HULFT-HUB Ver.2 を利用するにあたっての制限事項、注意事項
2006年11月07日
(改訂日:2007年08月21日)
お客様各位
株式会社セゾンテクノロジー
HULFT開発センター
拝啓 貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本書はHULFT-HUBを導入した場合に発生する制限事項に関して記載しております。HULFT-HUBを使用する上での重要事項となりますので、事前にご確認いただきますようお願い申し上げます。
敬具
記
1. 管理情報および履歴に関する制限
HULFT-HUBでは、接続元となるHULFTのリビジョンによって、接続元となるHULFTの機能が制限される場合があります。HULFT-HUBに接続するHULFTのリビジョンを表1で確認してください。「△(一部制限あり)」に関しましては、パターンによって制限内容が異なります。
詳細は「1.1 HULFT for Windows固有の制限」、「1.2 HULFT-SAN for Mainframe Ver.5固有の制限」、および「1.3 HULFT Ver.6.3およびHULFT-SAN Ver.6に関する制限」を参照してください。
また、「-(機能なし)」に関しましては、HULFT-HUBからの操作はできませんのでご注意ください。
接続先HULFT製品 | HULFT-HUB Ver.1 | HULFT-HUB Ver.2 | |||
---|---|---|---|---|---|
転送定義 | 一括配布 | 転送定義 | 一括配布 | ||
HULFT for Windows(HULFT for WindowsNT) | Ver.6.1.0未満 | 可 | 可 | 可 | 可 |
Ver.6.1.x | 留意 | 留意 | 留意※ | 留意※ | |
Ver.6.3.0以降 | 留意 | 留意 | 留意※ | 留意※ | |
HULFT BB Client(HULFT PPP Client) | Ver.5 | - | - | - | - |
Ver.6 | - | - | - | - | |
HULFT for UNIX/Linux | Ver.6.3.0未満 | 可 | 可 | 可 | 可 |
Ver.6.3.0以降 | 留意 | 留意 | 可 | 可 | |
HULFT for Mainframe | Ver.6.3.0未満 | 可 | 可 | 可 | 可 |
Ver.6.3.0以降 | 留意 | 留意 | 可 | 可 | |
HULFT for OS400 (HULFT for AS400) |
Ver.6.3.0未満 | 可 | 可 | 可 | 可 |
Ver.6.3.0以降 | 留意 | 留意 | 可 | 可 | |
HULFT for Himalaya | Ver.5 | 可 | 可 | 可 | 可 |
HULFT-SAN(F) HULFT-SAN plus |
Ver.5 | 留意 | 可 | 留意 | 可 |
HULFT-SAN(H) | Ver.5 | 留意 | 可 | 留意 | 可 |
HULFT-SAN for UNIX/Linux | Ver.6.3.0以降 | 留意 | 留意 | 可 | 可 |
HULFT-SAN for Windows | Ver.6.3.0以降 | 留意 | 留意 | 可 | 可 |
HULFT-SAN for Mainframe | Ver.6.0.5以降 | 留意 | 留意 | 可 | 可 |
可:制限なく使用可能 留意:一部制限あり -:機能なし
-
※
BB Clientとの共存時のみ一部制限あり
1.1 HULFT for Windows固有の制限
HULFT for Windowsをクライアントとして使用する場合、一部の機能や画面等に制限があります。
詳細内容を以下に示します。
対象となる接続元
HULFT for Windows Ver.6.1.0以降
制限のある機能・画面 | Ver.1での制限の内容 | Ver.2での制限の変更内容 |
---|---|---|
配信状況一覧 | メールボックスを使用している転送でも宛先ホスト名・蓄積日時を確認できません。 | Ver.1と同様の制限があります。 |
集信状況一覧 | メールボックスを使用している転送でも送信先ホスト名・蓄積日時を確認できません。 | Ver.1と同様の制限があります。 |
ライセンス情報一覧 | 該当する情報を表示する画面がありません。 | Ver.1と同様の制限があります。 |
メールボックス一覧BB Server | 該当する情報を表示する画面がありません。 | Ver.1と同様の制限があります。 |
メールボックス詳細情報照会 | 該当する情報を表示する画面がありません。 | Ver.1と同様の制限があります。 |
上記の機能・画面に関してはHULFTの管理画面から直接操作を行ってください。
制限のある機能・画面 | Ver.1での制限の内容 | Ver.2での変更内容 |
---|---|---|
配信状況一覧 |
通信手順が「全銀」の履歴に対して、配信状況一覧から配信要求を行うことはできません。該当の履歴に対して配信要求を行った場合、意図しない動作をすることがあります。
