各項目の説明

Agent 情報設定

agent.id

Agent を識別する ID です。

任意の値を設定できます。複数の Agent で同じコネクション ID を使用する場合は、各 Agent に異なる Agent ID を指定する必要があります。

この項目の設定は必須です。また、大文字小文字を区別します。

注意

以下の理由から、HULFT8 for IBMiと接続する場合は agent.id に英小文字を使用しないでください。

  • 該当の設定値はHULFTの詳細ホスト情報のホスト名として使用されます。

  • HULFT8 for IBMiは、管理情報の設定値に英小文字を使用できません。

agent.sender.port

配信 Agent の待受ポートです。

HULFT 配信からの通信を受け付けます。実行環境に応じて任意の値を設定してください。

この項目の設定値は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号や他のアプリケーションが使用するポート番号と重複しないように注意してください。

この項目の設定は必須です。

agent.command.port

Agent のコマンド実行時に使用する内部通信ポートです。

実行環境に応じて任意の値を設定してください。

この項目の設定値は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号や他のアプリケーションが使用するポート番号と重複しないように注意してください。

この項目の設定を省略した場合は、初期値の "1099" が設定されます。

接続情報設定

connection.keystore.filepath

「コネクション ID 認証ファイル」 へのファイルパスを設定します。

Agent 設定ファイルからの相対パスまたは絶対パスで設定してください。

この項目の設定は必須です。

service.accesspoint

Agent が接続するサービスのアクセスポイントです。

この項目の設定値は変更しないでください。

プロキシ情報設定

proxy.host

プロキシサーバを経由する場合のホスト名またはドメイン名(IP アドレス)を設定します。

インストール直後は、行の先頭に「#」があるため(コメント行)、無効になっています。

有効にする場合は、先頭の「#」を削除して(コメント解除)、値を設定してください。

この項目は大文字小文字を区別しません。

proxy.port

プロキシサーバを経由する場合のポート番号を設定します。

インストール直後は、行の先頭に「#」があるため(コメント行)、無効になっています。

有効にする場合は、先頭の「#」を削除して(コメント解除)、値を設定してください。

proxy.username

ユーザ認証が必要なプロキシサーバを経由する場合のユーザ名を設定します。

インストール直後は、行の先頭に「#」があるため(コメント行)、無効になっています。

有効にする場合は、先頭の「#」を削除して(コメント解除)、値を設定してください。

この項目は大文字小文字を区別します。

proxy.password

ユーザ認証が必要なプロキシサーバを経由する場合のパスワードを設定します。

インストール直後は、行の先頭に「#」があるため(コメント行)、無効になっています。

有効にする場合は、先頭の「#」を削除して(コメント解除)、値を設定してください。

この項目は大文字小文字を区別します。

Windows サービス起動設定

windows.service.startup.sender

配信用の Agent を Windows サービスとして使用する場合の起動設定をします。

"on" または "off" を設定できます。この項目は大文字小文字を区別します。

"on" を設定すると、Windows サービス開始時に配信用の Agent が起動されます。

windows.service.startup.receiver

集信用の Agent を Windows サービスとして使用する場合の起動設定をします。

"on" または "off" を設定できます。この項目は大文字小文字を区別します。

"on" を設定すると、Windows サービス開始時に集信用の Agent が起動されます。

= 補足 =

Linux の場合、「Windows サービス起動設定」の内容は使用されません。

Agent アップデート設定

update.action

Agent 起動時のアップデート通知について設定します。

"alert" または "none" を設定できます。この項目は大文字小文字を区別します。

"alert" を設定すると、更新の有無を通知します。手動でアップデートを行ってください。

例 : 更新対象がある場合

I600029 - アップデートの確認に成功しました。メッセージ:[You can update to latest version X.X.X from Y.Y.Y.]

