PIMSYNC概要

本ページでは、PIMSYNCの概要について説明します。

PIMSYNCとは

PIMSYNCは、複数のスケジュールアプリケーションの自動同期を行うツールです。
スケジュール・ToDoなどを、PIMSYNCが相互連携し自動同期を行うことにより、重複入力の手間や登録情報の矛盾を回避し、業務の効率化を支援します。

PIMSYNCの構成

PIMSYNCは、以下のアプリケーションから構成されています。

名前 説明
PIMSYNCサーバー 同期処理の実行環境です。
PIMSYNC管理画面 ウェブブラウザ上で同期の運用・管理を行うための画面です。
PIMSYNCヘルプ ウェブブラウザで参照可能なヘルプです。

PIMSYNCサーバー

PIMSYNCサーバーは、PIMSYNC管理画面で作成・登録した同期を実行する環境です。

PIMSYNC管理画面

PIMSYNC管理画面は、同期の設定やユーザーの設定を行うツールです。
詳細については、「PIMSYNC管理画面」を参照してください。

インストールディレクトリの構成

PIMSYNCのインストールディレクトリの構成は、以下の通りです。
「(*)」が付与されたディレクトリは、運用でユーザーがファイルを配置・参照するなどで使用する場合があるものを表します。

ディレクトリパス 説明
$PIMSYNC_HOME bin(*) PIMSYNC管理画面の実行ファイルや設定ファイルが配置されています。
config(*) PIMSYNCの設定ファイルが配置されています。
data(*) PIMSYNCの同期情報ファイルが配置されています。
etc PIMSYNC管理画面の設定ファイルが配置されています。
jre Java Runtime Environmentのディレクトリです。
keystore(*) キーストアファイル配置用のディレクトリです。
lib 外部に配置が必要なライブラリ用のディレクトリです。
lic(*) ライセンスファイル配置用のディレクトリです。
log(*) ログ出力用のディレクトリです。
plugin システムモジュールが配置されています。
thirdparty_license サードパーティライブラリのライセンスファイルが配置されています。
Uninstall_PIMSYNC(*) PIMSYNCのアンインストールの実行ファイルが配置されています。
webapps PIMSYNC管理画面とヘルプファイル用のディレクトリです。

PIMSYNCで使用する用語

PIMSYNCで使用する用語について説明します。

用語 説明
PIMSYNCサーバー PIMSYNC管理画面で作成・登録した同期を実行する環境です。
ユーザー 同期対象ユーザーに対するPIMSYNCのユーザーです。
アダプタ 同期対象のアプリケーションとのスケジュール・ToDoの読み取り、書き込みを行うPIMSYNCのコンポーネントです。
アイテム 読み取りや書き込みの対象となるスケジュールまたはToDoです。
同期タスク 同期元のサーバーと同期先のサーバーに対する同期設定です。
同期元 A ⇒ Bで同期を行う場合のAのアプリケーションです。
同期先 A ⇒ Bで同期を行う場合のBのアプリケーションです。
単方向同期 A ⇒ Bの同期を行う場合の同期設定です。
単方向同期を設定した場合、Bの情報を更新してもAのアプリケーションに更新内容が反映されません。
双方向同期 A ⇒ Bの同期と同時に、B ⇒ Aの同期も行う場合(A ⇔ Bの場合)の同期設定です。
双方向同期を設定した場合、Aの情報を更新した場合でもBの情報を更新した場合でも、ABどちらのアプリケーションにも更新内容が反映されます。
中間データ スケジュールまたはToDoを同期する際に、PIMSYNCが保持するデータです。
PIMSYNCでは、スケジュールとToDoそれぞれについて中間データを用意し、同期元から読み取った情報をもとに中間データを生成し、中間データの情報をもとに同期先のスケジュールまたはToDoを書き込んでいます。
PIMSYNC項目 中間データ内で保持されるスケジュールとToDoの各項目のデータです。
各アプリケーションのスケジュールとToDoの項目はPIMSYNC項目にマッピングされており、このマッピングを元に読み取り・書き込みを行います。
PIMSYNC項目の各項目についての詳細は、「アダプタ使用ガイド - 共通事項 - PIMSYNC項目について」を参照してください。
除外日 繰り返しスケジュールのうち、特定の出現日を削除(キャンセル)したスケジュールです。
  • 例: 毎日午前10:00-11:00で2009年5月11日(月)から2009年5月15日(金)で設定した繰り返しスケジュールのうち、2009年5月14日(木)分を出席者の都合によりキャンセルした場合、2009年5月14日(木)が除外日となります。
例外日 繰り返しスケジュールのうち、特定の出現日の内容を変更したスケジュールです。
  • 例: 毎日午前10:00-11:00で2009年5月11日(月)から2009年5月15日(金)で設定した繰り返しスケジュールのうち、2009年5月12日(火)分を出席者の都合により午前11:00-12:00に変更した場合、2009年5月12日(火)が例外日となります。
マスタースケジュール(ToDo) 繰り返しデータの元となる繰り返し条件が定義されているデータです。
サマータイム開始調整期間 サマータイム開始時の時計が1時間進む時間帯です。
  • 例: Australia/Sydneyのタイムゾーンにおいて2017年10月1日(日)の午前02:00にサマータイムが開始し時計が1時間進みますが、このスキップされる午前02:00-02:59がサマータイム開始調整期間となります。
PIMSYNCでサポートするタイムゾーンについては「運用ガイド - タイムゾーン」を参照してください。
サマータイム終了調整期間 サマータイム終了時の時計が1時間戻る時間帯です。
  • 例: Australia/Sydneyのタイムゾーンにおいて2017年4月2日(日)の午前03:00にサマータイムが終了し時計が1時間戻ります(午前02:00が2回発生します)が、この午前02:00-02:59がサマータイム終了調整期間となります。
PIMSYNCでサポートするタイムゾーンについては「運用ガイド - タイムゾーン」を参照してください。

注意事項

JREについて

PIMSYNCには、Java Runtime Environment(JRE)がバンドルされています。
PIMSYNCの各アダプタは、PIMSYNCにバンドルされたJREを参照して動作します。

PIMSYNCが稼働するOSに別途インストールされたJREやJDKによって、各アダプタの動作が影響を受けることはありません。