ノーツ式読み取り処理

オペレーション名

ノーツ式読み取り

機能概要

ノーツ式を用いてデータを読み取ります。

データモデル

本コンポーネントのデータモデルはテーブルモデル型です。
入出力のスキーマについては「スキーマ」を参照してください。

プロパティ

変数の使用については、「変数」を参照してください。

基本設定

項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 補足
名前 必須 使用不可 スクリプトキャンバス上での名前を入力します。  

必須設定

項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 補足
接続先 必須 使用不可 グローバルリソースを選択します。
グローバルリソースの設定方法については「グローバルリソースのプロパティ」を参照してください。
  • [追加]:
    新規にグローバルリソースを追加します。
  • [一覧の編集]:
    「リソース一覧の編集」プロパティにて、グローバルリソースの設定を編集することができます。
 
フォーム名 必須 使用可 フォーム名を選択または入力します。  
フィールド定義 必須
-
フィールド定義を表示します。  
フィールド定義/フィールド名 省略可 使用可 フィールド名を入力します。
デフォルトでは指定したフォーム内のフィールド名が設定されます。
 
フィールド定義/型 必須 使用不可 フィールドの型を選択します。
デフォルトでは指定した指定したフォーム内のフィールドの型が設定されます。
ノーツ関数式 必須 使用可 Lotus Notes/Dominoの式言語を入力します。
  • SELECT予約語と@関数を組み合わせた式を使用できます。

    設定例:
    説明
    SELECT @All データベース内の全文書を検索し、[フォーム名]で設定したフォーム内の文書を取得します。
    SELECT Form = "<フォーム名>" <フォーム名>で指定したフォーム内の文書のみを取得します。
    ([フォーム名]で設定したフォームを指定する必要があります。)
    SELECT @Created = @Today 作成日が今日の文書を取得します。
    @関数については、Lotus Notesのヘルプを参照してください。
最大取得文書数 省略可 使用可 取得する文書数を入力します。
  • デフォルト値は「0」で、省略した場合は「0」が設定されます。
  • 「0」を指定した場合、フォーム内の全文書を取得します。
  • フォーム内の全文書を超える数を指定した場合、フォーム内の全文書を取得します。
区切り文字 省略可 使用可 複数値の区切り文字を入力します。
  • 複数値の区切り文字を任意で指定することができます。
  • デフォルト値は「,」で、省略した場合は「,」が設定されます。
  • 複数値は、フィールドの種類が「テキスト」の場合のみ取得できます。
添付ファイル保存先 必須 使用可 文書内の添付ファイルを保存するディレクトリを選択または入力します。

[参照]ボタンを押下するとディレクトリチューザが起動し、ディレクトリの選択ができます。

データ処理方式

項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 補足
データ処理方式 必須 使用不可 データ処理方式を選択します。
  • [スクリプトの設定を使用する]:(デフォルト)
    スクリプトプロパティの大容量データ処理の設定をアダプタに使用します。
  • [大容量データ処理を行わない]:
    大容量データ処理を行いません。
  • [大容量データ処理を行う]:
    大容量データ処理を行います。
 

互換性

項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 補足
1.5形式のデータを使用 省略可 使用不可 結果データのスキーマの形式を選択します。
  • [チェックあり]:
    DataSpider 1.5形式のスキーマで結果データを作成します。
    出力スキーマについては「1.5形式のスキーマ」を参照してください。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    DataSpider Servista 2.0以降のスキーマで結果データを作成します。
 
