ジョブ起動情報
配信前、配信後、または集信後にジョブ起動を行う場合に起動するジョブのJCLが登録されている場所を指定します。
登録方法は2通りあります。
-
ジョブ起動情報更新画面を使用して登録
⇒「ジョブ起動情報を操作する」を参照
-
定義カードを指定し、管理情報バッチ登録プログラム(XRSYSINF)を使用して登録
⇒「各管理情報の登録、変更」を参照
(1) 項目一覧
以下の表の「省略」はHULFT管理画面で登録する場合の省略の可否です。バッチ登録の場合、省略の可否がHULFT管理画面とは異なる場合があります。
バッチ登録する場合の省略の可否については「各管理情報の登録、変更」を参照してください。
項目名 |
省略時の値 |
設定値 |
省略 |
備考 |
|
---|---|---|---|---|---|
画面 |
ファイル |
||||
ジョブID |
JOB |
|
英数字 |
× |
50バイト以内 |
JCLライブラリ |
DSNAME |
|
英数字 |
× |
44バイト以内 |
メンバ名 |
MEMBER DEF |
|
英数字 |
× |
8バイト以内 |
ジョブRC判定 |
JOB-RC |
0 |
0~4095 |
○ |
|
コメント |
COMMENT |
|
英数字、半角カナ |
○ |
60バイト以内 |
○ |
: |
省略可 |
× |
: |
省略不可 |
(2) 各項目の設定
ジョブ起動情報で設定する各項目について説明します。()内は管理情報バッチ登録プログラム使用時に指定する定義カードの項目名です。
- ジョブID(JOB)
-
起動するジョブを認識するID
このジョブIDと配信管理情報および集信管理情報のジョブIDが関連づけされます。
- JCLライブラリ(DSNAME)
-
メンバ名(MEMBER DEF~DEFEND)が格納されているJCLライブラリ名
MainframeのJCLライブラリの命名規約に従って指定します。
- メンバ名(MEMBER DEF~DEFEND)
-
起動するジョブのメンバー名
- ジョブRC判定(JOB-RC)
-
起動するジョブのリターンコードを正常とみなす最大値
メンバ名(MEMBER DEF~DEFEND)で指定したジョブを実行したときのリターンコードがジョブRC判定(JOB-RC)で指定した値以下の場合、正常終了とみなされます。
- コメント(COMMENT)
-
起動ジョブに対するコメント
(3) 設定時の注意点
JCLライブラリ
指定できるJCLライブラリの編成は以下のとおりです。
-
区分データ・セット(PDS)
-
拡張区分データ・セット(PDSE)
また、設定するJCLライブラリはカタログされている必要があります。
JCLライブラリは「'」(シングルクォーテーション)で囲まないでください。
メンバ名
ジョブ起動情報に指定できるメンバー名の数は90メンバーです。
メンバー名は「'」(シングルクォーテーション)で囲まないでください。
複数ジョブの指定
ジョブ起動情報に複数のメンバー名を指定した場合は、順番にジョブが起動されます。並列には起動されません。
ジョブのリターンコードがジョブRC判定(JOB-RC)に指定した値よりも大きい場合、それ以降のジョブは起動されません。
配信前ジョブのエラー
配信前ジョブのリターンコードがジョブRC判定(JOB-RC)に指定した値よりも大きい場合、配信要求はエラーとなり終了します。
メッセージの置換
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以下の項目に「&MSG0」~「&MSG5」または「&MSGL0」~「&MSGL1」を指定すると、配信要求時に指定したメッセージや送信されたメッセージに置き換えられます。
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JCLライブラリ(DSNAME)
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メンバ名(MEMBER DEF~DEFEND)
-
相手ホストの言語設定によっては、メッセージの置換が正しく行われず、転送に失敗する場合があります。
メッセージ送信の注意点については「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。
JCLライブラリ(DSNAME)およびメンバ名(MEMBER DEF~DEFEND)にメッセージを指定するとき、複数のメッセージを続けて記述したり、固定値と組み合わせて使用することはできません。
(誤)&MSG0.JCL
(正)&MSG0