Managerの動作環境を設定するには、環境設定ファイル(application.properties)を編集します。
環境設定ファイルは、Managerのインストールディレクトリに格納されています。
(1) 環境設定ファイルの編集方法
Managerをインストール後、初期設定から変更したい項目を編集します。環境設定ファイル(application.properties)は、テキストエディタで編集してください。
編集前には、バックアップを取得しておくことをお勧めします。
環境設定ファイル(application.properties)を変更した場合、変更を有効にするためにManagerを再起動してください。
server.port=8765 |
server.port
Managerのポート番号を指定します。
インストール直後は、8765が設定されています。
# spring.http.multipart.max-file-size=10Mb # spring.http.multipart.max-request-size=15Mb |
インストール直後は、コメントアウトされています(行頭に「#」)。
インストール後にこれらの値が使用されます。変更したい場合は「#」を削除して値を変更してください。
spring.http.multipart.max-file-size
Managerがアップロードできる配付ファイルのサイズの上限値を「数値」と「単位」で設定します。
数値の範囲:1~9223372036854775807
単位:Mb または Kb
実際にアップロードできるかどうかは、Managerが稼働する環境のリソースに依存します。
spring.http.multipart.max-request-size
Managerに対するHTTPリクエストサイズの上限値を「数値」と「単位」で設定します。
数値の範囲:1~9223372036854775807
単位:Mb または Kb
実際にリクエストを処理できるかどうかは、Managerが稼働する環境のリソースに依存します。
HTTPリクエストサイズには、配付ファイルのサイズとHTTPヘッダー情報などのサイズを合計した値を指定してください。spring.http.multipart.max-file-sizeとspring.http.multipart.max-request-sizeの指定値が適正でない場合、指定した上限値の配付ファイルがアップロードできないことがあります。
10Mbのファイルをアップロードできない設定例
spring.http.multipart.max-file-size=10Mb
spring.http.multipart.max-request-size=10Mb
10Mbのファイルをアップロードできる設定例
spring.http.multipart.max-file-size=10Mb
spring.http.multipart.max-request-size=15Mb
# device.access.log.truncation.cron=0 0 2 * * * # transfer.log.truncation.cron=0 0 2 * * * # receiving.log.truncation.cron=0 0 2 * * * # trace.log.truncation.cron=0 0 2 * * * |
インストール直後は、コメントアウトされています(行頭に「#」)。
インストール後にこれらの値が使用されます。変更したい場合は「#」を削除して値を変更してください。
device.access.log.truncation.cron
アクセスログをトランケートする場合に指定します。
transfer.log.truncation.cron
転送履歴をトランケートする場合に指定します。
receiving.log.truncation.cron
受信履歴をトランケートする場合に指定します。
trace.log.truncation.cron
トレースログをトランケートする場合に指定します。
デフォルト:0 0 2 * * * (毎日午前2時にトランケート)
フォーマット:秒 分 時 日 月 曜日
先頭に秒が追加されていること以外は、標準的なcronのフォーマットと同一です。
(例)
月曜から金曜の10時から18時に、1時間ごとにトランケート処理を実行する場合、次のように指定します。
0 0 10-18 * * MON-FRI
以下の例の場合、毎日午前2時に、最新30日分のログを残し、それ以外のログを削除します。
・スケジュール:0 0 2 * * *
・トランケートモード:日付
・閾値:30日
トランケートの設定を有効にするには、Manager画面で設定します。
詳細は「ログの削除条件の設定」を参照してください。
# DataSource spring.datasource.driver-class-name=org.postgresql.Driver spring.datasource.url=jdbc:postgresql://127.0.0.1:5432/hulftiot spring.datasource.username=postgres spring.datasource.password=postgres |
インストール直後は、上記の内容で設定されています。
設定内容については、「ファーストステップガイド」を参照してください。
# server.ssl.enabled=true # server.ssl.key-store=${hulftiot.manager.home}/.keystore # server.ssl.key-password=changeit # server.ssl.key-store-password=changeit # server.ssl.key-alias=iot |
インストール直後は、コメントアウトされています(行頭に「#」)。
設定値はサンプルです。変更したい場合は「#」を削除して値を変更してください。
server.ssl.enabled
Managerに組み込まれているWebサーバーの機能を使用して、HTTPSを有効にするかどうかを指定します。
true:HTTPSを有効にする。
AgentからHULFTへのファイル転送でHULFT over TLSを使用する場合は、必ずtrueを指定します。
false:HTTPSを無効にする。
HTTPSを有効(server.ssl.enabled=true)にした場合、以下の4項目を指定します。
server.ssl.key-store
証明書ストアのパスを指定します。
server.ssl.key-password
証明書ストアに格納されているキーのパスワードを指定します。
server.ssl.key-store-password
証明書ストアのパスワードを指定します。
server.ssl.key-alias
証明書ストアに格納されているキーのエイリアス名を指定します。
hulft.login.session.timeout.polling=60 hulft.login.session.timeout=3600 |
インストール直後は、上記の内容で設定されています。
hulft.login.session.timeout.polling
Managerとユーザーとのセッションがタイムアウトしているかどうかを確認する間隔を秒単位で指定します。単位の指定は不要で、数値だけを指定します。
hulft.login.session.timeout
Managerとユーザーとのセッションがタイムアウトするまでの時間を秒単位で設定します。単位の指定は不要で、数値だけを指定します。
hulft.agent.session.timeout=259200 |
インストール直後は、上記の内容で設定されています。
