操作ログのリスト表示
ファイルアクセスログとコマンド実行ログをバッチ処理でリストやファイルに出力できます。
-
自動切り替え、または手動切り替えによってバックアップされたファイルアクセスログ、コマンド実行ログも対象になります。
-
出力の対象となるバックアップファイルは、255世代までのファイルです。
(1) 操作ログリスト表示プログラム
プログラム名
XROPLLST
実行(EXECステートメント)パラメータ
[FILEPUT]
- FILEPUT
-
ファイルに出力
操作ログをファイルに出力する場合に指定します。操作ログの全項目が出力されます。操作ログのフォーマットについては「アドミニストレーション マニュアル」の付録を参照してください。
省略した場合は操作ログをリスト表示します。リスト表示される項目については「リスト表示項目」を参照してください。
XRSYSIN定義カード
HULFTシステムの動作環境を設定します。設定内容の詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」のシステム動作環境の説明を参照してください。
定義カードの形式
OPLSELECT=操作ログ出力選択 (*1) DATEFMT=日付形式
*1 |
: |
操作ログ出力機能を使用する場合は、操作ログ関連の設定が必要です。詳細は「操作ログの動作設定」を参照してください。 |
XRCRD定義カード
操作ログをリストに出力するための定義カードの形式は以下のとおりです。
定義カードの形式
a b c d {FL|CL}[,HOST=xxxx...xxxx][,{USR=xxxx...xxxx|ADMUSR=xxxx...xxxx}] e f g [,OP=xxxx...xxxx][,FILE=xxxx...xxxx][,PRCID=xxxx...xxxx] h [YMDHMS={yyyymmdd1[-yyyymmdd2]|yyyymmddhhmmss1[-yyyymmddhhmmss2]}]
定義カードが2行にまたがる場合は、以下のいずれかの方法で定義カードを記述してください。
-
1行目は71カラム目まで記述した後、72カラム目に「-」(ハイフン)を記述する。2行目は1カラム目から記述する。
-
パラメータの後の「,」(カンマ)まで記述した後、半角スペースを空けた上で71カラム目までに「-」(ハイフン)を記述する。
定義カードの入力内容
- a.操作ログ種別
-
リストまたはファイルに出力したい操作ログの種別を指定します(省略不可)。
- FL
-
: ファイルアクセスログ
- CL
-
: コマンド実行ログ
- b.始点ホスト名
-
リスト表示対象の始点ホスト名を指定します(省略可)。
68バイト以内の英数字で指定します。
省略すると、すべての始点ホスト名が対象になります。
- c.ユーザID(OS)
-
リスト表示対象の始点ホストでのOSのユーザIDを指定します(省略可)。
561バイト以内の以下のいずれかの文字で指定します。
-
半角英数字
-
全角英数大小文字
-
半角かな
-
全角かな
-
半角スペース
-
全角スペース
以下のいずれかの文字を含む場合は、全体を「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。
-
半角スペース
-
全角スペース
-
「"」(ダブルクォーテーション)
省略すると、すべてのユーザID(OS)が対象になります。
「ユーザID(管理画面)」と同時に指定はできません。
= 備考 =-
OSのユーザIDは始点ホストのOSの規約に従います。詳細は「アドミニストレーション マニュアル」の操作ログの説明を参照してください。
-
複数行にわたる場合の、継続行末および次行頭の「"」は不要です。
-
「"」(ダブルクォーテーション)を使用する場合は、16進コードの「0x7F」を使用してください。
なお、システム動作環境設定のHULFTキャラクタセット(HULCHARSET)の設定値によっては、「0x7F」は「"」(ダブルクォーテーション)以外の文字が割り当てられている場合があります。
その場合、「0x7F」にあたるコードを「"」(ダブルクォーテーション)として指定してください。
-
「"」(ダブルクォーテーション)が使用可能な場合でもコマンド実行ログのコマンドパラメータには「"」(ダブルクォーテーション)は出力されません。
-
「"」(ダブルクォーテーション)を使用する場合は、操作ログとして正常に動作しないことがあります。
-
- d.ユーザID(管理画面)
-
リスト表示対象の始点ホストでの管理画面セキュリティのユーザIDを指定します(省略可)。
32バイト以内の英数字で指定します。
省略すると、すべてのユーザID(管理画面)が対象になります。
「ユーザID(OS)」と同時に指定はできません。
= 備考 =機種ごとの管理画面セキュリティのユーザIDの詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」の操作ログの説明を参照してください。
- e.操作名
-
リスト表示対象の操作名を指定します(省略可)。
「操作ログ種別」に“FL”を指定した場合は、ファイルアクセス種を指定します。
「操作ログ種別」に“CL”を指定した場合は、コマンド実行キーまたは操作ログ検索指定キーを指定します。
省略すると、すべての操作が対象になります。
= 備考 =-
指定可能なファイルアクセス種については「アドミニストレーション マニュアル」の付録を参照してください。
