hdcinfo.propertiesファイルの変換
「レベルアップ／リビジョンアップの準備」の(5) でバックアップしたhdcinfo.propertiesファイルをプロパティ変換コマンド（convertprop）を使って旧バージョンから新バージョンに変換します。HDC-EDI Managerで用意しているコメントは最新のコメントが適用されます。
次に、プロパティ変換コマンドの使用方法について説明します。
(1) コマンドの格納先
convertpropコマンドの格納先を次に示します。
HDC サーバマシンのOS がWindows の場合
HDCシステムディレクトリ\tools\conv\convertprop.bat
HDC サーバマシンのOS がUNIX またはLinux の場合
HDCシステムディレクトリ/tools/conv/convertprop.sh
(2) コマンドの形式
convertpropコマンドの指定形式を次に示します。
コマンド
convertprop -src 旧EDI Managerのバージョン
-src_path 変換元hdcinfo.propertiesのファイルパス
[ -dest_path 変換先hdcinfo.propertiesの出力先ディレクトリ ]
パラメータの説明
- -src 旧EDI Managerのバージョン
-
バージョンアップ前のEDI Managerのバージョンを指定します。
マイナーリビジョンを示すアルファベットが存在する場合は、含めて指定してください。
例）-src 262A
- -src_path 変換元hdcinfo.propertiesのファイルパス
-
バックアップしたhdcinfo.propertiesのファイルを指定します。
- -dest_path 変換先hdcinfo.propertiesの出力先ディレクトリ
-
変換後のhdcinfo.propertiesの格納先を指定します。
省略した場合、コマンド実行ディレクトリに出力されます。
HDC-EDI Manager をクラスタ構成システムにインストールしている場合は、運用系または待機系の片方から「HDCシステムディレクトリ/etc/」ディレクトリのファイルを変換元として変換してください。
(3) コマンドの指定例
convertpropコマンドの指定例を次に示します。
> convertprop -src 230 -src_path "C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 7.0\webapps\hdcweb\WEB-INF\classes\hdcinfo.properties" -dest_path "C:\temp"
(4) コマンド実行結果の出力
convertpropコマンドの実行結果は、標準出力に出力されます。
変換失敗時にログファイルにエラー内容が出力されます。
完了コード
完了コードの種類と意味を次に示します。
|
完了コード |
意味 |
|---|---|
|
0 |
コマンドの処理が正常に終了した |
|
1 |
パラメータの指定に誤りがあった |
|
2 |
hdcinfo.propertiesの変換でエラーが発生した |
|
100 |
パラメータの指定誤りおよびhdcinfo.propertiesの変換エラー以外に何らかの障害が発生した |
ログ
- ログファイル名
-
out.log ※実行するたびに上書きされます。
- 出力先
-
実行時のカレントディレクトリに出力されます。
(5) 変換したファイルの配置
変換したファイルを以下の通りコピーして上書きします。
HDC サーバマシンのOS がWindows の場合は「WAS（Tomcat）のインストールディレクトリ\appBase ディレクトリ\hdcweb\WEB-INF\classes」ディレクトリにコピーしてください。
HDC サーバマシンのOS がUNIX またはLinux の場合は「WAS（Tomcat）のインストールディレクトリ/appBase ディレクトリ/hdcweb/WEB-INF/classes」ディレクトリにコピーしてください。
appBase ディレクトリは、通常「webapps」です。
HDC-EDI Manager をクラスタ構成システムにインストールしている場合は、変換後のファイルで以下の3か所を上書きしてください。
-
運用系のWASにあるhdcinfo.properties
-
待機系のWASにあるhdcinfo.properties
-
「HDCシステムディレクトリ/etc/」ディレクトリにあるhdcinfo.properties