MT使用時の制限

本書では、テープ・データ・セットを「MT」と表記しています。

ここでは、HULFTでMTを使用する場合の制限事項について説明します。

(1) 配信時の制限事項

MTから配信する際、以下のいずれかの設定を行うとHULFTは正常に動作しません。以下の設定は行わないでください。

ダイレクト転送時

  • 同報配信

  • 動的ファイル指定

  • 配信ファイルの扱い(CLEAR)に“C(クリア)”、“D(削除)”、または“L(ロック)”を指定

ワークファイル転送時

  • MTをワークボリュームとして使用

  • ワークファイルの容量(CYL|TRK|OMIT)に“O(省略)”を指定、または省略

  • 配信ファイルの扱い(CLEAR)に“C(クリア)”、“D(削除)”、または“L(ロック)”を指定

= 備考 =

以下の場合のみ配信ファイルの扱い(CLEAR)に“C(クリア)”を指定して、MTから配信できます。

  • 動的ファイル指定

  • システム動作環境設定の配信後クリアの扱い(CLEARMODE)に“B”を設定

 

MTから配信する際、以下の設定を必ず行ってください。

  • ボリューム通番(VOL)

  • UNIT(UNIT)

ただし、SMSで管理された環境で、ボリューム通番(VOL)およびUNIT(UNIT)を指定しないで配信できます。配信できる条件は以下となります。

  • 動的指定

  • ワークファイル転送

(2) 集信時の制限事項

MTへ集信する際、以下のいずれかの設定を行うとHULFTは正常に動作しません。以下の設定は行わないでください。

  • マルチボリューム区分(VOL-TYPE)に“M(マルチ)”を指定

  • 未使用域(CYL|TRK)に“RLSE(解放する)”を指定

  • 集信形態(RCVTYPE)に“M(複数集信)”を指定

  • 異常時の処置(ABNORMAL)に“D(削除)”または“R(復元)”を指定

  • カタログ処理(CATALOG)に“Y(世代管理)”を指定

  • 登録モード(TRANSMODE)に“M(MOD)”を指定

  • ストレージクラス(STORCLAS)管理クラス(MGMTCLAS)データクラス(DATACLAS)を指定

  • VOLUME指定を行わないPRIVATEでマウントされるボリューム上にある集信ファイルを指定

  • スクラッチマウントされるボリューム上にある集信ファイルを指定

 

MTへ集信する際、以下の設定を必ず行ってください。

  • ボリューム通番(VOL)

  • UNIT(UNIT)

(3) HULFT管理画面の制限事項

MTから配信する際、HULFT管理画面からワークファイル転送で配信要求を行うとエラーとなり、配信要求は実行されません。

(4) 共通の制限事項

  • MTからDASDの転送時、またはMTからMTの転送時はMF間集信属性(MFRCVORG)に“S(SND)”を指定して転送を行うことはできません。

  • MTのノンラベル形式はサポートしていません。

  • MTの転送には認定機能を使用します。