SQL実行(検索系)処理

オペレーション名

SQL実行(検索系)

機能概要

SQL文を用いてDr.Sumのデータを読み取ります。

データモデル

本コンポーネントのデータモデルはテーブルモデル型です。

プロパティ

変数の使用については、「変数」を参照してください。
基本設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
名前 必須 使用不可 スクリプトキャンバス上での名前を入力します。  
入力データ 省略可 使用不可 スクリプトキャンバス上にあるコンポーネントを選択します。
  • [SQL文]にSQLパラメータを使用しない場合には[入力データ]を指定しません。
必須設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
接続先 必須 使用不可 グローバルリソースを選択します。
グローバルリソースの設定方法については、「グローバルリソースのプロパティ」を参照してください。
  • [追加]:
    新規にグローバルリソースを追加します。
  • [一覧の編集]:
    「リソース一覧の編集」画面にて、グローバルリソースの設定を編集することができます。
 
SQL文 必須 使用可 データベースへ発行するSQL文を入力します。
  • [接続先]が未設定または不正な場合、無効になります。
  • SQLパラメータ」を使用できます。
  • SELECT文を指定できます。
ソートエンコード 必須 使用不可 ORDER BY句を指定して出力する場合のデータのソート順を選択します。
  • [UTF-8]:(デフォルト)
    UTF-8でソートします。
  • [Shift_JIS]:
    Shift_JISでソートします。
  • 2.x互換でソートする場合は、[Shift_JIS]を選択します。
入力スキーマ定義 省略可 - [SQL文]で指定したSQLパラメータを設定します。
  • [SQL文]にSQLパラメータを使用しない場合には表示されません。
  • [入力スキーマ定義]で表示された列名がMapperの出力スキーマに表示されます。
入力スキーマ定義/列名 必須 使用不可 SQLパラメータの名前を設定します。
  • [SQL文]にSQLパラメータを使用しない場合には表示されません。
入力スキーマ定義/型 必須 使用不可 SQLパラメータの型を選択します。
  • [SQL文]にSQLパラメータを使用しない場合には表示されません。
  • 「Native型 (内部データ型)」形式で表示されます。
    • Native型:
      Dr.Sum の固有のデータ型です。
    • 内部データ型:
      DataSpider内部で使用しているデータ型です。
      詳細については、こちらを参照してください。
出力スキーマ定義 必須 - [SQL文]で指定したSQL文のスキーマ定義を表示します。
  • [出力スキーマ定義]で表示された列名がMapperの入力スキーマに表示されます。
出力スキーマ定義/列名 必須 使用不可 [SQL文]で指定した列名を表示します。  
出力スキーマ定義/型 必須 使用不可 [列名]の型を表示します。
  • 「Native型 (内部データ型)」形式で表示されます。
    • Native型:
      Dr.Sumの固有のデータ型です。
    • 内部データ型:
      DataSpider内部で使用しているデータ型です。
      詳細については、こちらを参照してください。
プロパティアクション
項目名 説明 備考
接続の更新 接続を最新状態にリフレッシュします。  
SQLウィザードの起動 SQLウィザードを起動します。
操作方法については、「SQLウィザード-ヘルプ」を参照してください。
  • SQLウィザードでは、SQL文の新規作成、およびSQLウィザードで作成したSQL文の編集が可能です。
    • SQLウィザードを使用せずに手動で[SQL文]を指定した場合、指定されたSQL文をSQLウィザードで編集することはできません。
    • SQLウィザードを使用して作成した[SQL文]が手動で変更されている場合、変更されたSQL文をSQLウィザードで再編集することはできません。 新規作成するか、SQLウィザードで作成したSQL文を編集するかをダイアログで選択して起動してください。
  • ディストリビュータは表示されません。
テーブル情報の表示 [接続先]で指定したデータベースに含まれるテーブルの構造、内容、関連情報を表示します。
テーブル情報については、「テーブル情報」を参照してください。
  • [接続先]が選択されている場合、有効になります。
  • ディストリビュータは選択できません。
SQL文を実行して出力スキーマを設定 [SQL文]で指定したSQL文から出力スキーマ情報を取得し[出力スキーマ定義]に設定します。
  • [SQL文]が指定されていない場合は実行することができません。
  • [SQL文]にスクリプト変数またはSQLパラメータが指定されている場合、それらに値を入力して実行することが可能です。
    • 値を入力しない場合、空文字で実行されます。
    • 入力した値はスクリプトの実行には影響しません。
  • [SQL文]に環境変数が指定されている場合、環境変数管理で設定されている値を代入して実行します。
データ処理方式
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
データ処理方式 必須 使用不可 データ処理方式を選択します。
  • [スクリプトの設定を使用する]:(デフォルト)
    スクリプトプロパティの大容量データ処理の設定をアダプタに使用します。
  • [大容量データ処理を行わない]:
    大容量データ処理を行いません。
  • [大容量データ処理を行う]:
    大容量データ処理を行います。
 
