コマンドによるバックアップ
業務セット、業務情報、ユーザ情報、および履歴検索条件のバックアップを、コマンドを使用して実行することができます。
次に、バックアップコマンドの使用方法について説明します。
UNIX、Linuxの環境で、スーパーユーザ(root)権限を持つユーザ以外でコマンドを実行する場合、コマンドを実行するユーザに対して環境変数を指定する必要があります。環境変数の指定の詳細については、「環境変数の指定」を参照してください。
(1) コマンドの格納先
バックアップコマンドの格納先を次に示します。
HDCサーバマシンのOSがWindowsの場合
HDCシステムディレクトリ\bin\ExportExec.bat
HDCサーバマシンのOSがUNIX、またはLinuxの場合
HDCシステムディレクトリ/bin/ExportExec
(2) コマンドの形式
バックアップコマンドの指定形式を次に示します。
コマンド
ExportExec -output_type {0|1|2|3} [-business_set 業務セット名] [-business_set_condition {0|1|2}] [-business_info 業務情報名] [-business_info_condition {0|1|2}] [-user ユーザ名] [-user_condition {0|1|2}] [-history 履歴検索条件名] [-history_condition {0|1|2}] -filename ファイル名 [-log_filename ログファイル名]
パラメータの説明
- -output_type {0|1|2|3}
-
出力対象の管理情報(省略不可)
バックアップする対象の管理情報を指定します。
表5.3 バックアップ対象の管理情報
値
バックアップ対象
0
ユーザ情報
1
業務情報(業務情報と業務セット)
2
すべて
3
履歴検索条件
- -business_set 業務セット名
-
出力対象の業務セット名(省略可)
業務セット名を検索条件にする場合に指定します。入力禁止文字以外の文字を50バイト以内で入力してください。業務セット名にスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。
- -business_set_condition {0|1|2}
-
業務セット検索条件(省略可)
業務セット名で検索する際の一致条件を指定します。業務セット名を指定した場合は、必ず指定してください。
値
一致条件の内容
0
完全一致(指定した文字列と完全に一致する情報を検索します)
1
で始まる(指定した文字列で始まる情報を検索します
2
を含む(指定した文字列を含む情報を検索します)
- -business_info 業務情報名
-
出力対象の業務情報名(省略可)
業務情報を検索条件にする場合に指定します。入力禁止文字以外の文字を50バイト以内で入力してください。業務情報名にスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。
- -business_info_condition {0|1|2}
-
業務情報検索条件(省略可)
業務情報名で検索する際の一致条件を指定します。業務情報名を指定した場合は、必ず指定してください。
一致条件については、「表5.4 検索時の一致条件」を参照してください。
- -user ユーザ名
-
出力対象のユーザ名(省略可)
EDI Baseで登録済みのユーザを指定します。ユーザ名にスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。
入力制限はEDI Baseに準じます。EDI Baseの「Operation Guide」を参照してください。
- -user_condition {0|1|2}
-
ユーザ検索条件(省略可)
ユーザ名で検索する際の一致条件を指定します。ユーザ名を指定した場合は、必ず指定してください。
一致条件については、「表5.4 検索時の一致条件」を参照してください。
- -history 履歴検索条件名
-
出力対象の履歴検索条件名(省略可)
履歴検索条件を検索条件にする場合に指定します。入力禁止文字以外の文字を50バイト以内で入力してください。履歴検索条件名にスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。
- -history_condition {0|1|2}
-
履歴検索条件の検索条件(省略可)
履歴検索条件名で検索する際の一致条件を指定します。履歴検索条件名を指定した場合は、必ず指定してください。
一致条件については、「表5.4 検索時の一致条件」を参照してください。
- -filename ファイル名
-
業務セット、業務情報、ユーザ情報、および履歴検索条件を出力するファイル名(省略不可)
出力先のXMLファイルのパスを、ファイル名を含む絶対パスで指定します。パスにスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。
- -log_filename ログファイル名
-
バックアップ実行時のデバッグログを出力するファイル名(省略可)
出力先のファイルのパスを、ファイル名を含む絶対パスで指定します。パスにスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。
指定したファイル名と同じファイルが存在する場合は、新しく出力したファイルで上書きされます。
(3) コマンドの指定例
バックアップコマンドの指定例を次に示します。
全てのユーザ情報、業務情報(業務セットと業務情報)、履歴検索条件を出力する場合
ExportExec -output_type 2 -filename C:\Output.xml
業務セットと業務情報を指定して出力する場合
ExportExec -output_type 1 -business_set セゾンストア -business_set_condition 2 -business_info 池袋店 -business_info_condition 0 -filename C:\Outoput.xml
ユーザを指定して出力する場合
ExportExec -output_type 0 -user セゾンストア -user_condition 1 -filename C:\Output.xml
(4) コマンド実行結果の出力
バックアップコマンドの実行結果は、標準出力とログに出力されます。
標準出力
標準出力には完了コードが出力されます。出力される完了コードの種類と意味を次に示します。
完了コード |
意味 |
---|---|
0 |
コマンドの処理が正常に終了した |
1 |
パラメータの指定に誤りがあった |
100 |
パラメータの指定誤り以外に何らかの障害が発生した |
ログ
ログには処理終了までのデバッグログが出力されます。