Oracle OCIアダプタ制限事項

• サポートする型
• 全処理共通
• テーブル読み取り処理
• 検索系SQL実行処理
• テーブル書き込み処理
• 更新系SQL実行処理
• ストアドプロシージャ実行処理
• ローダによる書き込み処理
• 主な例外

サポートする型

• ○:サポートします。
• △:サポートしますが、制限事項があります。
• ×:サポートしません。

全処理共通

仕様制限

• テーブル一覧の表示について
  • グローバルリソースの[ユーザ名]に指定されたユーザのスキーマに属するテーブルが表示されます。
  • シノニムは表示されません。

Oracle Client 11g Release 1固有

• PSPで、同一のグローバルリソースを使用して読み取り処理と書き込み処理を行った場合、読み取り対象のテーブルにLONG型の列が存在するとエラーが発生します。
  その場合、読み取り処理と書き込み処理で別のグローバルリソースを使用してください。

注意事項

• 本ページに記載されている制限事項は、以下の接続を対象としたものです。これと異なるバージョンのOracle Databaseに本アダプタで接続する場合、制限事項はこの限りではありません。
  
  

  Oracle Database Client	接続先Oracle Database
  11g Release 2(11.2)	11g Release 2(11.2)



• JDBCドライバは、OCI接続に使用するOracle Clientのライブラリを使用してください。

テーブル読み取り処理

仕様制限

• テーブル名が引用符で囲われている場合、テーブル名の大文字小文字を区別します。


• [フェッチサイズ]のデフォルト値は「100」です。

検索系SQL実行処理

仕様制限

• NUMBER型、FLOAT型
  • クエリ結果のPrecisionが0の場合、BigDecimalとしてデータを扱います。 たとえば、SUM関数で指定している列にPrecisionが設定されていても結果として0が返ってくるので、SUM関数の結果はBigDecimalとしてデータを扱います。
• ファンクションを使用したSQL文について
  • SQLファンクションを使用したSQL文は実行可能です。
  • ユーザ定義ファンクションを使用したSQL文は実行可能ですが、ファンクションで定義されているOUTパラメータの値は受け取ることはできません。


• [フェッチサイズ]のデフォルト値は「100」です。

テーブル書き込み処理

仕様制限

• スキーマ定義のキーについて
  • OCI 接続の場合、一意制約が付与されている列でも、スキーマ定義の「キー」にチェックが入りません。手動でチェックする必要があります。
• LONG型
  • テーブルのカラムにLONG型が含まれる場合、バッチ更新処理を行いません。
• LONG RAW型
  • LONG RAW型のカラムへの書き込みはできません。書き込みを行った場合「EXCEPTION_ACCESS_VIOLATION」エラー発生してDataSpiderServerのプロセスが落ちる場合があります。
• BLOB型
  • テーブルのカラムにBLOB型が含まれる場合、バッチ更新処理を行いません。
• テーブル名が引用符で囲われている場合、テーブル名の大文字小文字を区別します。

更新系SQL実行処理

仕様制限

• LONG型
  • テーブルのカラムにLONG型が含まれる場合、バッチ更新処理を行いません。
• LONG RAW型
  • LONG RAW型のカラムへの書き込みはできません。書き込みを行った場合「EXCEPTION_ACCESS_VIOLATION」エラー発生してDataSpiderServerのプロセスが落ちる場合があります。
• BLOB型
  • テーブルのカラムにBLOB型が含まれる場合、バッチ更新処理を行いません。
• ファンクションを使用したSQL文について
  • SQLファンクションを使用したSQL文は実行可能です。
  • ユーザ定義ファンクションを使用したSQL文は実行可能ですが、ファンクションで定義されているOUTパラメータの値は受け取ることはできません。
• [接続先]で[XA接続]にチェックが入っているOracle OCI接続設定を指定した場合、DDL文を実行すると以下のようなエラーが発生し、処理が失敗します。
  • [exec_update]の処理に失敗しました。原因:[java.sql.SQLException: ORA-02089: 下位セッションにCOMMITは使用できません。]

ストアドプロシージャ実行処理

仕様制限

• CHAR型
  • CHAR型のOUTパラメータには、不要な半角スペースが付加される場合があります。
• RETURN句の戻り値は取得できません。


• プロシージャの表記について
  • パッケージ内に定義されているプロシージャは [パッケージ名].[プロシージャ名] で表記します。
  • パッケージ名にドット(.)が含まれている場合、パッケージ名をダブルクォーテーション(")で囲います。
    例:パッケージ「SAMPLE.PACKAGE」で定義されてるプロシージャ「PROCEDURE」の場合
    • "SAMPLE.PACKAGE".PROCEDURE
  • プロシージャ名にドット(.)が含まれている場合、プロシージャ名をダブルクォーテーション(")で囲います。
    例:パッケージ「PACKAGE」で定義されてるプロシージャ「SAMPLE.PROCEDURE」の場合
    • PACKAGE."SAMPLE.PROCEDURE"


• BOOLEAN型などのPL/SQLの型には対応していません。


• シノニムには対応していません。


• グローバルリソースの[ユーザ名]に指定されたユーザのスキーマと異なるスキーマのプロシージャは使用できません。

Oracle Client 11.2固有

• [プロシージャ]にストアドファンクションを指定した場合、RETURN句の戻り値を出力パラメータとして取得できず、スクリプト実行時に以下のようなエラーが発生し、処理が失敗する場合があります。
  • [exec_procedure]の処理に失敗しました。原因:[java.sql.SQLException: ORA-06550: '<プロシージャ>'がプロシージャではないか、または未定義です。]

ローダによる書き込み処理

主な例外

• そのほかの例外については、各バージョンのアダプタの制限事項を参照してください。