トランザクション

トランザクション命令を発行します。

ファイルのアップロード、ダウンロード実行前および実行後にトランザクションAPIを利用することで、オブジェクト(ファイル)の排他制御を行い、安全なファイル転送を実現することができます。

(1) 必要な権限

Transact APIを使用するには以下の権限が必要です。

1. アップロード時

  • ファイルのアップロード権限

2. ダウンロード時

  • ファイルのダウンロード権限

= 備考 =

上記の権限に加えて、リクエストで指定したオブジェクトに対するアクセス権が必要です。

(2) リクエストURL

http(s)://Domain:xxxx/コンテキスト名/Transact

(3) リクエストインタフェース

表1.31 トランザクションのリクエストインタフェースの項目

項目名

説明

文字

省略

省略値

object_id

オブジェクトID

排他対象となるファイルのオブジェクトIDを16バイトで指定します。

半角

ブランク

parent_object_idおよびnameを省略した場合は省略不可

command

トランザクション命令

begin

対象オブジェクトをロック

commit

対象オブジェクトをコミット

rollback

対象オブジェクトをロールバック

半角

×

 

transact_type

トランザクション種別

0

アップロード時のトランザクション

1

ダウンロード時のトランザクション

半角

×

 

parent_object_id

親オブジェクトID

対象ファイルの親オブジェクトID(ファイルが格納されるフォルダ)を16バイトで指定します。

半角

ブランク

object_idを省略した場合は省略不可

name

オブジェクト名

対象ファイルの名前を255バイトで指定します。

混在

ブランク

object_idを省略した場合は省略不可

operation_id

処理識別子

当該トランザクションの識別子を34バイトで指定します。

半角

commandがbeginの場合のみ省略可

option1

オプション1(*1)

255バイト以内で指定します。

混在

ブランク

option2

オプション2(*1)

255バイト以内で指定します。

混在

ブランク

option3

オプション3(*1)

255バイト以内で指定します。

混在

ブランク

*1

:

command(トランザクション命令)が“begin”の場合のみ指定できます。
システム動作環境情報のoption_replaceable_flag(オプション置換フラグ)が“true”の場合、フォルダイベントのアプリ連携とメール連携、および共通イベントに設定した$OPTION1、$OPTION2、$OPTION3がそれぞれoption1、option2、option3に設定した値に置換されます。

注意

オブジェクトIDを指定した場合、親オブジェクトIDとファイル名の指定は無視されます。

(4) レスポンスインタフェース

表1.32 トランザクションのレスポンスインタフェースの項目

項目名

説明

備考

object_id

オブジェクトID

排他対象となるファイルのオブジェクトIDを返却します。

 

operation_id

処理識別子

当該トランザクションの識別子を返却します。

 

hash_value

データ検証値(*1)

アップロード時

ブランク

ダウンロード時

ダウンロードするデータのハッシュ値(*2)(*3)

 

size

ファイルサイズ(*1)

アップロード時

ブランク

ダウンロード時

ダウンロードするデータのファイルサイズ(*2)

 

*1

:

command(トランザクション命令)が“begin”の場合のみ返却します。

*2

:

DBに登録されたデータではなく、テンポラリフォルダに出力されたデータのハッシュ値およびファイルサイズです。転送前フォルダイベントが実行された場合は、イベント完了後の値となります。

*3

:

アップロード時にデータ検証を行った場合のみ、hash_valueに値が返却されます。