Google Calendarアダプタ - 稼動環境/環境設定

2017年6月30日 時点の情報を元に作成しています。

環境設定

Google Calendarと同期するためには、事前に以下の設定が必要となります。

pim.hostプロパティの確認

プロパティファイルpim.propertiesにpim.hostプロパティが正しく設定されているかを確認します。
プロパティファイルについてはPIMSYNCヘルプの「運用ガイド」 - 「プロパティリファレンス」ページを参照してください。

OAuth Client IDの作成

Google Calendarと同期するためには、クライアントIDとクライアントシークレットが必要になります。
以下の設定を実施してクライアントIDとクライアントシークレットを取得してください。
  1. Google Developer Console(https://console.developers.google.com/)にアクセスします。

  2. 画面上部のユーザ名横の▼を開き、組織を選択します。その後「十」を押下し、プロジェクトの作成画面を表示します。



  3. [プロジェクト名]に任意の値を入力し、[作成]ボタンを押下します。



  4. しばらく待つとページが遷移します。再度、画面上部のユーザ名横の▼を開き、作成したプロジェクトを選択します。

  5. [ライブラリ]-[G Suite APIs]-[Calendar API]を選択します。

  6. [有効にする]を押下します。

  7. [認証情報]-[OAuth同意画面]を選択します。[メールアドレス]に任意のメールアドレスを選択し、[ユーザに表示するサービス名]に 3.で設定した値を入力し、[保存]ボタンを押下します。



  8. [認証情報]-[認証情報を作成]を押下し、選択肢より[OAuth クライアント ID]を選択します。



  9. 以下の値を入力し、[作成]ボタンを押下します。
    プロパティ名
    アプリケーションの種類 ウェブアプリケーション
    承認済みのJAVASCRIPT生成元 http://<PIMSYNCサーバーのホスト名(ドメイン名を含めたFQDN(Fully Qualified Domain Name)の形式)>:<PIMSYNCのポート番号>
    承認済みのリダイレクトURI http://<PIMSYNCサーバーのホスト名(ドメイン名を含めたFQDN(Fully Qualified Domain Name)の形式)>:<PIMSYNCのポート番号>/server-getoauthtokens.do



  10. 「OAuth クライアント」画面が表示され、[クライアントID]、[クライアントシークレット]が作成されていることを確認して、[OK]を押下します。


1秒あたりのコール数の制限値の変更

Google CalendarのAPIには1秒あたりのコール数の制限があります。
PIMSYNCは同期設定の[同時実行数]の数だけ並列に同期処理を実行するため、[同時実行数]の値や通信などの環境により、この制限を超える可能性があります。
この制限を超えないために、1秒あたりのコール数の制限値を同期設定の[同時実行数]の10倍にします。
この制限値は以下の手順で変更可能です。
  1. Google Developer Console(https://console.developers.google.com/)にアクセスします。

  2. [ダッシュボード]-[API]-[Calendar API]を選択します。

  3. [割り当て]を選択します。

  4. 編集のアイコンを押下します。



  5. [割り当て名]の[Queries per 100 seconds per user]は 100秒あたりのコール数の制限値を指すため、[同時実行数]の1000倍の値を設定し、[変更]ボタンを押下します。
100秒あたりのコール数の制限を超えた場合、「com.google.api.client.googleapis.json.GoogleJsonResponseException: 403 Forbidden」エラーが発生します。このエラーが発生する場合、[ユーザーごとの制限]をさらに増やしてください。