抽出ファイルのデータ形式

蓄積されたファイルからデータを抽出してHULFT-DataMagicやユーザJOBで処理するために「蓄積ファイル抽出」の処理を行った際の、抽出ファイルのデータ形式について説明します。

= 備考 =
  • 配信データが暗号化されていた場合、「蓄積ファイル抽出」の処理を行う際に復号され、「蓄積ファイル置換え」の処理を行う際に再び暗号化されます。「暗号キー」は転送定義の設定に従います。

  • 配信データが圧縮されていた場合、「蓄積ファイル抽出」の処理を行う際に展開され、「蓄積ファイル置換え」の処理を行う際に再び圧縮されます。「圧縮方式」「DEFLATEレベル」「圧縮単位」は転送定義の設定に従います。

  • 集信側クライアントでデータ検証を行う設定にしていた場合、「蓄積ファイル置換え」の処理を行った後のファイルについて検証が行われます。

配信管理情報の「転送タイプ」には、配信ファイルのデータ形式に合わせて任意の値を設定できます。「蓄積ファイル抽出」の処理を行うと、設定した転送タイプに合わせた形式でファイルが抽出されます。

(1) 「転送タイプ」が“BINARY”の場合のデータ形式

「蓄積ファイル抽出」の処理を行うと、抽出ファイルの内容は配信ファイルと同じになります。配信ファイルのファイル形式と文字コード、および数値データのバイトオーダに従って処理してください。

(2) 「転送タイプ」が“BINARY”以外の場合のデータ形式

「蓄積ファイル抽出」の処理を行うと、抽出ファイルは下記の表のようなデータ形式になります。

表2.7 抽出ファイルのデータ形式

項目

サイズ

内容

レコード長

2バイト

データのレコード長(Big Endian形式)

データ

「レコード長」の値

配信ファイルの1レコード

上記の表の「配信ファイルの1レコード」は、配信ファイルのデータ形式によって以下のようになります。

表2.8 データ形式とレコードの関係

データ形式

レコード

テキスト形式

テキストデータの1行(改行コードなし)

フォーマット形式

マルチフォーマット形式

該当するフォーマット情報に対応した1レコード

文字コード

配信ファイルのテキストデータは、配信管理情報の「コード変換」が“配信側”の場合、抽出ファイルでは集信側ホストの文字コードに変換されています。「コード変換」が“集信側”または“無変換”の場合、配信ファイルのデータのままです。

= 備考 =

配信ファイルのテキストデータとは、以下のものを指します。

  • 配信ファイルがテキスト形式の場合

    各行のデータ

  • 配信ファイルがフォーマット形式またはマルチフォーマット形式の場合

    項目タイプがMタイプ、Nタイプ、またはXタイプのデータ

数値データ

配信ファイルがフォーマット形式またはマルチフォーマット形式の場合、項目タイプがBタイプのデータはBig Endian形式となります。

抽出ファイルの処理が完了したら、再び上記のデータ形式に変換してから「蓄積データ置換え」の処理を行ってください。

HULFT-DataMagicを使用する場合の設定例については、「ジョブフロー(コード変換)」を参照してください。