XMLとして不正な文字を削除 省略可 使用不可 結果データ構築中にXMLとして不正な文字列が見つかった場合に自動的に削除するかどうかを選択します。
  • [チェックあり]:
    XML文書内の不正な文字列を削除します。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    XML文書内の不正な文字列を削除しません。
  • [1.5形式のデータを使用]にチェックを入れた場合、有効になります。
VIEW_NAME 省略可 使用可 ビュー名を入力します。
  • [1.5形式のデータを使用]にチェックを入れた場合、有効になります。
RICHTEXT_TRANSLATION 省略可 使用不可 リッチテキストフィールドの取得方法を選択します。
  • [テキストとして取得]:
    テキストデータとして本文を取得します。文字装飾情報や、添付・埋め込みファイルの位置情報は失われます。
  • [HTMLとして取得]:(デフォルト)
    HTML形式で本文を取得します。文字装飾情報や、添付・埋め込みファイルの位置情報は、HTMLタグとして取得できます。
  • [1.5形式のデータを使用]にチェックを入れた場合、有効になります。
HTML_ENCODING 省略可 使用不可 [RICHTEXT_TRANSLATION][HTMLとして取得]を指定した場合の、本文の取得方法を選択します。
  • [PlainText]:(デフォルト)
    HTMLデータを、HTMLタグ付のテキストデータとして取得します。
  • [Base64]:
    HTMLデータを、Base64エンコードを行って取得します。
  • [1.5形式のデータを使用]にチェックを入れた場合、有効になります。
  • Base64エンコードで取得したデータをファイルに出力する場合は、ファイルシステムアダプタを使用してください。
[互換性]タブは、マイグレーション・キットをインストールした場合のみ表示されます。
マイグレーションの懸念事項については、「マイグレーション制限事項および注意事項」を参照してください。
1.5形式のスキーマ
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<database name="" title="">
  <documents>
    <document noteid="" unid="" punid="">
      <fields>
        <field name="" names="" authors="" readers="" type="">
          <value/>
        </field>
      </fields>
      <attachments>
        <attachment base64encoding="" name="" fieldname=””/>
      </attachments>
    </document>
  </documents>
</database>

コメント

項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 補足
コメント 省略可 使用不可 このアダプタの簡単な説明を記述することができます。
説明を記述すると、仕様書に反映させることができます。
 

スキーマ

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<table>
  <row>
    <column>ユニバーサルID</column>
    <column>Note ID</column>
    <column>フィールドのデータ</column>
    :
  </row>
  <row>
    :
  </row>
</table>

大容量データ処理

大容量データ処理に対応しています。

使用できるコンポーネント変数

コンポーネント変数名 説明
count 読み取りデータの件数を返します。
パラレルストリーミング処理使用時にはnullになります。
error_type エラーが発生したときに、エラーの種類を返します。
java.io.FileNotFoundExceptionというような形式で返されます。
エラーが発生しなかった時にはnullを返します。
バージョンにより、内容が変わる可能性があります。
error_message エラーが発生したときのエラーメッセージを返します。
バージョンにより、内容が変わる可能性があります。
error_trace エラーが発生したときのトレース情報を返します。
バージョンにより、内容が変わる可能性があります。

型変換の動作について

[カラム定義][型]を指定した場合の型変換の動作は以下の通りです。

[型] 動作 補足
[string]
  • フィールドの種類に関係なく、すべてString型に変換して読み取ります。
 
[datetime]
  • フィールドの種類が「数値」の場合、その値を基にDate型に変換して読み取ります。
  • フィールドの種類が「テキスト」でDate型に変換できないデータの場合、読み取ることができません。
  • 例:フィールドから読み取ったデータが「1」の場合、「1970-01-01T09:00:00.001+0900」に変換されます(OSのタイムゾーンが日本標準時の場合)。
[double]
  • フィールドの種類が「日付/時刻」の場合、データが保持しているlong値をDouble型に変換して読み取ります。
  • フィールドの種類が「テキスト」でDouble型に変換できないデータの場合、読み取ることができません。
  • 例:フィールドから読み取った取得したデータが「1970-01-01T09:00:00.001+0900」の場合、「1」に変換されます(OSのタイムゾーンが日本標準時の場合)。

主な例外

例外名 原因 対策
ResourceNotFoundException
リソース定義が見つかりませんでした。名前:[]
[接続先]が指定されていません。 [接続先]を指定してください。
ResourceNotFoundException
リソース定義が見つかりませんでした。名前:[<グローバルリソース名>]
[接続先]で指定したリソース定義が存在しません。 [接続先]で存在するグローバルリソースを指定してください。
InvalidPropertyConfigurationException
「<プロパティ名>」が指定されていません。
[<プロパティ名>]が指定されていません。 [<プロパティ名>]を指定してください。
InvalidPropertyConfigurationException
The notes formula is not found, or empty
[ノーツ関数式]が指定されていません。 [ノーツ関数式]を指定してください。
LotusNotesException
1281: [STATUS:1281] 式のエラー
-- The notes formula "<ノーツ式>" is invalid.
[ノーツ関数式]で指定した関数式が正しくありません。 [ノーツ関数式]を確認してください。