-
指定可能なコマンド実行キーまたは操作ログ検索指定キーについては、「アドミニストレーション マニュアル」の付録を参照してください。
-
- f.システムファイルの種類
-
リスト表示対象のシステムファイルの種類を指定します(省略可)。
「操作ログ種別」に“FL”を指定した場合のみ指定できます。
「操作ログ種別」に“CL”を指定し、この指定をするとエラーになります。
省略すると、すべてのシステムファイルの種類が対象になります。
= 備考 =指定可能なシステムファイルの種類については「アドミニストレーション マニュアル」の付録を参照してください。
- g.処理識別子
-
リスト表示対象の最新処理識別子を指定します(省略可)。
34バイトの英数字で指定してください。
省略すると、すべての最新処理識別子が対象になります。
= 備考 =処理識別子についての詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」の操作ログの説明を参照してください。
- h.日付
-
リスト表示対象の日時を指定します(省略可)。
日付はシステム動作環境設定の日付形式(DATEFMT)で設定した形式で指定します。
指定可能な形式は以下のとおりです。これ以外の形式はエラーとなります。
-
yyyymmdd1 (*1)
-
yyyymmdd1-yyyymmdd2 (*2)
-
yyyymmddhhmmss1 (*1)
-
yyyymmddhhmmss1-yyyymmddhhmmss2 (*2)
(*2)の形式で指定する場合は、「yyyymmdd1≦yyyymmdd2」または「yyyymmddhhmmss1≦yyyymmddhhmmss2」である必要があります。
(*1)の形式で指定すると指定した日付以降のログが対象になります。
(*2)の形式で指定すると指定した範囲のログが対象になります。指定した日時も対象に含まれます。
なお、このパラメータを省略すると、すべての日付のログが対象になります。
= 備考 =-
対象となるのは処理日付と処理時刻です。
-
「yyyymmdd1」および「yyyymmddhhmmss1」には“0”を指定できます。指定すると、最も古い日付のログを指定したとみなされます。
なお、“0”を指定する場合、日付および時刻の桁数で指定する必要があります。
「yyyymmddhhmmss」に“0”を指定する場合は“00000000000000”と指定します。
-
定義カードを省略すると、すべての操作ログがリストに出力されます。
出力ファイル形式
ファイルアクセスログおよびコマンド実行ログをファイルに出力する場合のファイル形式は以下のとおりです。
|
“FL”指定時 |
“CL”指定時 |
---|---|---|
DD名 |
XRFLPUT |
XRCLPUT |
ファイル編成 |
順編成ファイル |
順編成ファイル |
レコード長 |
2048バイト |
2048バイト |
レコード形式 |
可変長ブロック化形式 |
可変長ブロック化形式 |
項目名 |
項目説明 |
表示サイズ |
---|---|---|
DATE |
処理日時 |
23バイト |
PROC-ID |
最新処理識別子 |
34バイト |
OS-USER |
ユーザID(OS) |
105バイト |
ADM-USER |
ユーザID(管理画面) |
32バイト |
HOSTNAME |
始点ホスト名 |
68バイト |
OPERATION |
ファイルアクセス種 |
10バイト |
OPERATED FILE |
システムファイルの種類 |
60バイト |
OPERATION-DETAIL |
ファイルキー情報 |
99バイト |
項目名 |
項目説明 |
表示サイズ |
---|---|---|
DATE |
処理日時 |
23バイト |
PROC-ID |
最新処理識別子 |
34バイト |
OS-USER |
ユーザID(OS) |
105バイト |
ADM-USER |
ユーザID(管理画面) |
32バイト |
HOSTNAME |
始点ホスト名 |
68バイト |
COMMAND EXEC KEY |
コマンド実行キー |
50バイト |
COMMAND PARAMETER |
コマンドパラメータ |
98バイト |
-
表示サイズに満たない項目は左詰めで表示されます。
-
表示サイズより大きい項目は、表示サイズを超えた部分がカットされます。
JCL例
ファイルアクセスログのリスト表示例
//XROPLLST JOB CLASS=A,MSGCLASS=B //XROPLLST EXEC PGM=XROPLLST //STEPLIB DD DSN=HULFT.LOAD,DISP=SHR //XRSYSIN DD DSN=HULFT.PARMLIB(HULPRM),DISP=SHR //XRCRD DD * FL,HOST=ZOS,USR=USERID,OP=NEW,FILE=HULSND,YMDHMS=YYYYMMDDHHMMSS //XRPRINT DD SYSOUT=* //SYSOUT DD SYSOUT=* //
DD名 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
STEPLIB |
HULFT.LOAD |
HULFTロードモジュールライブラリ |
XRSYSIN |
HULFT.PARMLIB(HULPRM) |
システム動作環境設定ファイル |
