共通項目

(1) ネットワーク設定

共通項目の「ネットワーク設定」では、SSL通信の適用や、転送時データ検証を設定することにより、ネットワークのセキュリティの向上を図ることができます。

表3.2 ネットワーク設定

設定項目

設定内容

SSL通信の適用

SSL通信の設定

適用する

SSL通信(HTTPS)によるリクエストのみ受け付ける

適用しない

HTTPおよびSSL通信(HTTPS)によるリクエストを受け付ける(初期値)

転送時データ検証の設定

ファイル転送時のデータ検証の設定

データ検証する

ファイル転送時にデータ検証を行う

データ検証しない

ファイル転送時にデータ検証を行わない(初期値)

共通イベントの実行選択

実行する共通イベントの設定

すべて

アップロード共通イベントとダウンロード共通イベントを実行する

アップロード

アップロード共通イベントのみ実行する

ダウンロード

ダウンロード共通イベントのみ実行する

実行しない

共通イベントを実行しない(初期値)

注意

「SSL通信の適用」で“適用する”を選択して[保存]ボタンをクリックすると、それ以降はSSL通信でのリクエスト以外はエラーになります。SSL通信が利用できる環境であることを確認したうえで設定を変更してください。
SSL通信に関する注意事項については「SSL通信について」を参照してください。

(2) ファイル/DB設定

共通項目の「ファイル/DB設定」ではファイルの保存設定をすることで以下の効果が期待できます。

  • データを暗号化して保存することで、悪意の第三者によるデータの閲覧を防止することができます。

  • 操作ログの出力選択で操作ログの出力を設定することで、不正発覚時の追跡調査に役立てることができます。

表3.3 ファイル/DB設定

設定項目

設定内容

ファイルの保存設定

HULFT-WebFileTransferのサーバ上にファイルを保存する際の暗号化の設定

暗号化して保存する

サーバ上に暗号化して保存(初期値)

そのまま保存する

サーバ上にそのまま保存

ファイル保存先

HULFT-WebFileTransfer上のファイルの保存先

DB保存

DBに格納する(初期値)

ディレクトリ保存

指定ディレクトリ(*1)にファイルとして保存する

ファイル最大サイズ

HULFT-WebFileTransferのシステム全体で転送できる1ファイルあたりの最大サイズ(単位:バイト)

設定値:102400~107374182400

初期値:104857600

操作ログの出力選択

出力する操作ログの設定

すべて

ファイルアクセスログとコマンド実行ログを出力する(初期値)

ファイルアクセスログ

ファイルアクセスログのみ出力する

コマンド実行ログ

コマンド実行ログのみ出力する

出力しない

操作ログを出力しない

*1

:

ファイルはプロパティファイル(env.properties)のキー“file.storage.path”で指定した保存先ディレクトリに保存されます。プロパティファイル(env.properties)については「プロパティファイル」を参照してください。
“ディレクトリ保存”を指定しても、TOP画面のフォルダツリーと同様のフォルダ構造がサーバ上に作成されるわけではありません。

(3) クォータ設定

共通項目の「クォータ設定」では、クォータ設定のシステムの警告値と上限値、およびクォータ管理メールの設定を行います。

表3.4 クォータ設定

設定項目

設定内容

クォータ設定(警告値)

クォータ設定のシステムの警告値(単位:GB)

設定値:0, 1~999999(0は無制限)

初期値:0

 

メール通知する

システムまたはグループの警告値を超えたときのクォータ管理メールの設定

チェックあり

クォータ管理メールを送信する

チェックなし

クォータ管理メールを送信しない(初期値)

クォータ設定(上限値)

クォータ設定のシステムの上限値(単位:GB)

設定値:0, 1~999999(0 は無制限)

初期値:0

 

メール通知する

システムまたはグループの上限値を超えたときのクォータ管理メールの設定

チェックあり

クォータ管理メールを送信する

チェックなし

クォータ管理メールを送信しない(初期値)

宛先

クォータ管理メールの宛先

1件あたり255バイト以内で指定します。

「メール通知する」をチェックした場合は省略できません。

初期値:ブランク

件名

クォータ管理メールの件名

512バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

本文

クォータ管理メールの本文

2048バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

= 備考 =

メールの送信者やメールサーバの情報は、「メール設定」と共通です。

クォータ管理メールの件名、本文に以下のHULFT-WebFileTransfer置換文字を記述しておくと、クォータ超過時の情報に置換されて送信されます。画面上のボタンをクリックすると、件名、本文のカーソル位置にHULFT-WebFileTransfer置換文字列を挿入できます。

