配信プログラムの起動方法
配信処理を行うためには、配信プログラムを立ち上げておく必要があります。
配信プログラムを立ち上げるには、以下の説明に従ってJCLを作成して実行してください。
(1) 配信プログラム
プログラム名
XRSND
実行(EXECステートメント)パラメータ
配信待ちレコードおよび再配信待ちレコードを残して配信プログラムを起動するか、または削除してから配信プログラムを起動するかをパラメータで指定します。
[MODE={WARM|COLD|COLD2|COLD3}]
- WARM
-
WARMスタート
配信待ちレコードまたは再配信待ちレコードを残したまま配信プログラムを起動します。
- COLD
-
COLDスタート
再配信待ちレコードと、その配信ワークファイルを削除してから配信プログラムを起動します。
- COLD2
-
COLDスタート2
配信待ちレコードと、その配信ワークファイルを削除してから配信プログラムを起動します。
- COLD3
-
COLDスタート3
配信待ちレコードおよび再配信待ちレコードと、それらの配信ワークファイルを削除してから配信プログラムを起動します。
省略すると、システム動作環境設定の配信起動モード(SND-START-MODE)の設定値が有効になります。
XRSYSIN定義カード
HULFTシステムの動作環境をXRSYSIN定義カードで設定します。設定内容の詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」のシステム動作環境の説明を参照してください。
定義カードの形式
PORTNO=集信ポートNo. TASK-CNT=配信起動タスク数 SNDBNO=配信用ファイルI/Oバッファ数 TCPIP=TCP/IPのアドレススペース名 TASK-ABEND=配信子タスクのアベンド処理 DOMAIN=自ドメイン名 HSTCHA=自ホスト名または自ドメイン名の小文字、大文字選択 DATACHK=データ件数チェック RETRY=接続エラー時のリトライ回数 TIMEOUT=ソケットリード待ち時間 RCVOVER-RTY=集信多重時のオーバリトライ CLEARMODE=配信後クリアの扱い ENDERRMODE=配信転送後異常時の処置 LOGDELTHRESHOLD=ログ削除しきい値 LOGKEEPCOUNT=ログ保持件数 EBCDIC=EBCDICコード間変換 PSCHG=パック・ゾーン変換 GAIJIFILE=外字テーブル使用 GAIJIERR=外字未登録時の処理 INIT-UNIT=配信ファイル・集信ファイルのUNIT名 JLIB1=後続ジョブ付加ステップのSTEPLIB設定1 JLIB2=後続ジョブ付加ステップのSTEPLIB設定1 JLIB3=後続ジョブ付加ステップのSTEPLIB設定1 JELIB1=後続ジョブ付加ステップのSTEPLIB設定2 JELIB2=後続ジョブ付加ステップのSTEPLIB設定2 JELIB3=後続ジョブ付加ステップのSTEPLIB設定2 SNDRETRY=配信ファイルのリトライ回数 SNDRTIME=配信ファイルのリトライ間隔 EUCSP=EUCコード変換時のスペースコードの扱い KEISSPMODE=KEIS全角スペースモード SOCKERR-AUTORETRY=自動再配信リトライ回数 RETRYTIME=自動再配信時または接続エラー時のリトライ間隔 MSGDYNPARM=メッセージ動的パラメータ指定 CIPHERTYPE=暗号化方式 DEFER=デファードマウント JCLRETRY=JCLライブラリのリトライ回数 JCLRTIME=JCLライブラリのリトライ間隔 PROCTRANSTYPE=電文転送タイプ CNVLENCHK=コード変換後データ長チェック CONSMSG=ユーザ固有メッセージ OUTSTSKID=子タスクID出力 OPLSELECT=操作ログ出力選択(*1) HULLANG=HULFT動作言語 DATEFMT=日付形式 SNDSOCKSIZE=ソケット送信バッファサイズ RCVSOCKSIZE=ソケット受信バッファサイズ SND-SEQNO-THRESHOLD=配信処理番号しきい値 RESND-QUELISTNO-THRESHOLD=再配信処理番号しきい値 TTMODE=転送動作モード