|
Ver.1と同様の制限があります。 |
通信手順がHTTP・全銀の履歴は、接続形態がPPPと表示され、通信手順は表示されません。 | Ver.1と同様の制限があります。 | |
集信状況一覧 | 通信手順が全銀の履歴に対して、集信状況一覧から送信要求を行うことはできません。 | Ver.1と同様の制限があります。 |
通信手順がHTTP・全銀の履歴は、接続形態がPPPと表示され、通信手順は表示されません。 | Ver.1と同様の制限があります。 | |
通信手順で検索することはできません。 | Ver.1と同様の制限があります。 | |
ID参照ダイアログ | 「履歴検索」画面の「参照」ボタンんを押すと、「ID参照ダイアログが開かれます。このダイアログには、通信手順が全銀のファイルIDは表示されません。 | Ver.1と同様の制限があります。 |
詳細ホスト情報 | 通信手順がHTTP・全銀で登録されているホスト、またはメールボックス私用チェックがついているホストを含む転送定義については、参照・コピー・削除・更新ができません。
|
メールボックス使用チェックが付いているホストを含む転送定義については、参照・コピー・削除・更新ができます。 通信手順がHTTP・全銀で登録されているホストについてはVer.1と同様の制限があります。 |
HULFT-HUBは、接続先としてBB Clientには対応しておりません。
上記の機能・画面に関してはBB Clientの管理画面から直接操作を行ってください。
1.2 HULFT-SAN for Mainframe Ver.5固有の制限
HUB Server経由で転送を行う為には、HULFT-SAN for Mainframe Ver.5に別途パッチを適用する必要があります。
Ver.1と同様の対応をお願いいたします。
対象となる接続元
- HULFT-SAN for Mainframe (H) Ver.5
- HULFT-SAN for Mainframe (F) Ver.5
- HULFT-SAN for Mainframe plus Ver.5
1.3 HULFT Ver.6.3およびHULFT-SAN Ver.6に関する制限
HULFT Ver.6.3およびHULFT-SAN Ver.6をクライアントとして使用する場合、一部の機能や画面等に制限があります。
詳細内容を以下に示します。
対象となる接続元
- HULFT Ver.6.3.0以降(全機種)
- HULFT-SAN for Mainframe Ver.6.0.5以降
- HULFT-SAN for Unix/Linux Ver.6.3.0以降
- HULFT-SAN for Windows Ver.6.3.0以降
制限のある機能・画面 | 対応機種 | Ver.1での制限の内容 | Ver.2での変更内容 |
---|---|---|---|
配信管理情報 | UNIX/Linux,Windows | 登録済み配信管理情報でファイル名が51バイト以上の場合、参照、更新、削除を行えませんが、ファイル名が50バイト以下の場合は、参照、更新、削除が行えますのでファイル名を50バイト以下でご利用ください。 | 制限がなくなりました。 |
集信管理情報 | UNIX/Linux,Windows | 登録済み集信管理情報でファイル名が51バイト以上の場合、参照、更新、削除を行えませんが、ファイル名が50バイト以下の場合は、参照、更新、削除が行えますのでファイル名を50バイト以下でご利用ください。 | 制限がなくなりました。 |
Mainframe※1(OS390版のみ) | SMS関連のストレージ・クラス、管理クラス、データ・クラスは未サポートとなりますので、設定せずにご利用ください。SMS関連のストレージ・クラス、管理クラス、データ・クラスのいずれかに値が設定されている場合、参照、更新、削除が行えません。 | 制限がなくなりました。 | |
詳細ホスト情報 | 全機種 | 既存のホスト名に対しては、ホスト別配信多重度を参照、更新しません。新規登録、コピー時は、ホスト別配信多重度に初期値「0」(ホスト別配信多重度チェック無)が設定されます。 | 制限がなくなりました。 |
全機種※1 | 登録済み詳細ホスト情報の接続形態にSAN(FAL)が設定されている場合、参照、更新、削除は行えません。 | 制限がなくなりました。 | |
システム動作環境設定 | UNIX/Linux,Windows | 参照したソケットバッファサイズが「0」(環境(OS)の設定値で動作するモード)が設定されていた場合、変更せずに更新すると、入力範囲エラーとなります。環境に合わせた値を設定してご利用ください。 | 制限がなくなりました。 |
UNIX/Linux,Windows | HULFT Ver.6.3.0以降で追加された項目は、参照、更新を行いません。既存で設定された値が保持されます。 | 制限がなくなりました。 | |
OS400※2 | HULFT Ver.6.3.0以降で追加された項目は参照できません。OS400側の管理画面で確認してください。 | 制限がなくなりました。 | |