出力リスト例
ファイルアクセスログ
***** FILE ACCESS LOG INFORMATION TABLE ***** 2015.12.01 16:42 PAGE : 1 DATE : 2015/12/01 16:32:32.180 PROC-ID : 7377850DDD8E76A4700000990000010111 HOSTNAME : ZOS13 OS-USER : USR02 ADM-USER : USR02 OPERATION : NEW OPERATED FILE : HULSND OPERATION-DETAIL : ""FILE0003ZOSTOZOS"" DATE : 2015/12/01 16:32:53.150 PROC-ID : 7377850DDECF6ECDD00000990000010111 HOSTNAME : ZOS13 OS-USER : USR02 ADM-USER : USR02 OPERATION : DELETE OPERATED FILE : HULRHT OPERATION-DETAIL : ""GRP001-TO-NAGOYA"" DATE : 2015/12/01 16:33:38.320 PROC-ID : 7377850DE181F3B5400000990000010111 HOSTNAME : ZOS13 OS-USER : USR02 ADM-USER : USR02 OPERATION : NEW OPERATED FILE : HULRCV OPERATION-DETAIL : ""FILE0003ZOSTOZOS"" DATE : 2015/12/01 16:37:48.880 PROC-ID : 7377850DE3304AF0E80000990000010111 HOSTNAME : ZOS13 OS-USER : USR03 ADM-USER : USR03 OPERATION : NEW OPERATED FILE : HULRCVLOG OPERATION-DETAIL : ""FILE0003ZOSTOZOS"",""ZOS13"",""20151201"",""16340847"" DATE : 2015/12/01 16:37:49.240 PROC-ID : 737784109613A80C7000009E0000010111 HOSTNAME : ZOS13 OS-USER : USR02 ADM-USER : USR02 OPERATION : NEW OPERATED FILE : HULSNDLOG OPERATION-DETAIL : ""FILE0003ZOSTOZOS"",""ZOS13"",""20151201"",""16340821""
コマンド実行ログ
***** COMMAND LOG INFORMATION TABLE ***** 2015.12.01 16:53 PAGE : 1 DATE : 2015/12/01 16:31:56.040 PROC-ID : 7377850DDB6EDAD3D00000990000010111 HOSTNAME : ZOS13 OS-USER : USR02 ADM-USER : USR02 COMMAND EXEC KEY : HULFT_MANAGEMENT_SCREEN_START COMMAND PARAMETER : DATE : 2015/12/01 16:32:31.670 PROC-ID : 7377850DDD8E76A4700000990000010111 HOSTNAME : ZOS13 OS-USER : USR02 ADM-USER : USR02 COMMAND EXEC KEY : MANAGEMENT_INFORMATION_REGISTRATION COMMAND PARAMETER : SNDFILE=FILE0003ZOSTOZOS DATE : 2015/12/01 16:34:06.160 PROC-ID : 7377850DE3304AF0E80000990000010111 HOSTNAME : ZOS13 OS-USER : USR02 ADM-USER : USR02 COMMAND EXEC KEY : SEND_FILE COMMAND PARAMETER : FILE-ID=FILE0003ZO DATE : 2015/12/01 16:35:07.150 PROC-ID : 7377850DE6D2E050E80000990000010111 HOSTNAME : ZOS13 OS-USER : USR02 ADM-USER : USR02 COMMAND EXEC KEY : HULFT_MANAGEMENT_SCREEN_FINISH COMMAND PARAMETER : DATE : 2015/12/01 16:41:36.800 PROC-ID : 7377850DFE0C6A8EF00000990000010111 HOSTNAME : ZOS13 OS-USER : USR02 ADM-USER : USR02 COMMAND EXEC KEY : HULFT_MANAGEMENT_SCREEN_START COMMAND PARAMETER :
出力ファイル例
ファイルアクセスログ