コメント
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
コメント 省略可 使用不可 このアダプタの簡単な説明を記述することができます。
説明を記述すると、仕様書に反映させることができます。
 

スキーマ

入力スキーマ

[入力スキーマ定義]の設定により、カラム数が異なります。
スキーマ構造については、「テーブルモデル型のスキーマ」を参照してください。

出力スキーマ

[出力スキーマ定義]の設定により、カラム数が異なります。
スキーマ構造については、「テーブルモデル型のスキーマ」を参照してください。

Mapperでのスキーマ読み込み

スキーマは自動で読み込まれます。
詳細については、「スキーマ編集」を参照してください。

大容量データ処理

大容量データ処理に対応しています。

PSPでの使用について

PSPで使用できます。
PSPについては、「パラレルストリーミング処理」を参照してください。

使用できるコンポーネント変数

コンポーネント変数名 説明 備考
count 読み取ったデータの件数が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • PSPで、[SQL文]にSQLパラメータを使用した場合、値が格納されません。
error_code エラー発生時、Dr.Sumのエラーステータスコードが10進数の値で格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • DataSpider Servistaのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
message_category エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードのカテゴリが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_code エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードのコードが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_level エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードの重要度が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
error_type エラー発生時、発生したエラーの種類が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • エラーの種類は、以下のような形式となります。
    例:「java.io.FileNotFoundException」
  • DataSpider Servistaのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
error_message エラー発生時、発生したエラーのメッセージが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • DataSpider Servistaのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
error_trace エラー発生時、発生したエラーのトレース情報が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • DataSpider Servistaのバージョンや実行するクライアントアプリケーションにより、格納される内容が変わる可能性があります。

SQLパラメータ

SQL実行(検索系)処理では、SQLパラメータを使用することができます。
プリコンパイルしたSQL文を使用したいときにはSQLパラメータを使用します。同一SQL文を複数回実行するときにプリコンパイルされたSQL文を使用するとパフォーマンスが向上します。

SQLパラメータの使用方法

SQLパラメータは「?{name}」と記述します。「name」は任意に指定できます。 SQLパラメータはMapperで値を設定します。

たとえば、SQL文に「select * from test_table where col1 = ?{col1} and col2 = ?{col2} and col3 = ?{col3}」と記述した場合、3つのSQLパラメータ(col1、col2、col3)が動的に変更できます。 このSQL実行(検索系)処理をMapperの出力先に設定すると、Mapperの出力スキーマにcol1、col2、col3が表示されます。Mapperでcol1、col2、col3それぞれにマッピングすることで値を設定します。

仕様制限

各アダプタ固有の仕様制限については、以下のページを参照してください。

主な例外

例外名 原因 対策
ResourceNotFoundException
リソース定義が見つかりませんでした。名前:[]
[接続先]が指定されていません。 [接続先]を指定してください。
ResourceNotFoundException
リソース定義が見つかりませんでした。名前:[<グローバルリソース名>]
[接続先]で選択されたリソース定義が見つかりません。 [接続先]で指定したグローバルリソースを確認してください。
InvalidPropertyConfigurationException [SQL文]が指定されていません。 [SQL文]を指定してください。

注意事項

各アダプタ固有の注意事項については、以下のページを参照してください。

処理イメージ

SQL実行(検索系)処理で読み取ったデータをCSVファイルに書き込みます。
  1. SQL実行(検索系)処理のプロパティ設定は以下の通りです。PRICEテーブルから、productカラムの値が「Prototype」のデータを読み取ります。



  2. 読み取り対象のPRICEテーブル内のデータは以下の通りです。

    id product price
    1 Prototype 1000
    2 1stType 2000
    3 2ndType 3000

  3. SQL実行(検索系)処理でテーブルのデータを読み取り、CSV書き込み処理でCSVファイルに書き込んだ結果、CSVファイルの内容は以下のようになります。

    1 ,Prototype ,1000