コマンドによるバックアップ


<第18版からの改訂内容>

改訂日

改訂内容

2020年4月3日

記載内容を「表5.3 バックアップ対象の管理情報」に変更


 

業務セット、業務情報、ユーザ情報、および履歴検索条件のバックアップを、コマンドを使用して実行することができます。

次に、バックアップコマンドの使用方法について説明します。

= 備考 =

UNIX、Linuxの環境で、スーパーユーザ(root)権限を持つユーザ以外でコマンドを実行する場合、コマンドを実行するユーザに対して環境変数を指定する必要があります。環境変数の指定の詳細については、「環境変数の指定」を参照してください。

(1) コマンドの格納先

バックアップコマンドの格納先を次に示します。

HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合

HDCシステムディレクトリ\bin\ExportExec.bat

HDCサーバマシンのOSがUNIX、またはLinuxの場合

HDCシステムディレクトリ/bin/ExportExec

(2) コマンドの形式

バックアップコマンドの指定形式を次に示します。

コマンド

ExportExec -output_type {0|1|2|3}
    [-business_set 業務セット名] [-business_set_condition {0|1|2}]
    [-business_info 業務情報名] [-business_info_condition {0|1|2}]
    [-user ユーザ名] [-user_condition {0|1|2}]
    [-history 履歴検索条件名] [-history_condition {0|1|2}]
    -filename ファイル名
    [-log_filename ログファイル名]

パラメータの説明

-output_type {0|1|2|3}

出力対象の管理情報(省略不可)

バックアップする対象の管理情報を指定します。

表5.3 バックアップ対象の管理情報

バックアップ対象

0

ユーザ情報

1

業務情報(業務情報と業務セット)

2

すべて

3

履歴検索条件

-business_set 業務セット名

出力対象の業務セット名(省略可)

業務セット名を検索条件にする場合に指定します。入力禁止文字以外の文字を50バイト以内で入力してください。業務セット名にスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。

-business_set_condition {0|1|2}

業務セット検索条件(省略可)

業務セット名で検索する際の一致条件を指定します。業務セット名を指定した場合は、必ず指定してください。

表5.4 検索時の一致条件

一致条件の内容

0

完全一致(指定した文字列と完全に一致する情報を検索します)

1

で始まる(指定した文字列で始まる情報を検索します

2

を含む(指定した文字列を含む情報を検索します)

-business_info 業務情報名

出力対象の業務情報名(省略可)

業務情報を検索条件にする場合に指定します。入力禁止文字以外の文字を50バイト以内で入力してください。業務情報名にスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。

-business_info_condition {0|1|2}

業務情報検索条件(省略可)

業務情報名で検索する際の一致条件を指定します。業務情報名を指定した場合は、必ず指定してください。

一致条件については、「表5.4 検索時の一致条件」を参照してください。

-user ユーザ名

出力対象のユーザ名(省略可)

EDI Baseで登録済みのユーザを指定します。ユーザ名にスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。

入力制限はEDI Baseに準じます。EDI Baseの「Operation Guide」を参照してください。

-user_condition {0|1|2}

ユーザ検索条件(省略可)

ユーザ名で検索する際の一致条件を指定します。ユーザ名を指定した場合は、必ず指定してください。

一致条件については、「表5.4 検索時の一致条件」を参照してください。

-history 履歴検索条件名

出力対象の履歴検索条件名(省略可)

履歴検索条件を検索条件にする場合に指定します。入力禁止文字以外の文字を50バイト以内で入力してください。履歴検索条件名にスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。

-history_condition {0|1|2}

履歴検索条件の検索条件(省略可)

履歴検索条件名で検索する際の一致条件を指定します。履歴検索条件名を指定した場合は、必ず指定してください。

一致条件については、「表5.4 検索時の一致条件」を参照してください。

-filename ファイル名

業務セット、業務情報、ユーザ情報、および履歴検索条件を出力するファイル名(省略不可)

出力先のXMLファイルのパスを、ファイル名を含む絶対パスで指定します。パスにスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。

-log_filename ログファイル名

バックアップ実行時のデバッグログを出力するファイル名(省略可)

出力先のファイルのパスを、ファイル名を含む絶対パスで指定します。パスにスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。

= 備考 =

指定したファイル名と同じファイルが存在する場合は、新しく出力したファイルで上書きされます。

(3) コマンドの指定例

バックアップコマンドの指定例を次に示します。

全てのユーザ情報、業務情報(業務セットと業務情報)、履歴検索条件を出力する場合

ExportExec -output_type 2
-filename C:\Output.xml

業務セットと業務情報を指定して出力する場合

ExportExec -output_type 1 
-business_set セゾンストア -business_set_condition 2 
-business_info 池袋店 -business_info_condition 0 -filename C:\Outoput.xml

ユーザを指定して出力する場合

ExportExec -output_type 0
-user セゾンストア -user_condition 1 -filename C:\Output.xml

(4) コマンド実行結果の出力

バックアップコマンドの実行結果は、標準出力とログに出力されます。

標準出力

標準出力には完了コードが出力されます。出力される完了コードの種類と意味を次に示します。

完了コード

意味

0

コマンドの処理が正常に終了した

1

パラメータの指定に誤りがあった

100

パラメータの指定誤り以外に何らかの障害が発生した

ログ

ログには処理終了までのデバッグログが出力されます。