バージョンアップの実施

バージョンアップ時に行う作業です。

次の手順で実行します。

1. 現在使用しているHULFTクラウド、またはHULFT-WebFTのバージョンを確認します。

2. HULFT-WebFileTransfer を導入するサーバマシンの任意のフォルダに、提供媒体に格納されているTOOL\VUP_TOOL\ディレクトリに含まれるファイルとサブディレクトリをVUP_TOOL\ディレクトリごとコピーしてください。

注意

VUP_TOOL\ディレクトリ内のバッチはJava コマンドを使用します。Java コマンドが実行可能であることを確認してください。

3. 製品で使用しているJDBCドライバをVUP_TOOLディレクトリ内のlibディレクトリにコピーします。

4. VUP_TOOLディレクトリ内にある下記ファイルを編集します。

下記ファイルには、データベース接続に必要な環境変数が記述されています。それらの環境変数の値を、システムファイルに設定されている値に書き換えてください。

Windowsの場合

:

VupTool.bat

Linuxの場合

:

VupTool.sh

Windowsの場合の、編集個所、編集例を次に示します。

編集個所

set RESOURCE_DRIVER_CLASS_NAME=
set RESOURCE_URL=
set RESOURCE_USERNAME=
set RESOURCE_PASSWORD=

編集例(PostgreSQLの場合)

set RESOURCE_DRIVER_CLASS_NAME=org.postgresql.Driver
set RESOURCE_URL=jdbc:postgresql://localhost:5432/DatabaseName
set RESOURCE_USERNAME=webft
set RESOURCE_PASSWORD=webft

RESOURCE_DRIVER_CLASS_NAME

システムファイルの<Resource>タグのdriverClassName属性の値を設定してください。

RESOURCE_URL

システムファイルの<Resource>タグのurl属性の値を設定してください。

RESOURCE_USERNAME

システムファイルの<Resource>タグのusername属性の値を設定してください。

RESOURCE_PASSWORD

システムファイルの<Resource>タグのpassword属性の値を設定してください。

5. コマンドプロンプト、またはターミナルでVupToolを起動します。

Windowsの場合

:

VupTool.bat

Linuxの場合

:

bash VupTool.sh

バージョンの選択画面が表示されます。

注意
  • TURNKEYを使用している環境の移行には対応していません。

  • VupTool実行中に処理を強制終了しないでください。強制終了した場合、事前に作成したバックアップからデータベースを復元し、再度最初から実行してください。

= 備考 =

VupToolを使用すると、データベースの変換処理が複数回実行されます。データベースに登録されている情報の量によっては、変換処理に時間が掛かることがあります。

6. 移行元となるバージョンの左横にある番号を確認し、番号を入力します。

処理を中止する場合は、「99」を入力してください。

バージョンはレベルまで表示されます。使用中の製品のリビジョン、マイナーバージョンは無視して番号を選択してください。

7. 処理を実行(エンターキーを押下)します。

処理を中止する場合は、「99」を入力してください。

実行されている処理が「Running converter VXXX-XXX」で表示されます。

実行例を次に示します。

8. 実行結果を確認します。

各処理がすべて正常終了した場合、「SUCCESS」が表示されます。

処理の途中でエラーが発生した場合、「FAILURE」が表示され、処理が中止されます。

画面にエラーが発生したバージョン間のエラー内容が表示されますので、対処を行ってください。また、対処を行ったあと、事前に作成したバックアップからデータベースを復元し、再度最初からVupToolを実行してください。

VupToolの実行ログ

各バージョン間の変換処理の内容はlogフォルダに実行ログとして出力されます。ファイル名は、log_実行した処理のバージョン_処理.txtとなります。

表6.3 実行ログ

バージョン

作成される実行ログ

V100 -> 110

log_V100-V110_CreateTable.txt

log_V100-V110_DropTable.txt

log_V100-V110_RestoreTable.txt

log_V100-V110_StoreTable.txt

V110 -> V120

log_V110-V120_UpdateDB.txt

V120 -> V130

log_V120-V130_UpdateDB.txt

V130 -> V140

log_V130-V140_UpdateDB.txt

V140 -> V160

log_V140-V160_UpdateDB.txt

V160 -> V210

log_V160-V210_UpdateDB.txt

V210 -> V220

log_V210-V220_UpdateDB.txt

V220 -> V300

log_V220-V300_UpdateDB.txt