"2015/12/01","16:32:32.180","2015/09/16","16:32:31.670","USR02","USR02","ZOS13","7377850DDD8E76 A4700000990000010111","7377850DDD8E76A4700000990000010111","ZOS13","","NEW","HULSND","""FILE000 3ZOSTOZOS""" "2015/12/01","16:32:53.150","2015/09/16","16:32:52.710","USR02","USR02","ZOS13","7377850DDECF6E CDD00000990000010111","7377850DDECF6ECDD00000990000010111","ZOS13","","DELETE","HULRHT","""GRP0 01-TO-NAGOYA""" "2015/12/01","16:33:38.320","2015/09/16","16:33:37.960","USR02","USR02","ZOS13","7377850DE181F3 B5400000990000010111","7377850DE181F3B5400000990000010111","ZOS13","","NEW","HULRCV","""FILE000 3ZOSTOZOS""" "2015/12/01","16:37:48.880","2015/09/16","16:34:06.160","N/A","N/A","ZOS13","7377850DE3304AF0E8 0000990000010111","7377850DE3304AF0E80000990000010111","ZOS13","","NEW","HULRCVLOG","""FILE0003 ZOSTOZOS"",""ZOS13"",""20150916"",""16340847""" "2015/12/01","16:37:49.240","2015/09/15","19:47:17.340","USR02","USR02","ZOS13","737784109613A8 0C7000009E0000010111","737784109613A80C7000009E0000010111","ZOS13","","NEW","HULSNDLOG","""FILE 0003ZOSTOZOS"",""ZOS13"",""20150916"",""16340821"""
コマンド実行ログ
"2015/12/01","16:31:56.040","2015/09/16","16:31:56.040","USR02","USR02","ZOS13","7377850DDB6EDA D3D00000990000010111","7377850DDB6EDAD3D00000990000010111","ZOS13","","HULFT_MANAGEMENT_SCREEN_ START","HULFT_MANAGEMENT_SCREEN","" "2015/12/01","16:32:31.670","2015/09/16","16:32:31.670","USR02","USR02","ZOS13","7377850DDD8E76 A4700000990000010111","7377850DDD8E76A4700000990000010111","ZOS13","","MANAGEMENT_INFORMATION_R EGISTRATION","HULFT_MANAGEMENT_SCREEN","SNDFILE=FILE0003ZOSTOZOS" "2015/12/01","16:34:06.160","2015/09/16","16:34:06.160","USR02","USR02","ZOS13","7377850DE3304A F0E80000990000010111","7377850DE3304AF0E80000990000010111","ZOS13","","SEND_FILE","HULFT_MANAGE MENT_SCREEN","FILE-ID=FILE0003ZO" "2015/12/01","16:35:07.150","2015/09/16","16:35:07.150","USR02","USR02","ZOS13","7377850DE6D2E0 50E80000990000010111","7377850DE6D2E050E80000990000010111","ZOS13","","HULFT_MANAGEMENT_SCREEN_ FINISH","HULFT_MANAGEMENT_SCREEN","" "2015/12/01","16:41:36.800","2015/09/16","16:41:36.800","USR02","USR02","ZOS13","7377850DFE0C6A 8EF00000990000010111","7377850DFE0C6A8EF00000990000010111","ZOS13","","HULFT_MANAGEMENT_SCREEN_ START","HULFT_MANAGEMENT_SCREEN",""
注意点
-
開始日時を指定した場合、ファイルアクセスログまたはコマンド実行ログの先頭から順に検索し、処理日時が開始日時と等しいログが表示されます。開始日時と異なるログがあると、それ以降のログは表示されません。
-
終了日時を指定した場合、ファイルアクセスログまたはコマンド実行ログの開始日時の指定以降から、最初に処理日時が終了日時を超えたログの手前までが表示されます。
