待機系HDCサーバマシンへのインストール
運用系のHDCサーバマシンへのHDC-EDI Managerのインストールを終えた後、待機系のHDCサーバマシンを起動してHDC-EDI Managerをインストールします。
ここで説明する作業を始める前に、「前提プログラムのインストール」、「HULFTのシステム動作環境の設定」、「EDI Baseのシングルサインオンの設定」、および「JDBCドライバの配置」を参照し、必要な設定作業を済ませておいてください。
(1) 環境変数の設定(待機系HDCサーバマシン)
待機系のHDCサーバマシンで、使用する各プログラムを起動するための環境変数を設定します。設定方法については、「環境変数の設定」を参照してください。
設定時のポイント
環境変数の設定では、HDC-EDI ManagerのHDCシステムディレクトリを設定する環境変数「HDC_SYSTEM_PATH」に、「共有ディスクの設定」の「(1) 共有ディスクにhdcwebディレクトリをコピー」で共有ディスクにコピーしたhdcwebディレクトリを指定します。
(2) Webサーバの構築(待機系HDCサーバマシン)
待機系のHDCサーバマシンに、HDC-EDI ManagerのWebサーバを構築します。構築方法については、「Webサーバの構築」を参照してください。
(3) HDC環境ファイルのコピー(待機系HDCサーバマシン)
運用系で設定したHDC環境ファイルを、待機系のHDCサーバマシンにコピーします。
コピー元のファイルは、運用系で設定したHDCシステムディレクトリ/etc/に格納されている下記のファイルです。
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database.propertiesファイル
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hdcinfo.propertiesファイル
待機系のHDCサーバマシンの以下のディレクトリにコピーします。
Tomcatの場合
HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合
WAS(Tomcat)のインストールディレクトリ\appBaseディレクトリ\hdcweb\WEB-INF\classes
HDCサーバマシンのOSがUNIX、またはLinuxの場合
WAS(Tomcat)のインストールディレクトリ/appBaseディレクトリ/hdcweb/WEB-INF/classes
appBaseディレクトリは、通常「webapps」です。
WebSphereの場合
HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合
WebSphereインストールディレクトリ\サーバ名\profiles\プロファイル名\installedApps\セル名\hdcweb.ear\hdcweb.war\WEB-INF\classes
HDCサーバマシンのOSがUNIX、Linuxの場合
WebSphereインストールディレクトリ/サーバ名/profiles/プロファイル名/installedApps/セル名/hdcweb.ear/hdcweb.war/WEB-INF/classes
インストール完了後にHDC環境ファイルの設定を変更した場合には、この作業は不要です。
HDC-EDI Managerによって、運用系、待機系の相互に変更した内容が反映されます。
(4) システムプロパティの設定(待機系HDCサーバマシン)
待機系のHDCサーバマシンで、HDC-EDI Managerのシステムプロパティを設定します。システムプロパティの設定手順と設定項目の詳細については、「システムプロパティの設定」を参照してください。
設定時のポイント
待機系のHDCサーバマシンでのシステムプロパティの設定では、「インストール環境設定」の「HDCシステムディレクトリ」と「HDC環境ファイル格納ディレクトリ」に、次に説明する設定を行ってください。
HDCシステムディレクトリ
共有ディスクにコピーしたhdcwebディレクトリを、絶対パスで指定します。
HDC環境ファイル格納ディレクトリ
「[HDCシステムディレクトリ/etc/]」を選択し、[表示]ボタンをクリックしてください。運用系のHDCサーバマシンで設定したシステムプロパティの設定内容が共有ディスクにあるhdcwebディレクトリ下のetcディレクトリから読み込まれ、システムプロパティ情報設定画面に表示されます。
運用系のHDCサーバマシンで設定したシステムプロパティの設定内容が表示されていることを確認してください。
「HDCシステムディレクトリ」と「HDC環境ファイル格納ディレクトリ」の設定を行った後、[登録]ボタンをクリックしてシステムプロパティの設定情報を登録します。さらに待機系HDCサーバマシンのHDC-EDI ManagerをWASを使って再起動すると、登録したシステムプロパティの設定情報がHDC-EDI Managerに反映されます。
なお、クラスタ構成システムで運用する場合もWASの操作による再起動を行ってください。クラスタソフトウェアから再起動を行うと設定が正しく反映されなくなります。
(5) 起動時の初期設定(待機系HDCサーバマシン)
待機系のHDCサーバマシンで、HDC-EDI Managerの製品を使用するためのシリアルNo.とプロダクトキーを設定します。初期設定の方法については、「起動時の初期設定」を参照してください。