hulft.agent.session.timeout
ManagerとAgentとのセッションがタイムアウトするまでの時間を秒単位で設定します。単位の指定は不要で、数値だけを指定します。
hulft.api.compatibility.mode=on hulft.api.compatibility.version=V01L00R00P00 |
インストール直後は、上記の内容で設定されています。
hulft.api.compatibility.mode
Managerが古いバージョンのAgentを管理するかどうかを指定します。
hulft.api.compatibility.version
hulft.api.compatibility.modeをonにした場合、Managerで過去のどのバージョンのAgentから管理するかを指定します。
フォーマット:VバージョンLレベルRリビジョンPマイナーリビジョン
(例)
現在のManagerがバージョン1.1.0AのAgentから管理する場合、次のように指定します。
V01L01R00P0A
# Notifications # transfer.log.notification.cron=0 * * * * * # receive.log.notification.cron=0 * * * * * # trace.log.notification.cron=0 * * * * * |
インストール直後は、コメントアウトされています(行頭に「#」)。
インストール後にこれらの値が使用されます。変更したい場合は「#」を削除して値を変更してください。
transfer.log.notification.cron
転送履歴を監視する場合に指定します。
receive.log.notification.cron
受信履歴を監視する場合に指定します。
trace.log.notification.cron
トレースログを監視する場合に指定します。
デフォルト:0 * * * * * (毎分確認します)
フォーマット:秒 分 時 日 月 曜日
先頭に秒が追加されていること以外は、標準的なcronのフォーマットと同一です。
(例)
月曜から金曜の10時00分から17時59分まで、毎分確認する場合は、次のように指定します。
0 * 10-17 * * MON-FRI
監視結果の通知方法については、「通知メールを設定する」を参照してください。
hulrcv.log.cache.cron=0 * * * * * |
hulrcv.log.cache.cron
集信履歴のキャッシュ間隔を指定します。
デフォルト:0 * * * * * (毎分集信履歴をキャッシュします)
フォーマット:秒 分 時 日 月 曜日
先頭に秒が追加されていること以外は、標準的なcronのフォーマットと同一です。
# term.key.expiration.notification.cron=0 0 0 * * * |
インストール直後は、コメントアウトされています(行頭に「#」)。
インストール後にこの値が使用されます。変更したい場合は「#」を削除して値を変更してください。
term.key.expiration.notification.cron
利用期間ライセンスキーの有効期限を確認する時間を指定します。
デフォルト:0 0 0 * * * (毎日午前0時に利用期間ライセンスキーの有効期限を確認します)
フォーマット:秒 分 時 日 月 曜日
先頭に秒が追加されていること以外は、標準的なcronのフォーマットと同一です。
(例)
月曜から金曜の午前0時に確認する場合、次のように指定します。
0 0 0 * * MON-FRI
有効期限の通知方法については、「通知メールを設定する」を参照してください。
# Email # spring.mail.protocol=smtp # spring.mail.default-encoding=UTF-8 # spring.mail.host=localhost # spring.mail.port=25 # spring.mail.username= # spring.mail.password= # spring.mail.properties.mail.smtp.auth=false # spring.mail.properties.mail.smtp.from=notification@hulftiot.com # spring.mail.properties.mail.smtp.connectiontimeout=5000 # spring.mail.properties.mail.smtp.timeout=3000 # spring.mail.properties.mail.smtp.writetimeout=5000 |
インストール直後は、コメントアウトされています(行頭に「#」)。
設定値は、通信プロトコルと文字コードセットを除き、サンプルです。変更したい場合は「#」を削除して値を変更してください。
spring.mail.protocol
通知メールの通信プロトコルです。smtpを指定します。
spring.mail.default-encoding
通知メールの文字コードセットです。UTF-8を指定します。
spring.mail.host
SMTPサーバのホスト名を指定します。
spring.mail.port
SMTPサーバのポート番号を指定します。
spring.mail.username
SMTPサーバのユーザー名を指定します。
spring.mail.properties.mail.smtp.authにfalseを指定する場合はコメントアウトしてください。
spring.mail.password
SMTPサーバのパスワードを指定します。
spring.mail.properties.mail.smtp.authにfalseを指定する場合はコメントアウトしてください。
spring.mail.properties.mail.smtp.auth
SMTP-AUTHを使用したメール送信をする場合はtrueを指定します。
spring.mail.properties.mail.smtp.from
送信者のメールアドレスです。RFC準拠のメールアドレスを指定します。
spring.mail.properties.mail.smtp.connectiontimeout
SMTPサーバとのコネクション確立までのタイムアウト時間をミリ秒単位で指定します。単位の指定は不要で、数値だけを指定します。
数値の範囲:0~2147483647
spring.mail.properties.mail.smtp.timeout
SMTPサーバとの通信(read)のタイムアウト時間をミリ秒単位で指定します。単位の指定は不要で、数値だけを指定します。
数値の範囲:0~2147483647
spring.mail.properties.mail.smtp.writetimeout
SMTPサーバとの通信(write)のタイムアウト時間をミリ秒単位で指定します。単位の指定は不要で、数値だけを指定します。
数値の範囲:0~2147483647
ssl.route.cipher=false ssl.route.multiplicity=10 ssl.route.timeout=3600 |
インストール直後は、上記の内容で設定されています。
ssl.route.cipher
HULFT over TLSを使用する場合はtrueを指定します。
ssl.route.multiplicity
Managerがファイル転送を同時に中継できる通信多重度を指定します。
ssl.route.timeout
Managerがファイル転送を中継する際の無通信タイムアウトを秒単位で指定します。単位の指定は不要で、数値だけを指定します。