IPフィルタとは

HULFT-WebConnectでは、IPアドレスによって HULFT-WebConnectへの接続制限を行うことができます。これを「IPフィルタ」といいます。

たとえば、コネクションIDに対してIPフィルタを適用すると、同じコネクションIDを使用した接続でも、HULFT-WebConnectとの接続を許可されたIPアドレスからの接続以外は却下されます。これにより、意図しないIPアドレスからの接続を制限できるため、セキュリティ強化に有効です。

IPフィルタを適用する対象は、次の表に示すとおり、HULFT-WebConnectの運用パターンによって異なります。

表7.1 HULFT-WebConnectの運用パターンとIPフィルタの適用対象

運用パターン

対象

説明

Agentを使用したファイル転送

コネクションID

Agentの起動時およびファイル転送時、HULFT-WebConnectとの接続に対して制限を行います。

Data Transfer API/CLIを使用したファイル転送

コネクションID

ファイル転送時、HULFT-WebConnectとの接続に対して制限を行います。

Data Transfer Siteを使用したファイル転送(ブラウザ転送)

アカウントID

該当するアカウントIDによるData Transfer Siteへのログインに対して、接続制限を行います。(*1)

D-Clientを使用したファイル転送

アカウントID

該当するアカウントIDによるD-Clientへのログインに対して、接続制限を行います。(*2)

アカウントのパスワード変更

アカウントID

該当するアカウントID宛のパスワード設定メールに記載されているパスワード再設定用のURLを使用してパスワードを変更する際に、接続制限を行います。

 

*1

:

ログイン時の接続制限のみ適用されます。ログイン後、実行する転送設定に定義されたコネクションIDのIPフィルタは適用されません。

*2

:

ログイン時の接続制限にのみ適用されます。ログイン後、D-Client 設定に定義されたコネクションIDのIPフィルタは適用されません。