TTRCVOMIT=集信結果制御 TTRCVFILOUTPUT=集信ファイル出力 TTPRESNDJOB=配信前ジョブ実行 TTSNDJOB=配信後ジョブ実行 TTRCVJOB=集信後ジョブ実行 TTSNDRCVLOG=転送履歴出力 CNSSELECT=コンソールメッセージ出力選択 CS4TRNSFR=転送コードセット HULCHARSET=HULFTキャラクタセット TERMLICENSEKEY=利用期間ライセンスキー SERIALNO=シリアル番号 PRODUCTKEY=プロダクトキー INDOPTVAR=環境変数の頭文字選択 SND-START-MODE=配信起動モード CONSOLELOG=メッセージ重大度別出力要否選択 CONS-MSGFILTER=メッセージフィルタファイル CONTROL-FILE=システム制御ファイル名 STRONGKEYMODE=高強度暗号強制モード CODE-CONVERSION-LOCATION=コード変換テーブルの記憶域 SYSFILEOUTPUTMODE=システムファイル出力モード
*1 |
: |
操作ログ出力機能を使用する場合は、操作ログ関連の設定が必要です。詳細は「操作ログの動作設定」を参照してください。 |
JCL例
//HULSND JOB CLASS=A,MSGCLASS=B,TIME=1440 //HULSND EXEC PGM=XRSND,REGION=4096K //STEPLIB DD DSN=HULFT.LOAD,DISP=SHR [//XREXTLIB DD DSN=HULFT.LOAD,DISP=SHR] //XRFILE DD DSN=HULFT.FILE,DISP=SHR //XRHOST DD DSN=HULFT.HOST,DISP=SHR //XRQUE DD DSN=HULFT.QUEUE,DISP=SHR //XRLOG DD DSN=HULFT.LOG,DISP=SHR //XRLOG1 DD DSN=HULFT.LOG.PATH1,DISP=SHR //XRLOG2 DD DSN=HULFT.LOG.PATH2,DISP=SHR //XRSYSIN DD DSN=HULFT.PARMLIB(HULPRM),DISP=SHR [//IPGET DD DSN=HULFT.HOSTS.LOCAL,DISP=SHR] //*SYSTCPD DD DSN=TCPIVP.TCPPARMS(TCPDATA),DISP=SHR //SYSUDUMP DD SYSOUT=* //
DD名 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
STEPLIB |
HULFT.LOAD |
HULFTロードモジュールライブラリ |
XREXTLIB |
HULFT.LOAD |
HULFTロードモジュールライブラリ(*1) |
XRFILE |
HULFT.FILE |
集配信管理ファイル |
XRHOST |
HULFT.HOST |
詳細ホスト情報ファイル |
XRQUE |
HULFT.QUEUE |
配信制御ファイル |
XRLOG |
HULFT.LOG |
集配信履歴ファイルIDキーファイル |
XRLOG1 |
HULFT.LOG.PATH1 |
集配信履歴ホスト名キーファイル |
XRLOG2 |
HULFT.LOG.PATH2 |
集配信履歴日付キーファイル |
XRSYSIN |
HULFT.PARMLIB(HULPRM) |
システム動作環境設定ファイル |
IPGET |
HULFT.HOSTS.LOCAL |
IP管理ファイル |
SYSTCPD |
TCPIVP.TCPPARMS(TCPDATA) |
TCPIP.DATAデータセット |
*1 |
: |
配信側で外字コードを外字テーブルで変換させるときに、外字テーブルが格納されているライブラリを付加します。外字テーブルの詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。 |
配信プログラムを起動する際、コンソールから識別子を指定してSTARTコマンドを実行しないでください。
通常は、JCLをカタログ式プロシージャーとして登録し、STARTコマンドを使用して起動します。