〈 HULFT Square 技術コラム【つないでみた編】 〉

HULFT Square 技術コラム【つないでみた編】一覧

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Vol.16
【設計編】HULFT8とServiceNowでデータ連携 ~HULFT Transfer機能を使ってみた~

オンプレミス環境に構築された社内システムとクラウドサービスを簡単に繋ぐ方法はないかという相談を受けることがよくありました。
情報セキュリティーなどの制約でオンプレミス環境をインターネットに直接的に繋ぐことはできないなど、様々なポイントで元システムの改修や追加の機器が必要になり、お客様の想像よりも費用や時間がかかるケースが度々ありました。
そこで、今回はオンプレミス環境をクラウドサービスに連携することをテーマとし、基幹システムとServiceNowとの連携を事例にしたHULFT SQUAREの活用方法についてご紹介をしたいと思います。

ServiceNowという製品は、IT Service Managementの有名サービスであり、ヘルプデスクのためのワークフロー・ポータル画面・コミュニケーション・ナレッジ機能などを一括で提供しているサービスです。ServiceNowの詳細については、下記リンクをご参照ください。
https://www.servicenow.com/jp/products/itsm.html
エンドユーザーはメールベースでやり取りしていた社内のヘルプデスク業務を効率化するためにServiceNowを採用して、IT機器の発注プロセスも自動化しようと考えています。

通常であればオンプレミス環境側のデータを中継する中間サーバーを立ち上げるなどして対応していくところですが、調べてみると、HULFT Squareに既存のHULFTと連携するHULFT Transfer機能というものがありました。
HULFTと言えば、オンプレミス環境下でのファイル連携サービスの主流製品です。この機能を使用すれば今回の構成を中間サーバーの追加をせずに実現できるのではないかと試してみました。今回はその検証内容を紹介いたします。
HULFTの詳細については、下記リンクをご参照ください。
https://www.hulft.com/software/hulft-8/product

なお、ServiceNow側との連携にも、HULFT Squareではコネクターが準備される予定となっており、今回はセゾン情報システムズ様のご厚意でβ版をお借りできました。そちらも使用していきます。

今回実現を目指すのは、以下のような構成になります。
HULFT Transferの通信相手としてオンプレミス環境でHULFTが動いていることが前提にはなりますが、追加の中間サーバー無しでファイル連携が可能なイメージとなります。
オンプレミス環境のHULFTと連携してHULFT Squareのストレージ上にファイルを転送し、ServiceNowにマッピングして連携する構成です。

上記構成を実現するために、HULFT Squareでは以下の2本のスクリプトを作成することになります。

  • HULFT8から集信したCSVファイル(社員情報)をServiceNowに連携
  • ServiceNowにリクエストしたIT機器の発注リストをCSVファイルにしてHULFT Transfer機能でオンプレミス環境側へ配信

本構成のメリット

  • オンプレミス環境への大きな変更が不要
    →オンプレミス環境からはHULFTを通じてCSVファイルを授受するのみで、オンプレミス環境の処理に変更が入りません
    HULFT以外の追加のツールやプログラムも必要としないため、既存の業務プロセスをそのまま維持できます
  • HULFTによるファイル連携の対象が外部サービスにまで拡張
    ※HULFT SquareとHULFT間を繋ぐためのAWS VPCは必要になります
  • インターフェイスの違いはHULFT Squareが吸収
    →オンプレミス環境側でも外部サービス側でもデータの持ち方を変える必要が無いため、両システムで特別な開発が必要となりません

以下、下記記事で本構成の詳細な設定手順について記載していきます。
https://dmscube.com/view/post/0/224826

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