コマンドによるインポート

バックアップした業務セット、業務情報、ユーザ情報、および履歴検索条件のインポートをコマンドを使用して実行できます。

次に、インポートコマンドの使用方法について説明します。

注意

インポート実行中は多くの情報を更新しています。このときに画面やコマンドから業務セット、業務情報、ユーザ情報、および履歴検索条件の各情報を更新しないでください。インポートする情報に不整合が発生する可能性があります。

= 備考 =

UNIX、Linuxの環境で、スーパーユーザ(root)権限を持つユーザ以外でコマンドを実行する場合、コマンドを実行するユーザに対して環境変数を指定する必要があります。環境変数の指定の詳細については、「環境変数の指定」を参照してください。

(1) コマンドの格納先

インポートコマンドの格納先を次に示します。

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合

HDCシステムディレクトリ\bin\ImportExec.bat

HDCサーバマシンのOSがUNIX、またはLinuxの場合

HDCシステムディレクトリ/bin/ImportExec

(2) コマンドの形式

インポートコマンドの指定形式を次に示します。

コマンド

ImportExec -regist_type {0|1|2} -regist_range {0|1}
    -businessset_delete {0|1}
    -filename ファイル名
    -error_filename エラーファイル名
    [-log_filename ログファイル名]

パラメータの説明

-regist_type {0|1|2}

インポートするときの登録方法(省略不可)

0:新規

1:上書

2:削除

-regist_range {0|1}

インポートするときの登録範囲(省略不可)

0:HDC-EDI Managerのみ

1:HULFT・EDI Baseを含む

-businessset_delete {0|1}

業務セットの削除(-regist_typeで2を選択したときだけ省略不可)

0:業務セットを削除しない

1:業務セットを削除する

-filename ファイル名

業務セット、業務情報、ユーザ情報、および履歴検索条件をインポートするファイル名(省略不可)

インポートするXMLファイルのパスを、ファイル名を含む絶対パスで指定します。パスにスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。

-error_filename エラーファイル名

エラーの内容が設定されたXMLを出力するファイル名(省略不可)

出力先のXMLファイルのパスを、ファイル名を含む絶対パスで指定します。パスにスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。

-log_filename ログファイル名

インポート実行時のデバッグログを出力するファイル名(省略可)

出力先のファイルのパスを、ファイル名を含む絶対パスで指定します。パスにスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。

= 備考 =

指定したファイル名と同じファイルが存在する場合は、新しく出力したファイルで上書きされます。

(3) コマンドの指定例

インポートコマンドの指定例を次に示します。

ImportExec -regist_type 1 -regist_range 0 
-filename C:\Input.xml
-error_filename C:\Error_File.xml
-log_filename C:\Log.txt

(4) コマンド実行結果の出力

インポートコマンドの実行結果は、標準出力とログに出力されます。

標準出力

標準出力には完了コードが出力されます。出力される完了コードの種類と意味を次に示します。

完了コード

意味

0

コマンドの処理が正常に終了した

1

パラメータの指定に誤りがあった

100

パラメータの指定誤り以外に何らかの障害が発生した

ログ

ログには処理終了までのデバッグログとバックアップの結果がCSV形式で出力されます。出力内容と出力例を次に示します。

インポートが成功した場合の出力内容

  • 出力内容

    項番,情報種別,キー情報,要素名,情報名,結果

  • 出力例

    1,業務情報,gyoumei,gyoumu,セゾンストア,DBへのインポートに成功しました。

インポートがエラーとなった場合の出力内容

  • 出力内容

    項番,情報種別,Xpath,エラーメッセージ

  • 出力例

    1,業務情報,/gyoumu-info/gyoumu-set[1]/gyoumu[1]/name,nameが50バイトを超えています。