運用ガイド - 中間データ削除ツール
中間データ削除ツールについて
スケジュールを同期する際にPIMSYNCが保持するデータの削除ができるツールです。
スケジュールの開始時刻が、指定された日付以前(指定した日付も含む)の中間データを削除します。
データベース(PostgreSQL)のデータ容量の増加、またはデータベースのプロセス(postgresql.exe)のメモリ使用量が増加し、システムに負荷がかかっている場合、本ツールを実行することでシステムの負荷を低減できます。
中間データ削除ツールの実行
中間データ削除ツールを実行する手順を説明します。
PIMSYNCサーバーを停止します。
コマンドプロンプトを起動して、$PIMSYNC_HOME/binディレクトリに移動します。
DBItemDeleteTool.batを実行します。
例:
2015年7月2日以前の同期済みアイテムを削除する場合
$PIMSYNC_HOME/bin>DBItemDeleteTool.bat 20150702
削除対象外のアイテム
以下のアイテムは削除対象外になります。
ToDo
繰り返しスケジュール
繰り返しスケジュールの例外日は、各アダプタの仕様により以下のようになります。
マスタースケジュールとの紐付けを持つ例外日: 削除しない
マスタースケジュールとの紐付けを持たない例外日: 削除する
繰り返しスケジュールの例外日の仕様については、ヘルプの各アダプタの「仕様制限」を参照してください。
中間データ削除ツールのログ
中間データ削除ツールのログファイルdb_delete.logは、$PIMSYNC_HOME/logディレクトリに出力されます。
ログファイルdb_delete.logのローテーションファイルサイズまたはローテーションファイル数を設定する場合は、以下の対象ファイルにキーを追加し、値を設定してください。
対象ファイル:
pim.properties
配置場所:
$PIMSYNC_HOME/config
設定内容は以下の通りです。
キー
設定値
説明
補足
pim.db.deletelog.maxfilesize
数値
ログのローテーションファイルサイズを
Byte単位
で指定します。
デフォルト値は「2097152」(Byte)です。
pim.db.deletelog.maxbackupindex
数値
ログのローテーションファイル数を指定します。
デフォルト値は「10」です。
標準出力とログファイルには、同期タスクおよびユーザーごとに削除したレコードの件数が表示されます。
仕様制限
中間データ削除ツールには、以下の仕様制限があります。
中間データ削除ツールで削除したスケジュールを同期元で更新して同期した場合、同期先でスケジュールの重複が発生します。
中間データ削除ツールで削除したスケジュールを同期元で削除して同期した場合、同期先のスケジュールは削除されません。
以下の条件をすべて満たすと、スケジュールを新規作成または更新したアプリケーションにスケジュールの重複が発生する場合があります。
双方向同期の場合
スケジュールを新規作成または更新して同期した後、次回の同期処理前に中間データ削除ツールで新規作成または更新したスケジュールの中間データを削除した場合
中間データ削除ツールを実行中に停止しても、内部データの整合性は保たれるため、以降の同期処理は正常に実施されます。