設定ファイル

コマンドクライアントの実行には、HULFT-WebFileTransferのサーバのURLや各コマンドの設定など多数の設定項目が必要です。そのため、これら設定項目は設定ファイルに記述します。設定ファイルのファイル名は任意で、コマンドラインパラメータでファイル名を指定します。

java -jar hccommand.jar -cmd コマンド種別 -config 設定ファイル ...

利用環境に合わせて、1つの設定ファイルを各コマンドで共有する運用や、目的に応じて複数の設定ファイルを使い分ける運用が可能です。

(1) 記述形式

設定ファイルはXML形式です。文字コードはUTF-8で記述してください。

設定ファイルは、以下のようにすべてのコマンドに共通の項目と、各コマンドに固有の項目に分かれています。

図2.1 設定ファイルの構成

<common>~</common>の部分は必須ですが、<specific>~</specific>内の各コマンドに固有の部分は、使用するコマンドの記載だけでかまいません。たとえばアップロードコマンドだけで使用する設定ファイルは、以下の部分だけ記述すれば動作します。

<webft>
  <common>
    ...
  </common>
  <specific>
    <info_upload>
      ...
    </info_upload>
  </specific>
</webft>

個々の項目が省略可能かどうかは、共通項目および各コマンドの説明を参照してください。

= 備考 =

提供媒体に、雛形ファイルとして“config.xml”を格納しています。

(2) 共通項目

すべてのコマンドに共通の項目は、以下の形式で記述します。

  ...
  <common>
    <info_connection>
      <server_url>接続先サーバURL</server_url>
      <info_proxy>
        <proxy_server>プロキシサーバ</proxy_server>
        <proxy_port>プロキシポート番号</proxy_port>
        <proxy_connection_id>プロキシ接続ID</proxy_connection_id>
        <proxy_connection_passwd>プロキシ接続パスワード</proxy_connection_passwd>
      </info_proxy>
      <request_timeout>リクエストタイムアウト</request_timeout>
      <connection_retry_count>接続リトライ回数</connection_retry_count>
      <connection_retry_interval>接続リトライ間隔</connection_retry_interval>
    </info_connection>
    <info_login>
      <group_id>グループID</group_id>
      <user_id>ユーザID</user_id>
      <passwd>パスワード</passwd>
      <login_type>ログイン方法</login_type>
    </info_login>
    <info_language>
      <language_type>言語種別</language_type>
    </info_language>
  </common>
  ...

共通項目の詳細は以下のとおりです。

表2.4 設定ファイルの共通項目

タグ名(設定項目名)

用途

省略

省略時値

server_url

接続先サーバのURL

接続先のHULFT-WebFileTransfer のサーバのURL

255バイト以内の半角文字で指定します。

×

info_proxy

プロキシサーバの情報を指定するタグ

*1

 

proxy_server

プロキシサーバ

経由するプロキシサーバのホスト名

255バイト以内の半角文字で指定します。

*1

ブランク

proxy_port

プロキシボート番号

経由するプロキシサーバのポート番号

設定値:1~65535

*1

ブランク

proxy_connection_id

プロキシ接続ID

経由するプロキシサーバの接続ID

255バイト以内の半角文字で指定します。

*1

ブランク

proxy_connection_passwd

プロキシ接続パスワード

経由するプロキシサーバのパスワード

255バイト以内の半角文字で指定します。

*1

ブランク

request_timeout

リクエストタイムアウト(単位:秒)

コマンドクライアントからリクエストを送信した際のタイムアウト時間(*2)

0

タイムアウトしない

1~3600

指定した時間経過後にリクエストタイムアウトエラーとなる

0

connection_retry_count

接続リトライ回数

Login APIが失敗した場合のリトライ回数

0~10

指定した回数だけリトライする

0

connection_retry_interval

接続リトライ時間(単位:秒)

Login APIが失敗した場合のリトライ間隔

0~3600

指定した時間経過後にリトライする

 

info_login

ログイン情報を指定するタグ

×

group_id

グループID(*3)

HULFT-WebFileTransferにログインするためのグループID

*4

user_id

ユーザID(*3)

HULFT-WebFileTransferにログインするためのユーザID

*4

passwd

パスワード(*3)

HULFT-WebFileTransferにログインするためのパスワード

*4

login_type

ログイン方法

0

ID/パスワード

1

クライアント証明書

2

ID/パスワード+クライアント証明書

0

info_language

言語種別を指定するタグ

*5

language_type

言語種別

0

日本語

1

英語

2

中国語

*5

*1

:

info_proxyを指定した場合、プロキシサーバの各項目の省略可否は以下のようになります。

 

proxy_server

proxy_port

proxy_connection_id

proxy_connection_passwd

proxy_server指定時

省略不可

省略可

省略可

proxy_port指定時

省略不可

省略可

省略可

proxy_connection_id

指定時

省略不可

省略不可

省略可

proxy_connection_passwd

指定時

省略不可

省略不可

省略不可

*2

:

当該設定ファイルを指定して実行されたコマンドのすべてのリクエストに適用されます。

*3

:

コマンドの実行に必要な権限を持つユーザのグループID、ユーザID、パスワードを指定します。
設定値はLogin APIのリクエストパラメータに従います。詳細は「HULFT-WebFileTransfer Web API 説明書」を参照してください。

*4

:

login_type(ログイン方法)が“0”(ID/パスワード)または“2”(ID/パスワード+クライアント証明書)の場合は省略不可です。
login_type(ログイン方法)が“1”(クライアント証明書)の場合は設定不可です。

*5

:

コマンドクライアントの実行環境が日本語の場合は0、英語の場合は1、中国語の場合は2となります。