スクリプト依存関係
ジョブを実行する場合、ジョブに設定した親スクリプトが複数の子スクリプトを呼び出すことによって、スクリプト間に複雑な依存関係が発生する場合があります。
ジョブの作成時または編集時にスクリプト依存関係の機能を使用して、スクリプトの確認をしたり、スクリプトバージョンを一括で設定したりします。
各種ジョブの新規追加画面または編集画面で依存関係を選択すると、スクリプト依存関係を確認したり編集したりできます。
以下のジョブのスクリプトの依存関係を確認できます。
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> ジョブ > ファイル イベント ジョブ
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> ジョブ > REST APIジョブ
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> ジョブ > スケジュール ジョブ
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> ジョブ > HULFT Transferジョブ
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ジョブを作成する場合、スクリプト依存関係の設定は必須です。
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本機能がリリースされた日(2024/1/28)より以前に作成されたジョブは、スクリプト依存関係の設定がありません。
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スクリプト依存関係を編集するには、各種ジョブのList権限およびEdit権限に加えてEditDependencyの権限が必要です。
各種ジョブのView権限のみではスクリプト依存関係の編集はできません。
権限の組み合わせについては以下の表を参照してください。
Dependency側
Edit
View
Job側
List + Edit
〇
×(*1)(*2)
List + View
×(*2)
×
List + Admin
×
×
〇
:
スクリプト依存関係を編集できます。
×
:
スクリプト依存関係を編集できません。
*1
:
スクリプト依存関係の設定が必須ではないジョブについては、ジョブを編集できます。
*2
:
スクリプト依存関係を確認できます。
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スクリプト呼び出しを変数で指定している場合、依存関係の設定ができません。
ジョブの実行は可能ですが、呼ばれるスクリプトのバージョン指定はできません。
有償オプションでは、スクリプト間の依存関係をよりグラフィカルに確認できます。詳細については、「スクリプト依存関係ダイアログボックス(グラフ表示)」を参照してください。

設定のポイント
スクリプト依存関係の表示方法は、リスト表示とグラフ表示の二つがあります。
それぞれの表示方法には以下の特徴があります。
- リスト表示
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スクリプトバージョンを変更する場合に、一つのスクリプトの設定を簡単に変更できます。
- グラフ表示(有償オプション)
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スクリプトの依存関係をグラフィカルに確認でき、スクリプトバージョンの変更による影響範囲を確認しやすいです。
スクリプトバージョンの最新化の設定を、下位のスクリプトまで一括で継承できます。
用途に合わせて表示方法を変更して使用してください。
各種ジョブの新規作成画面または編集画面で依存関係を選択すると表示されます。
REST APIジョブで指定したAPIプロジェクトのスクリプト依存関係は、HTTPメソッドごとに表示されます。確認したいHTTPメソッドを選択してください。

- (1) スクリプトバージョン
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スクリプトのバージョンをプルダウンリストから選択します。
- (2) 常に最新を適用
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全て選択を選択すると、すべてのスクリプトのバージョンを最新化します。
チェックボックスにチェックをいれると、選択したスクリプトのバージョンのみを最新化します。
注意スクリプト依存関係で常に最新を適用を選択した場合、作成済のジョブに最新バージョンを反映させるためにはジョブを一度無効化した上で有効化する必要があります。
- (3) 更新
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更新内容をリセットし、適用前の状態に戻します。
- (4) 適用
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更新内容を適用します。
- (5) キャンセル
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すべての操作を取り消し、スクリプト依存関係ダイアログボックスを閉じます。
スクリプト依存関係ダイアログボックス(リスト表示)でグラフ表示を選択すると表示されます。
スクリプト依存関係ダイアログボックス(グラフ表示)は有償オプションです。

- (1) スクリプトタイル
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スクリプトのタイルを選択すると、選択したスクリプトより下位のスクリプトをまとめて最新化します。
スクリプトタイルの色は以下の意味があります。
- 濃い青
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スクリプトバージョンが最新の場合に濃い青になります。
- 薄い青
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最新化したスクリプトより下位のスクリプトのスクリプトバージョンが最新の場合に薄い青になります。
- グレー
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スクリプトバージョンが最新以外の場合にグレーになります。
- (2) スクリプトバージョン
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スクリプトのバージョンをプルダウンリストから選択します。
- (3) 更新
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更新内容をリセットし、適用前の状態に戻します。
- (4) 適用
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更新内容を適用します。
- (5) キャンセル
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すべての操作を取り消し、スクリプト依存関係ダイアログボックスを閉じます。