WARファイルのデプロイ(Tomcatを使用する場合)

注意

導入環境によっては、デプロイ後にアプリケーションサーバの設定を変更する必要があります。詳細は「アプリケーションサーバの設定変更」を参照してください。

(1) JDBCドライバの配置

JDBCドライバは、Tomcatがインストールされているフォルダのlib\に格納してください。

JDBCドライバを探索する際は、Tomcatがインストールされているフォルダのlib\を優先的に探索し、lib\にドライバが見つからない場合は認識している他のパスからドライバを探索します。

下記表のJDBCドライバは1例です。使用するJDBCドライバファイルは接続先データベースのバージョンによって異なります。詳細は各データベースのマニュアルを参照してください。

表2.2 各データベースのJDBCドライバファイルの例

データベース

JDBCドライバファイル名

Oracle

ojdbc6.jar

SQL Server

sqljdbc4.jar

Azure SQL Database

mssql-jdbc-6.4.0.jre8.jar

PostgreSQL

postgresql-42.2.6.jre7.jar

(2) デプロイ

WARファイル形式のHULFT-WebFileTransfer モジュールをサーブレットコンテナにデプロイします。

提供媒体のルートにある“webft.war”をApache Tomcatのwebapps\フォルダにコピーして起動してください。後述するシステムファイルの編集を行っていないため、エラーが発生しますが、そのまま次の手順に進んでください。

(3) システムファイルの編集

HULFT-WebFileTransferを導入する環境に合わせて、システムファイル“context.xml”を編集する必要があります。

システムファイルはTomcatがインストールされているフォルダのwebapps\コンテキスト名\META-INFに格納されています。

システムファイルの編集

システムファイルを編集し、以下のResourceタグを追加して接続先DBの情報(JNDIリソースの設定)を記述してください。

<Resource
    name="jdbc/webft"
    auth="Container"
    type="javax.sql.DataSource"
    username="username"
    password="password"
    driverClassName="org.postgresql.Driver"
    url="jdbc:postgresql://localhost:5432/webftdb"
    maxTotal="50"
    maxWaitMillis="5000"
    maxIdle="5"
    initialSize="5" />

太字部分は固定値です。そのまま記述してください。下線部分は環境に合わせて値を設定してください。

表2.3 各属性の設定値

属性名

設定値

username

DBに接続するためのユーザID

password

DBに接続するためのパスワード

driverClassName

JDBCドライバのJavaクラス名

url

JDBC接続のためのJDBC準拠のURL

斜体部分は使用するデータベース名を指定します。

maxTotal/maxActive

DB接続の最大接続数

maxWaitMillis/maxWait

接続済みコネクションを再利用するまでの待ち時間(単位:ミリ秒)

maxIdle

アイドル状態になっている最大接続数

initialSize

プール開始時に確保される初期接続数