認証サーバ情報について

「ログイン方法」が“ID/パスワード”または“ID/パスワード+クライアント証明書”の場合、HULFT-WebFileTransferが提供する認証機能の代わりに、認証サーバ(LDAPサーバ)を利用してID/パスワードの認証を行うことができます。認証サーバを利用する場合、利用するサーバの情報を認証サーバ情報に登録する必要があります。また、認証サーバのユーザ情報を参照して、HULFT-WebFileTransferのユーザ情報を自動的に生成することができます。

(1) 認証サーバ情報の項目

表2.12 認証サーバ情報の項目

項目名

説明

基本設定

 

名称

認証サーバ情報を識別するための名称(必須)

255バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

LDAPサーバ

認証情報を管理しているLDAPサーバのホスト名(必須)

255バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

LDAPポート番号

上記LDAPサーバのポート番号(必須)

設定値:1~65535

初期値:389 (「LDAPSで接続する」をチェックした場合は636)

LDAPSで接続する

LDAPサーバに接続する際のプロトコルの選択

チェックあり

LDAPSを使用して接続する

チェックなし

LDAPを使用して接続する(初期値)

接続アカウント

上記LDAPサーバに接続する際のアカウント名(任意)

省略した場合、匿名ユーザとして接続されます。

例)CN=上武太,OU=User,DC=example,DC=com

255バイト以内で指定します。

初期値:CN=user,CN=users,DC=example,DC=com

接続パスワード

上記アカウントがLDAPサーバに接続する際のパスワード(任意)

128バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

検索範囲

検索の開始位置を示す識別名(Base DN)(必須)

例)DC=example,DC=com

255バイト以内で指定します。

初期値:DC=example,DC=com

ユーザID

ユーザ情報を自動生成する場合、ユーザIDとして扱うLDAP属性(必須)

128バイト以内で指定します。

初期値:uid

コメント

補足情報として認証サーバに関するコメント

255バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

拡張設定

 

 

 

 

ユーザ情報を自動生成する

LDAPサーバで認証されたユーザIDがHULFT-WebFileTransferのシステムに未登録の場合の動作

チェックあり

ユーザ情報を自動生成し、ログイン成功とする

チェックなし

ユーザ情報を自動生成せず、ログインエラーとする(初期値)

権限グループ

ユーザ情報を自動生成する場合、登録するユーザ情報に紐づけられる権限グループID

登録済みの権限グループIDから選択します。

初期値:ブランク

表示名

ユーザ情報を自動生成する場合、表示名として登録されるLDAP属性

128バイト以内で指定します。

初期値:cn

メールアドレス

ユーザ情報を自動生成する場合、メールアドレスとして登録されるLDAP属性

128バイト以内で指定します。

初期値:mail

(2) 認証サーバを利用する設定

ユーザ情報、グループ情報の設定の組み合わせとID/パスワードを認証するシステムの関係は以下のとおりです。

表2.13 ユーザ情報、グループ情報の設定の組み合わせ

設定値

ID/パスワードを認証するシステム

ユーザ情報の

「認証設定方法」

グループ情報の

「ID/パスワード認証方法」

ユーザ情報の

「ID/パスワード認証方法」

グループ情報を参照する

HULFT-WebFileTransferの認証機能を利用する

HULFT-WebFileTransfer

認証サーバを利用する

認証サーバ(*1)

ユーザ情報で設定する

HULFT-WebFileTransferの認証機能を利用する

HULFT-WebFileTransfer

認証サーバを利用する

認証サーバ(*1)

(ユーザ情報なし)

HULFT-WebFileTransferの認証機能を利用する

HULFT-WebFileTransfer

(ログインエラー)

認証サーバを利用する

認証サーバ(*2)

*1

:

認証サーバにユーザが登録されていなかった場合、当該ユーザはHULFT-WebFileTransfer上でロックアウトされます。

*2

:

認証サーバ情報の「ユーザ情報を自動生成する」がチェックされていない場合はログインエラーとなります。「ユーザ情報を自動生成する」をチェックしない場合は、あらかじめ管理者が認証サーバに登録されているユーザIDと同じユーザIDでユーザ情報を登録しておく必要があります。

(3) 自動生成されるユーザ情報

ユーザ情報を自動生成する場合、生成されるユーザ情報の各項目は以下のようになります。

表2.14 自動生成されるユーザ情報

ユーザ情報

登録内容

グループID

ログイン時に指定したグループID

ユーザID

認証サーバ情報の「ユーザID」に設定されたユーザID

(ログイン時に指定したユーザID)

パスワード

ブランク

表示名

認証サーバ情報の「表示名」に設定されたLDAP属性に該当した表示名

(認証サーバ情報の「表示名」が省略された場合はユーザIDが設定される)

メールアドレス

認証サーバ情報の「メールアドレス」に設定されたLDAP属性に該当したメールアドレス

(認証サーバ情報の「メールアドレス」が省略された場合はブランクが設定される)

権限グループ

認証サーバ情報の「権限グループ」に設定された権限グループID

状態

“ログアウト”

(生成後、サーバのログイン処理で“ログイン”に更新される)

認証設定方法

“グループ情報を参照する”

ID/パスワード認証方法

“HULFT-WebFileTransferの認証機能を利用する”

認証サーバ名

ブランク

コメント

ブランク