例 : 更新対象がない場合

I600029 - アップデートの確認に成功しました。メッセージ:[You do not have to update: latest version X.X.X.]

update.action.onError

アップデート通知が失敗した場合の Agent の起動について設定します。「update.action」に "alert" を指定した場合のみ、設定値が有効になります。

この項目には "continue" が設定され、アップデート通知が失敗した場合でも Agent の起動は続行されます。

この項目の設定値は変更しないでください。

システム動作設定

session.keepalive.interval

サービスとのセッション維持のために Agent が送信するキープアライブパケットの送信間隔を設定します。

プロキシサーバ等を経由して Agent とサービスが通信する場合、プロキシサーバ等の無通信時のタイムアウト設定によってはセッションが切断される場合があります。

予期しないセッションの切断を防止するために、Agent をインストールする環境に合わせて設定値を調整してください。

単位はミリ秒で、"0" から "3600000" まで指定できます。

"0" を設定すると、Agent はキープアライブパケットの送信を行いません。

session.management.reconnect.times

Agent 起動中にネットワークエラーが発生し、Agent とサービスが切断された場合、サービスに管理セッションの再接続を試みる回数を設定します。

"0" から "360" まで指定できます。

"0" を設定すると、セッションの再接続を行いません。

指定した回数を超えて再接続に失敗した場合、Agent が停止します。

session.management.reconnect.interval

セッションの再接続の試行間隔を設定します。

単位は秒で、"0" から "60" まで指定できます。

"0" を設定すると、待ち時間なしでセッションの再接続を試みます。

jvm.options

Agent を実行する Java の起動オプションを指定します。

複数のオプションを指定する場合は、半角スペースで区切ります。

この項目は大文字小文字を区別します。

例 : メモリ割り当て

jvm.options=-Xms64M -Xmx256M

例 : 言語設定

# Set to English.
jvm.options=-Duser.language=en
# Set to Japanese.
jvm.options=-Duser.language=ja

例 : タイムゾーン設定

# Set to Tokyo.
jvm.options=-Duser.timezone=Asia/Tokyo
# Set to Los Angeles.
jvm.options=-Duser.timezone=America/Los_Angeles
# Set to UTC +9.
jvm.options=-Duser.timezone=UTC+9

= 補足 =

指定できる値や形式は Java の仕様に準じます。

詳細は、https://www.oracle.com/technetwork/jp/java/index.htmlを参照してください。

設定ファイルのバージョン情報

configuration.version

Agent 設定ファイルのバージョン情報です。

この項目の設定値は変更しないでください。

表3.1 設定項目一覧

No

キー名

説明

初期値

省略時値

必須

設定値

備考

1

agent.id

Agent ID

 

 

半角英数字記号

25バイト以内

大文字小文字を区別します

2

agent.sender.port

配信 Agent の待受ポート

46000

 

1-65535

 

3

agent.command.port

コマンド用内部通信ポート

1099

1099

 

1-65535

 

4

connection.keystore.filepath

コネクション ID 認証ファイルへのファイルパス

./connection.keystore

 

 

 

5

service.accesspoint

サービスアクセスポイント

service-ap.tokyo.webconnect.hulft.com

 

 

この項目の設定値は変更不可

6

proxy.host

プロキシホスト

 

 

 

半角英数字記号

255バイト以内

大文字小文字を区別しません

7

proxy.port

プロキシポート

 

 

 

1-65535

 

8

proxy.username

プロキシユーザ名

 

 

 

半角文字

256バイト以内

大文字小文字を区別します

9

proxy.password

プロキシパスワード

 

 

 

半角文字

256バイト以内

大文字小文字を区別します

10

windows.service.startup.sender

Windows サービス起動設定(配信 Agent)

on

on

 

on | off

大文字小文字を区別します

11

windows.service.startup.receiver

Windows サービス起動設定(集信 Agent)

on

on

 

on | off

大文字小文字を区別します

12

update.action

Agent アップデート通知設定

alert

alert

 

alert |
none

大文字小文字を区別します

13

update.action.onError

アップデート失敗時の Agent 起動設定

continue

continue

 

continue

この項目の設定値は変更不可

14

session.keepalive.interval

キープアライブパケットの送信間隔
(ミリ秒)

60000

60000

 

0-
3600000

 

15

session.management.reconnect.times

管理セッション再接続回数

360

360

 

0-360

 

16

session.management.reconnect.interval

管理セッション再接続間隔(秒)

30

30

 

0-60

 

17

jvm.options

Java の起動オプション

-Xms64M -Xmx256M

 

 

半角文字

大文字小文字を区別します

18

configuration.version

設定ファイルのバージョン情報

 

 

 

この項目の設定値は変更不可

= 備考 =

「agent.id」、「proxy.host」に設定できる記号は「-(ハイフン)」「.(ピリオド)」です。