配信詳細情報照会 | UNIX/Linux,Windows | ファイル名が51バイト以上の場合、後ろから50バイトのみ参照が行えます。 ファイル名が50バイト以下の場合、すべて参照が行えます。 |
制限がなくなりました。 |
集信詳細情報照会 | UNIX/Linux,Windows | ファイル名が51バイト以上の場合、後ろから50バイトのみ参照が行えます。 ファイル名が50バイト以下の場合、すべて参照が行えます。 |
制限がなくなりました。 |
再配信待ち状況一覧 | UNIX/Linux,Windows | ファイル名が51バイト以上の場合、後ろから50バイトのみ参照が行えます。 ファイル名が50バイト以下の場合、すべて参照が行えます。 |
制限がなくなりました。 |
-
※1
HULFT-SAN for Mainframe Ver.6.0.5に関しては、この項目が対象となります。
-
※2
HULFT for OS400は、値の参照のみとなります。
2. HULFT-HUBを利用する場合の制限
HULFT-HUBを利用して運用する上で、制限となる事項を以下に示します。
制限のある機能・画面 | 対応機種 | Ver.1での制限の内容 | Ver.2での変更内容 |
---|---|---|---|
配信管理情報 | UNIX/Linux,Windows | 登録済み配信管理情報でファイル名が51バイト以上の場合、参照、更新、削除を行えませんが、ファイル名が50バイト以下の場合は、参照、更新、削除が行えますのでファイル名を50バイト以下でご利用ください。 | 制限がなくなりました。 |
集信管理情報 | UNIX/Linux,Windows | 登録済み集信管理情報でファイル名が51バイト以上の場合、参照、更新、削除を行えませんが、ファイル名が50バイト以下の場合は、参照、更新、削除が行えますのでファイル名を50バイト以下でご利用ください。 | 制限がなくなりました。 |
Mainframe※1(OS390版のみ) | SMS関連のストレージ・クラス、管理クラス、データ・クラスは未サポートとなりますので、設定せずにご利用ください。SMS関連のストレージ・クラス、管理クラス、データ・クラスのいずれかに値が設定されている場合、参照、更新、削除が行えません。 | 制限がなくなりました。 | |
詳細ホスト情報 | 全機種 | 既存のホスト名に対しては、ホスト別配信多重度を参照、更新しません。新規登録、コピー時は、ホスト別配信多重度に初期値「0」(ホスト別配信多重度チェック無)が設定されます。 | 制限がなくなりました。 |
全機種※1 | 登録済み詳細ホスト情報の接続形態にSAN(FAL)が設定されている場合、参照、更新、削除は行えません。 | 制限がなくなりました。 | |
システム動作環境設定 | UNIX/Linux,Windows | 参照したソケットバッファサイズが「0」(環境(OS)の設定値で動作するモード)が設定されていた場合、変更せずに更新すると、入力範囲エラーとなります。環境に合わせた値を設定してご利用ください。 | 制限がなくなりました。 |
UNIX/Linux,Windows | HULFT Ver.6.3.0以降で追加された項目は、参照、更新を行いません。既存で設定された値が保持されます。 | 制限がなくなりました。 | |
OS400※2 | HULFT Ver.6.3.0以降で追加された項目は参照できません。OS400側の管理画面で確認してください。 | 制限がなくなりました。 | |
配信詳細情報照会 | UNIX/Linux,Windows | ファイル名が51バイト以上の場合、後ろから50バイトのみ参照が行えます。 ファイル名が50バイト以下の場合、すべて参照が行えます。 |
制限がなくなりました。 |
集信詳細情報照会 | UNIX/Linux,Windows | ファイル名が51バイト以上の場合、後ろから50バイトのみ参照が行えます。 ファイル名が50バイト以下の場合、すべて参照が行えます。 |
制限がなくなりました。 |
再配信待ち状況一覧 | UNIX/Linux,Windows | ファイル名が51バイト以上の場合、後ろから50バイトのみ参照が行えます。 ファイル名が50バイト以下の場合、すべて参照が行えます。 |
制限がなくなりました。 |
-
※1
HULFT-SAN for Mainframe Ver.6.0.5に関しては、この項目が対象となります。
-
※2
HULFT for OS400は、値の参照のみとなります。
3. HULFT-HUB Ver.2を利用する場合の注意事項
HULFT-HUB Ver.2を導入した場合の特記事項を以下に記載します。
- (1)HULFT 暗号・オプション利用環境での蓄積機能の使用
- HULFT暗号・オプションを利用した環境で蓄積機能を使用する場合、HULFT-HUB ServerにもHULFT 暗号・オプションをインストールする必要があります。また、HULFT暗号・オプションを利用した環境と暗号出口ルーチンを利用したHULFT、HUB Server環境を混在させないでください。正常にデータ転送ができなくなります。