フォルダイベントについて

フォルダイベントとは、指定したフォルダに対するファイルのアップロード/ダウンロードによるトリガ、または時刻指定のスケジュールトリガにより、HULFT-WebFileTransferへ指定するイベント(ジョブ)を実行させる処理のことです。ユーザはフォルダイベントを設定することにより、運用の自動化が図れます。

フォルダイベントの設定方法に関する詳細は「HULFT-WebFileTransfer 操作ヘルプ」を参照してください。

(1) 実行対象のアクション

フォルダイベントは以下のアクションをトリガとして実行されます。

表2.1 フォルダイベントの対象アクション

アクション

説明

1フォルダに登録可能な数(*1)

アップロード

転送前

アップロード前にイベントを実行

1件

転送正常時

アップロードの正常終了後にイベントを実行

10件以内

転送エラー時

アップロードのエラー終了後にイベントを実行

10件以内

ダウンロード

転送前

ダウンロード前にイベントを実行

1件

転送正常時

ダウンロードの正常終了後にイベントを実行

10件以内

転送エラー時

ダウンロードのエラー終了後にイベントを実行

10件以内

スケジュール

指定した日時が経過した後にイベントを実行(*2)

10件以内

*1

:

すべてのフォルダイベントを合わせて1フォルダあたり10件まで登録できます。
1フォルダに登録可能な件数は、プロパティファイル(env.properties)のキー“folderevent.max.count”で変更できます。詳細は「FolderEvent Configuration」を参照してください。

*2

:

環境によっては、指定した開始時刻ちょうどにイベントが発生しない場合があります。

(2) 実行されるイベント

フォルダイベントで指定できるイベントには下表に示した4種類があります。

表2.2 イベントの種類

イベント名

イベント内容

HULFT連携

HULFT-WebFileTransferと同一マシンにあるHULFTと別マシンにあるHULFTとの間で配信または集信を行うことができます。

アプリ連携

HULFT-WebFileTransferと同一マシンにあるアプリケーションを実行することができます。

メール連携

指定したユーザにメールを通知することができます。

フォルダ移動

HULFT-WebFileTransfer上で任意のフォルダに格納されているファイルを別のフォルダに移動することができます。

= 備考 =

HULFT連携で使用されるHULFTユーティリティおよびアプリ連携に登録されたコマンドは、APサーバを起動したユーザで実行されます。

1つのフォルダイベントに複数のイベントを指定することができます。

また、それぞれのイベントに対して前提イベントを指定することができます。

前提イベントの指定がない場合、イベントは「HULFT連携」→「アプリ連携」→「メール連携」→「フォルダ移動」の順に実行され、1つのイベントが異常終了しても、後続のイベントはすべて実行されます。

前提イベントの指定がある場合、イベントは前提イベントが正常終了した場合のみ実行されます。

 

アクションとイベントの可能な組み合わせは以下のようになります。

表2.3 アクションとイベントの組み合わせ

アクション

イベント

HULFT連携

(配信)

HULFT連携

(集信)

アプリ連携

メール連携

フォルダ移動

アップロード

転送前

○(*1)

×

○(*1)

×

×

転送正常時

転送エラー時

×

×

×

ダウンロード

転送前

×

○(*1)

○(*1)

×

×

転送正常時

転送エラー時

×

×

×

スケジュール

*1

:

転送前フォルダイベントではHULFT連携とアプリ連携のどちらか一方だけを指定できます。

(3) 実行対象のユーザ

実行対象のアクションがアップロードまたはダウンロードの場合、実行対象のユーザを指定できます。指定したユーザがアップロードまたはダウンロードを行った場合のみイベントが実行されます。

(4) 実行対象のファイル

実行対象のアクションがアップロードまたはダウンロードの場合、実行対象のファイルを指定できます。指定したファイル名に合致するファイルがアップロードまたはダウンロードされた場合のみイベントが実行されます。