改善機能
HULFT-DataMagic Ver.2の製品で改善された機能の一覧です。
アイコンについて
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改善された機能は、対象となるバージョン以降で利用できます。たとえば以下のようなアイコンが指定されている改善機能は、HULFT-DataMagic Ver.2.0.0以降で利用できます。
Magic
2.0.0
(1) 抽出条件の拡張
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AND条件をORで連結し条件として設定できるようになりました。
例えば、「(COL1 AND COL2) OR (COL3 AND COL4)」という抽出条件の設定が可能になりました。
(2) 抽出条件のスキップの追加
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従来は、設定されている抽出条件をすべてに対しヒットするか否かの判定を行っていたため、「特定の抽出条件にヒットした場合、以降の抽出条件にヒットしない」という設定をするのは困難でしたが、その設定がチェックボックスのON、OFFだけで簡単に設定できるようになりました。
(3) 関数IF、CALC_MONTHSの追加
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関数機能で使用できる関数に「IF」、「CALC_MONTHS」を追加しました。
IF: 条件にマッチした場合、対応する結果を返します。マッチする条件がな い場合、デフォルト値を返します。
CALC_MONTHS: 引数で指定した日付を、月単位で加減算した日付に変換します。
(4) 管理情報IDの指定サイズ拡張
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管理情報IDの最大指定サイズを16バイトから50バイトに拡張しました。
(5) CSVタイトル機能のプレビュー表示改善
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「CSVタイトル機能」を使用した場合、入力ファイルプレビュー画面、出力ファイルプレビュー画面、マッチングファイルプレビュー画面、および仮想テーブルプレビュー画面において、タイトル行に背景色をつけて表示されるようになりました。
「CSVタイトル機能」については、「追加機能」の「(2) CSVタイトル機能」を参照してください。
(6) 履歴一覧表示改善(正常と異常の識別)
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履歴の一覧表示画面において、正常終了または、異常終了の区別をわかりやすくできるよう、異常終了時に背景色をつけて表示されるようになりました。
(7) 各アダプタ詳細画面の画面サイズ変更機能
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各アダプタ情報の詳細画面について、画面サイズを変更できるようになりました。
(8) XMLスキーマインスタンス属性の設定値拡張
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出力設定がXML形式の「XMLスキーマインスタンス属性」の設定値に"全て出力しない"が追加されました。また、"出力しない"が"デフォルト名前空間のみ出力"に変更されました。
HULFT-DataMagic Ver.2.1未満で"出力しない"に設定していた場合、HULFT-DataMagic Ver.2.1以降では" デフォルト名前空間のみ出力"です。
また、XMLスキーマインスタンス属性(schemaLocationまたはnoNamespaceSchemaLocation属性)の出力される条件が変更になりました。出力設定の「スキーマ位置」が設定されている場合のみ出力します。
(9) 名称統一
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HULFT-DataMagicのメニューや項目名、メッセージなどで使用されている名称について、下記のように表記を統一しました。
旧名称 |
新名称 |
---|---|
全て |
すべて |
No |
No. |
NO |
No. |
NO. |
No. |
(10) シフトコードが不正なデータへの対応
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入力データのアダプタ形式が“フォーマット”、“マルチフォーマット”、“階層フォーマット”、または“TEXT”で漢字コード種がEBCDIC系の場合、シフトコードが対になっていない、またはシフトコードの片方が連続しているなどの不正なシフトコードが存在するとコード変換でエラー、または正常終了しているが文字を正しく認識できず変換結果がデフォルトコードの出力となっていました。Ver.2.1.1以降、不正なシフトコードをカット、またはスペースに変換し、処理が継続できるようになりました。下記に不正なシフトコードをカット、またはスペース変換する例を示します。
●例1
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EBCDIC種(IBM漢字)からASCIIコード種(EUC)への変換
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入力情報、出力情報ともアダプタ形式がフォーマット
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シフトコードをカットする設定

●例2
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EBCDIC種(IBM漢字)からASCIIコード種(EUC)への変換
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入力情報、出力情報ともアダプタ形式がフォーマット
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シフトコードをスペースに変換する設定

●例3
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EBCDIC種(IBM漢字)からEBCDIC種(JEF)への変換
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入力情報、出力情報ともアダプタ形式がフォーマット

