リモートジョブ実行
リモートジョブ実行要求を発行すると、他のホストのジョブを実行できます。
リモートジョブ実行要求の受付側は、発行側が指定したジョブを実行します。実行されるジョブはあらかじめジョブ起動情報に登録されている必要があります。サービス名は「HULRJOB」です。
(1) リモートジョブ実行プログラム
プログラム名
XRRJOBEX
XRSYSIN定義カード
HULFTシステムの動作環境を設定します。設定内容の詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」のシステム動作環境の説明を参照してください。
定義カードの形式
HOST-NAME=自ホスト名 DOMAIN=自ドメイン名 RETRY=接続エラー時のリトライ回数 HSTCHA=自ホスト名または自ドメイン名の小文字、大文字選択 TIMEOUT=ソケットリード待ち時間 TCPIP=TCP/IPのアドレススペース名 OPLSELECT=操作ログ出力選択 (*1) DATEFMT=日付形式 SNDSOCKSIZE=ソケット送信バッファサイズ RCVSOCKSIZE=ソケット受信バッファサイズ HULCHARSET=HULFTキャラクタセット
*1 |
: |
操作ログ出力機能を使用する場合は、操作ログ関連の設定が必要です。詳細は「操作ログの動作設定」を参照してください。 |
XRCARD定義カード
定義カードの形式
a b c d JOBID=xxxxxxxx,EXEC-HOST=xxxxxxxx...xxx[,SYNC [,TIMEOUT=999999]]
定義カードが2行にまたがる場合は、以下のいずれかの方法で定義カードを記述してください。
-
1行目は71カラム目まで記述した後、72カラム目に「-」(ハイフン)を記述する。2行目は1カラム目から記述する。
-
パラメータの後の「,」(カンマ)まで記述した後、半角スペースを空けた上で71カラム目までに「-」(ハイフン)を記述する。
定義カードの入力内容
- a.ジョブID
-
実行したいジョブIDを指定します(省略不可)。
50バイト以内の英数字で指定します。
このジョブIDは、相手ホストのジョブ起動情報に登録する必要があります。
- b.ホスト名
-
ジョブを実行したい相手ホスト名を指定します(省略不可)。
50バイト以内の英数字で指定します。
- c.同期実行
-
相手ホストのジョブの実行が終了するまで同期をとります(省略可)。
省略した場合は、リモートジョブ実行要求を発行した時点で終了します。
- d.同期実行待ち時間
-
ジョブを同期実行した場合の待ち時間を秒単位で指定します(省略可)。
相手ホストで実行したジョブの実行結果を受け取るために同期をとる時間を指定します。
“10”~“259200”の範囲で指定します。省略すると、“300”が設定されます。
同期転送待ち時間を指定する場合は、“SYNC”を指定する必要があります。
JCL例
//XRRJOBEX JOB CLASS=A,MSGCLASS=B //XRRJOBEX EXEC PGM=XRRJOBEX //STEPLIB DD DSN=HULFT.LOAD,DISP=SHR //XRFILE DD DSN=HULFT.FILE,DISP=SHR //XRHOST DD DSN=HULFT.HOST,DISP=SHR //XRSYSIN DD DSN=HULFT.PARMLIB(HULPRM),DISP=SHR //IPGET DD DSN=HULFT.HOSTS.LOCAL,DISP=SHR //*SYSTCPD DD DSN=TCPIVP.TCPPARMS(TCPDATA),DISP=SHR //SYSOUT DD SYSOUT=* //XRCARD DD * JOBID=JOB01,EXEC-HOST=ZOS,SYNC //
DD名 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
STEPLIB |
HULFT.LOAD |
HULFTロードモジュールライブラリ |
XRFILE |
HULFT.FILE |
集配信管理ファイル |
XRHOST |
HULFT.HOST |
詳細ホスト情報ファイル |
XRSYSIN |
HULFT.PARMLIB(HULPRM) |
システム動作環境設定ファイル |
IPGET |
HULFT.HOSTS.LOCAL |
IP管理ファイル |
SYSTCPD |
TCPIVP.TCPPARMS(TCPDATA) |
TCPIP.DATAデータセット |
要求の受付側がHULFT for Mainframeの場合(HULFT for Mainframeに登録されているジョブを実行する場合)、「同期実行待ち時間」に指定したジョブの実行結果を受け取るために同期をとる時間は、分単位に切り上げて処理が行われます。
- 例)
-
「同期実行待ち時間」に“30”を指定した場合、ジョブの実行結果を受け取るために同期をとる時間は1分(=60秒)になります。
リモートジョブ実行要求を受け付けた際の要求の受付結果は、「エラーコード・メッセージ」の「要求状態確認画面の完了コード・詳細コード」を参照してください。