表3.5 クォータ管理メールで使用するHULFT-WebFileTransfer置換文字

ボタン

置換文字

説明

GRPVOL

$GRPVOL

ファイルをアップロードしたユーザが所属するグループのファイルサイズの総量

例)524,288,000Byte

GRPWARN

$GRPWARN

ファイルをアップロードしたユーザが所属するグループの「クォータ設定(警告値)」

例)500MB(524,288,000Byte)

GRPLIMIT

$GRPLIMIT

ファイルをアップロードしたユーザが所属するグループの「クォータ設定(上限値)」

例)10,000MB(10,485,760,000Byte)

SYSVOL

$SYSVOL

HULFT-WebFileTransferシステムのファイルサイズの総量

例)536,870,912,000Byte

SYSWARN

$SYSWARN

システム動作環境設定の「クォータ設定(警告値)」

例)100GB(107,374,182,400Byte)

SYSLIMIT

$SYSLIMIT

システム動作環境設定の「クォータ設定(上限値)」

例)500GB(536,870,912,000Byte)

GROUP

$GROUP

ファイルをアップロードしたユーザの所属するグループIDと所属

例)sample_group(サンプルグループ)

USER

$USER

ファイルをアップロードしたユーザのIDと表示名

例)sample_user(サンプルユーザ)

SIZE

$SIZE

アップロードしたファイルのサイズ

例)1MB(1,048,576Byte)

(4) メール設定

共通項目の「メール設定」ではHULFT-WebFileTransferがメール送信をする際の各種設定を行います。

表3.6 メール設定

設定項目

設定内容

メールアカウント名

HULFT-WebFileTransferがメール送信を行う際のアカウント名

255 バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

送信者名

メールの送信者に表示する名前

255バイト以内で指定します。

初期値:ブランク(送信者名にメールアカウント名が表示される)

メール返信先

メールの返信先

メールヘッダの「reply-to」に設定されます。

255バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

エラーメール転送先

エラーメールの転送先

メールヘッダの「errors-to」に設定されます。

255バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

メールサーバホスト名

メールサーバのホスト名

255バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

SMTPポート番号

SMTPのポート番号

設定値:1~65535

初期値:25 (「SMTPSで接続する」をチェックした場合は465)

SMTPSで接続する

メール送信時にSMTPSで接続するかの設定

チェックあり

SMTPSで接続する

チェックなし

SMTPで接続する(初期値)

SMTPユーザ名

SMTP認証を行う場合のユーザ名

255バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

SMTPユーザ名を省略した場合、SMTP認証を行いません。

SMTPパスワード

SMTP認証を行う場合のパスワード

255バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

ドメイン名

ドメイン名

255バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

= 備考 =

フォルダイベントなどでメール連携機能を使用する場合は必ず設定してください。

また、以下の項目はユーザ情報を登録または修正したときに送信されるお知らせメールで使用されます。

表3.7 通知メールの設定

設定項目

設定内容

件名

お知らせメールの件名

512バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

本文

お知らせメールの本文

2048バイト以内で指定します。

初期値:ブランク

メールの件名、本文に以下のHULFT-WebFileTransfer置換文字を記述しておくと、送信時の情報に置換されて送信されます。画面上のボタンをクリックすると、件名、本文のカーソル位置にHULFT-WebFileTransfer置換文字を挿入できます。

表3.8 メールで使用するHULFT-WebFileTransfer置換文字

ボタン

置換文字

説明

GROUP

$GROUP

登録したユーザの所属するグループIDと所属

例)group_sample(サンプルグループ)

USER

$USER

登録したユーザのID と表示名

例)sample_user(サンプルユーザ)

PASSWD

$PASSWD

登録したユーザのパスワード

例)sample12345

(5) その他の設定

共通項目の「その他の設定」では、イベントタイムアウトの設定や一覧画面での表示件数の設定等を行います。

表3.9 その他

設定項目

設定内容

一覧表示件数

一覧表示画面での表示件数を設定

設定値:10~999

初期値:30

イベントタイムアウト

フォルダイベントのアプリ連携で実行したコマンドがタイムアウトになる時間を設定(単位: 秒)

設定値:10~3600

初期値:300

拡張オプション

 

フォルダイベント及び共通イベントで拡張オプションを置換文字として利用する

フォルダイベントのアプリ連携とメール連携、および共通イベントで、Web APIの拡張オプションを置換文字として使用するかどうかの設定(*1)

チェックあり

置換文字として使用する

チェックなし

置換文字として使用しない(初期値)

*1

:

Web APIの拡張オプションについては、「HULFT-WebFileTransfer Web API 説明書」を参照してください。

注意

フォルダイベントおよび共通イベントで拡張オプションを置換文字として使用する場合は、セキュリティ侵害リスクを考慮した上で、指定内容、適用範囲をご検討ください。