インストール設定ファイル(huliotsetup.ini)の編集

インストール設定ファイル(huliotsetup.ini)を編集することで、セットアップコマンドを実行するときにパラメータの指定を省略できます。

インストール設定ファイルは、インストールモジュールを展開したとき、インストール作業用ディレクトリに作成されます。あらかじめ編集しておいたインストール設定ファイルに差し替えることで、複数のIoT機器で確実に同じパラメータを指定でき、環境設定を統一できます。

なお、セットアップコマンドを実行するときにパラメータを指定した場合は、コマンドで指定したパラメータが有効になります。

インストール設定ファイルの内容

行の先頭に半角の「#」があるときは、コメント行とみなされます。

#
# Required
#
activation_key =
server_hostname =

#
# Optional
#
install_path =
start = 1
devicename =
proxy =
proxy_user =
protocol = 0
first_conn_retry_interval = 3600
service_name = 
workfile_path =
remarks_file =
logfile_path =

:

service_nameはWindows版でだけ指定できます。

インストール設定ファイルのパラメータ

表3.1 huliotsetup.iniファイルのパラメータ

パラメータ 説明 「表3.4 セットアップコマンドのパラメータ」
activation_key

接続先のManagerのアクティベーションキーを指定します。

huliotsetup.iniファイルに記載しない場合は、必ずセットアップコマンドで指定してください。

アクティベーションキーを確認する方法については、「アクティベーションキーの取得」を参照してください。 --key
server_hostname

接続先のManagerが起動するサーバを指定します。

huliotsetup.iniファイルに記載しない場合は、必ずセットアップコマンドで指定してください。

次のいずれかの形式で指定します。

• ホスト名:ポート番号

• IPアドレス:ポート番号

ポート番号は省略できます。ポート番号を省略すると「8765」が使用されます。

--server
install_path

Agentのインストールディレクトリを指定します。

ディレクトリ名を絶対パスで指定します。※1

ASCII文字(半角英数字および記号)

省略した場合は、次のディレクトリが作成されます。

• Windowsの場合

C:\HULFT Family\hulftiot

• Linuxの場合

/opt/hulftiot

--path
start

インストール後にAgentを起動するかどうかを指定します。

次のいずれかの値を指定します。

• 0:起動しない

• 1:起動する(デフォルト)

--no-start | --start
devicename Agentをインストールする機器を識別する、任意の名称を指定します。 省略した場合、Agentをインストールする環境に設定されているホスト名が使用されます。 --devicename
proxy

Managerへの接続時に使用するプロキシサーバを指定します。

次のいずれかの形式で指定します。

• ホスト名:ポート番号

• IPアドレス:ポート番号

ポート番号は省略できます。ポート番号を省略すると「80」が使用されます。

--proxy
proxy_user

Managerへの接続時に使用するプロキシサーバのユーザーを指定します。

次の形式で指定します。

• ユーザー名:パスワード

--proxy-user
protocol

Managerとの通信方式を指定します。

次のいずれかの値を指定します。

• 0:HTTP(デフォルト)

• 1:HTTPS

HULFT over TLSを使用する場合は、必ず1を指定してください。

--no-ssl | --ssl
first_conn_retry_interval

Agentの起動直後、Managerへの初回の接続に失敗した際のリトライ間隔を指定します。

1~5097600の数値を指定します。

単位は秒です。

デフォルトは3600(1時間)です。

--interval
service_name ※2

Windowsに登録するAgentサービスの名前を指定します。

256バイト以内の任意文字

省略した場合は、「HULFT IoT Agent」が使用されます。

--service-name
workfile_path

Agentが内部的に使用するシステムファイルの出力先ディレクトリを指定します。

ディレクトリ名を絶対パスで指定します。※1

216文字以内のASCII文字(半角英数字および記号)

省略した場合、AgentはAgentのインストールディレクトリにファイルを出力します。

--workfile-path
remarks_file

エージェント一覧画面およびエージェント詳細画面に表示する[備考]欄の内容を記載したテキストファイルを指定します。

ファイル名を絶対パスで指定します。※1

256文字以内のASCII文字(半角英数字および記号)

省略した場合、[備考]が空欄となります。

--remarks
logfile_path

AgentがManagerに送信するログファイルを一時的に保管するディレクトリを指定します。

ディレクトリ名を絶対パスで指定します。※1

226文字以内のASCII文字(半角英数字および記号)

省略した場合、AgentはAgentのインストールディレクトリにファイルを出力します。

--logfile-path

※1

:

指定したパスにスペースが含まれている場合は、パス全体をダブルクォーテーション(")で囲んでください。

※2

:

service_nameはWindows版でだけ指定できます。

注意

remarks_fileで指定するテキストファイルのサイズは、512バイト以内にしてください。

テキストファイルの内容は、ASCII文字(半角英数字および記号)だけを使用して記述してください。

テキストファイルに改行コードが含まれている場合、エージェント詳細画面の[備考]にはすべての行が表示されますが、エージェント一覧画面の[備考]には1行目だけが表示されます。