Microsoft Dynamics 365 for Customer Engagement (on-premises)アダプタ - 仕様制限

全アダプタ共通の仕様制限については、「アダプタ使用ガイド - 共通事項」を参照してください。

共通

活動の同期について

Dynamics 365およびDynamics CRM上の以下の活動の同期には対応していません。

過去データ同期の動作仕様

過去データ同期では、アイテムの日付ではなくデータの更新日時が基準になります。
読み取り範囲は、同期実行時刻を基準に[過去のデータの同期]で設定された日数分さかのぼります。
例えば、[過去のデータの同期]に「1」と設定して 9:00 に実行した場合、1日前の 9:00 以降に更新されたアイテムを読み取ります。

スケジュール同期

Dynamics 365およびDynamics CRM上の「予定」「定期的な予定」が、PIMSYNC上での「スケジュール」に該当します。

同期項目について

同期対象の項目、対応するPIMSYNC項目、および項目ごとの仕様制限は以下です。
PIMSYNC項目についての詳細は、「PIMSYNC項目について」を参照してください。
同期対象項目 PIMSYNC項目 制限事項 補足
件名 [件名]
  • 特にありません。
 
場所 [場所]
  • 特にありません。
 
開始時間/終了時間 [開始時刻]・[期間]
  • 開始時間と終了時間から[期間]を算出します。
  • 特にありません。
 
終日イベント [終日設定]
  • 特にありません。
 
説明 [詳細]
  • リッチテキストに対応していません。
  • 特にありません。
 
状態 [公開方法]
  • 「オープン」の場合、[公開方法][予定なし]になります。
  • 「スケジュール済み」の場合、[公開方法][予定あり]になります。
  • [外出中]はDynamics 365およびDynamics CRM上「スケジュール済み」と表示されます。
 
定期的なアイテム [繰り返し]  

同期対象となるスケジュールについて

同期実行日時の36ヶ月前より[開始時刻]が後であるスケジュールが同期対象となります。
以下のプロパティで同期対象となるスケジュールを変更できます。
キー 配置場所 説明
boundary.months $PIMSYNC_HOME/plugin/modules/dynamics_crm_2016/adapter.properties
  • 同期タスク実行日時の<プロパティの設定値>ヶ月前より[開始時刻]が後であるスケジュールが同期対象となります。
    同期タスク実行日時の36ヶ月前より[開始時刻]が後であるスケジュールの例については、「アダプタ使用ガイド - 同期対象となるスケジュールについて」を参照してください。
  • 設定手順は以下の通りです。
    1. PIMSYNCを停止します。
    2. adapter.propertiesファイルを開き、「boundary.months=<0以上36以下の数値>」を追加して保存します。
    3. PIMSYNCを起動します。

「毎月」および「毎年」繰り返しスケジュールの「日」、「平日」、「週末」

「毎月」と「毎年」の繰り返しで、曜日に「日」、「平日」または「週末」が指定された繰り返しスケジュールの読み取りはできません。

繰り返し定義更新と期間更新の繰り返しスケジュールについて

繰り返し定義更新または期間更新の繰り返しスケジュールは、一度削除して新規登録をするため、PIMSYNCの同期対象となっていないアプリケーション固有の情報が削除される場合があります。

終了日が3ヶ月より過去の繰り返しスケジュール

Dynamics 365およびDynamics CRMの仕様制限により、終了日が現在日から3ヶ月より過去の繰り返しスケジュールを書き込むことができません。

開始時間が0:00-8:59の間に存在する繰り返しスケジュールの例外日

Dynamics 365およびDynamics CRMの仕様制限により、開始時間が0:00-8:59の間にある繰り返しスケジュールに例外日を作成すると、例外日の書き込みに失敗する場合があります。

「終了日なし」の繰り返しスケジュール

Dynamics 365およびDynamics CRMの仕様制限により、「終了日なし」の繰り返しスケジュールはある一定の未来までしか繰り返しが展開されません。
Microsoft Dynamics 365 for Customer Engagement (on-premises)アダプタでは、繰り返しの最後の出現を終了日とした繰り返しスケジュールとして読み取ります。

終了日が遠い未来の繰り返しスケジュール

Dynamics 365およびDynamics CRMの仕様制限により、終了日を遠い未来の日付にした繰り返しスケジュールはある一定の未来までしか繰り返しが展開されません。
Microsoft Dynamics 365 for Customer Engagement (on-premises)アダプタでは、繰り返しの最後の出現より未来を除外日とした繰り返しスケジュールとして読み取ります。

開始日が遠い過去の繰り返しスケジュール

Dynamics 365およびDynamics CRMの仕様制限により、開始日を遠い過去の日付にした繰り返しスケジュールはある一定の過去からしか繰り返しが展開されません。
Microsoft Dynamics 365 for Customer Engagement (on-premises)アダプタでは、繰り返しの最初の出現より過去を除外日とした繰り返しスケジュールとして読み取ります。

除外日を含む繰り返しスケジュールの定義更新

Dynamics 365およびDynamics CRMの仕様制限により、画面から除外日を含む繰り返しスケジュールの期間延長など定義更新にあたる操作をすると、画面上は除外日がなくなりますがDynamics 365およびDynamics CRM内のデータには除外日が残ります。
Microsoft Dynamics 365 for Customer Engagement (on-premises)アダプタでこの状態にある繰り返しスケジュールを読み取ると、除外日が存在する形の繰り返しスケジュールとして読み取られます。