(11) ユーザ出口プログラムのデータ参照関数の拡張
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ユーザ出口プログラムで使用できる関数に変数データ取得関数を追加しました。これにより、変数の中から変数名に該当するデータを取得できます。
(12) 英語版対応などに伴うインストーラの改善
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英語版のサポートに伴い、インストーラの表示言語に関する動作を改善しました。OSの地域と言語に関する設定や自機種コードを、自動的に判別してインストールできます。また、ライセンス情報の確認画面やインストール内容の確認画面などでは、ホスト名や対象バージョン、形態、言語情報などが表示されるようになりました。
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入力時
データを入力する際、HULFT-DataMagicによって日付として自動的に解析されるフォーマットを、任意のフォーマットとして指定できるようにしました。これによって、英語の月表記や、午前や午後の記号を含んだ値を、日付として取り込むことができます。
例えば、入力データのある項目の値が「Dec 3 2013」となっている場合、オプション画面の設定で「MON DD YYYY」というフォーマットを指定しておけば、12/03/2013として認識させることができます。
なお、任意のフォーマットを指定しない場合は、従来の動作での読み取りが可能です。
出力時
データを出力する際、日付の形式として出力できる文字列として、次に示す文字列を追加しました。
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HH24、hh24
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HH12、hh12
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AM、am
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MON、MONTH
これに伴い、マッピング情報設定画面の出力フォーマットでは、次に示すサンプルを追加しました。
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MON DD YYYY
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MONTH DD YYYY
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MM.DD.YYYY HH12:MI:SS AM
これによって、日本語の日付形式になっているデータを、英語の日付形式で出力できます。また、12時間制の形式で出力することもできます。
次に示す画面でも上記と同様の文字列が指定でき、サンプルが追加になっています。
- 対象画面
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使用項目詳細設定画面
- 追加になったサンプル
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MMDDYYYY
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DDMMYYYY
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なお、次に示す画面では、この改善に伴ってサンプルだけ追加になっています。
- 対象画面
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出力情報設定画面(「固定値」で、かつ「区分」で"日付"を選択した場合)
- 追加になったサンプル
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MM.DD.YYYY
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DD-MM-YYYY
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(14) KEISシフトコード内0x40の扱いでの選択肢の追加
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オプション画面の「KEISシフトコード内0x40の扱い」の設定値で、"全角スペース"を追加しました。漢字コード種のKEISから下記のいずれかの漢字コード種に変換する際、全角文字内の半角スペースは、全角スペースとして変換を行うようになります。
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SHIFT-JIS
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EUC
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UTF-8
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IBM漢字
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JEF
(15) インストーラの表示言語選択機能の追加
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HULFT-DataMagic for Windows、およびHULFT-DataMagic Connectでは、インストール時にインストーラの画面で表示する言語を選択できるようにしました。例えば、日本語版のOSでHULFT-DataMagicのインストーラを実行しても、最初に表示される画面で英語を選択すれば、以降に表示される画面を英語で表示させることができます。
また、HULFT-DataMagic for Windowsは、プロダクトキーの言語情報に従って、インストール後の製品が動作する言語が決定されるように改善しました。例えば、英語版用のプロダクトキーでインストールすると、英語版の製品として動作します。これによって、OSの言語やシステムロケールの設定に依存しないで、製品を利用できます。HULFT-DataMagic for Windowsがサポートしている言語環境を次に示します。
OSの言語 |
システムロケールの設定 |
対象製品 |
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HULFT-DataMagic日本語版 |
HULFT-DataMagic英語版 |
||
日本語版
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日本語 |
サポートしている。 |
サポートしている。 |
英語 |
サポートしていない。 |
サポートしている。 |
|
上記以外 |
サポートしていない。 |
サポートしていない。 |
|
英語版
|
英語 |
サポートしていない。 |
サポートしている。 |
日本語 |
サポートしている。 |
サポートしている。 |
|
上記以外 |
サポートしていない。 |
サポートしていない。 |
(16) 一般ユーザでのHULFT-DataMagicの使用
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HULFT-DataMagic for WindowsはAdministratorsグループに所属するユーザでのみ運用可能としておりましたが、Usersグループに所属するユーザ(一般ユーザ)でも運用できるように機能の見直しを行いました。
これにより一般ユーザでも、以下の操作が可能になりました。
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HULFT-DataMagic管理画面の操作
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ユーティリティの実行
(17) HULFT8への対応
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HULFT設定取り込み時に、HULFT8の設定情報を取り込めるようになりました。