HIPJ-1574

登録したジョブが正常に動作しない場合がある

現象

Red Hat Enterprise Linux Server 7環境で稼働するHULFT IoT Managerにおいて、登録したジョブが正常に動作しない問題が発生する場合があります。この問題により、以下の不正な動作が発生し、お客様の環境に影響を及ぼします。

不正な動作

Ver.1.4.0 ～ Ver.1.4.1

HULFT IoT Managerのプロファイル転送設定画面で、［To］の［ジョブ］で指定したジョブの中で使用するコマンドが実行できない場合があります。
Ver.1.1.0 ～ Ver.1.3.1

HULFTの［ジョブ起動情報］に登録されているジョブの中で使用するコマンドが実行できない場合があります。
Ver.1.1.0 ～ Ver.1.4.1

HULFT IoTに同梱されているHULFTで以下の機能を利用している場合に、ジョブの中で使用するコマンドが実行できない場合があります。
- 配信前ジョブ
- 配信後ジョブ（正常時ジョブ/異常時ジョブ）
- リモートジョブ実行
- ファイルトリガ

対象バージョン

Ver.1.1.0～Ver.1.4.1

修正バージョン

Ver.1.5.0

影響のあるモジュール

HULFT IoT Manager

発生条件

以下の条件をすべて満たすと発生します。

Red Hat Enterprise Linux Server 7にHULFT IoT Managerを導入する
HULFT IoT ManagerまたはHULFTの設定でジョブを登録する
ジョブの登録内容または起動ジョブ内で、絶対パス以外の指定で任意のコマンドを登録する

代替方法

以下の例を参考に、HULFTサービス起動用設定ファイルを書き換えてください。

手順1.　opt/hulftiot-manager/hulftディレクトリ直下にhulftrcscript.shを作成し、配置します。

hulftrcscript.shの記述例
#!/bin/sh TARGET=$1 . /opt/hulftiot-manager/hulft/etc/hulft.bsh.profile hulcluster() { MODE=$1 hulcluster$TARGET -$MODE RET=$? if [ $RET -ne 0 ] ; then echo hulcluster$TARGET $MODE error. errcode=$RET return 1 fi return 0 } case "$2" in 'start') hulcluster start ;; 'stop') hulcluster stop ;; *) esac

hulftrcscript.shの記述例

#!/bin/sh
TARGET=$1
. /opt/hulftiot-manager/hulft/etc/hulft.bsh.profile
hulcluster() {
              MODE=$1
              hulcluster$TARGET -$MODE
              RET=$?
              if [ $RET -ne 0 ] ; then
                                  echo hulcluster$TARGET $MODE error. errcode=$RET
                                  return 1
              fi
              return 0
}
 
case "$2" in
'start')
              hulcluster start
              ;;
'stop')
              hulcluster stop
              ;;
*)
esac

手順2.　/etc/systemd/system/hulftrcv-iot.serviceを以下のように修正します。

hulftrcv-iot.serviceの記述例
[Unit] Description=hulft8 daemon For hulclusterrcv After=network.target [Service] ExecStart=/opt/hulftiot-manager/hulft/hulftrcscript.sh rcv start ExecStop=/opt/hulftiot-manager/hulft/hulftrcscript.sh rcv stop Restart=no Type=forking [Install] WantedBy=multi-user.target

hulftrcv-iot.serviceの記述例

[Unit]
Description=hulft8 daemon For hulclusterrcv
After=network.target
 
[Service]
ExecStart=/opt/hulftiot-manager/hulft/hulftrcscript.sh rcv start
ExecStop=/opt/hulftiot-manager/hulft/hulftrcscript.sh rcv stop
Restart=no
Type=forking
 
[Install]
WantedBy=multi-user.target

手順3.　HULFT IoTに同梱されているHULFTの機能（配信前ジョブ、配信後ジョブ（正常/異常）、リモートジョブ実行、ファイルトリガ）を利用している場合は、以下のファイルも同様に修正してください。

/etc/systemd/system/hulftsnd-iot.serviceを修正します。

上記の修正例でrcvと記載されている箇所をsndに変更してください。
/etc/systemd/system/hulftobs-iot.serviceを修正します。

上記の修正例でrcvと記載されている箇所をobsに変更してください。

手順4.　手順2.および手順3.で修正したサービス定義ファイル「hulftxxx-iot.service」の内容を反映させるために、「systemctl daemon-reload」を実行してください。

修正後

上記の発生条件を満たした状態でも、登録したジョブが正常に動作します。

【公式】HULFT IoT リリースノート_2022年4月1日_第5版発行

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