システム動作環境設定ファイルの変更

システム動作環境設定ファイルは、HULFTパラメータライブラリ内のメンバー名「HULPRM」で用意しています。ユーザの環境に合わせて必要項目を変更してください。以下の項目は、導入時に変更が最低限必要となる項目です。

システム動作環境設定の各項目については「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

[各項目の変更内容]

START-TASK

: 配信プログラムのジョブ名

配信プログラム(XRSND)を起動する際のジョブ(PROC)名を指定します。

設定内容に誤りがあると、配信処理が正常に行えません。

UNIT

: 配信ワークファイルのUNIT名

配信ワークファイルのユニットグループ名を指定します。省略時は「SYSDA」が設定されます。

PORTNO

: 集信ポートNo.

集信プログラムのポートNo.を指定します。

HOST-NAME

: 自ホスト名

相手マシンへ通知する自ホスト名を指定します。

HULFTの配信処理および集信処理において、この項目に設定した自ホスト名が相手マシンへMainframe側のホスト名として通知されます。

DOMAIN

: 自ドメイン名

相手マシンへ通知する自ホスト名(ドメイン名)を指定します。

HULFTの配信処理および集信処理において、この項目に設定した自ホスト名(ドメイン名)が相手マシンへMainframe側のホスト名(ドメイン名)として通知されます。

自ホスト名を9バイト以上で指定したい場合にこの項目を指定します。

PREFIX

: 配信ワークファイルの第一修飾子

HULFTが動的にアロケーションする配信ワークファイル名の第一修飾子を指定します。省略時は「XR」が第一修飾子となります。

配信ワークファイル名の形式は以下のとおりです。

「 XR.H.Yxx.Mxxxx.Txxxx.Txxxx.xxxxxxxx

RPREFIX

: 集信ワークファイルの第一修飾子

複数集信を行う場合の集信ワークファイル名の第一修飾子を指定します。省略時は「XRM」が第一修飾子となります。

集信ワークファイル名の形式は以下のとおりです。

「 XRM.Rxxxxxxx.Gxxxxxxx

INIT-UNIT

: 配信ファイル・集信ファイルのUNIT名

配信ファイルおよび集信ファイルのユニットグループ名を指定します。省略時は「SYSDA」が設定されます。

TCPIP

: TCP/IPのアドレススペース名

Communications Serverが起動されている空間アドレス名を指定します。

Communications Serverの起動PROC名が空間アドレス名です。

設定に誤りがあると、HULFTシステムは正常に起動されません。

SERIALNO

: シリアル番号

HULFT製品のシリアル番号(ハイフンを除いて13桁)を指定します。

「シリアル番号の登録」を参照してください。

PRODUCTKEY

: プロダクトキー

HULFT製品のプロダクトキー(ハイフンを除いて25桁)を指定します。

「プロダクトキーの登録」を参照してください。

SND-SEQNO-THRESHOLD

: 配信処理番号しきい値

配信処理番号をリセットするためのしきい値を指定します。

RESND-QUELISTNO-THRESHOLD

: 再配信処理番号しきい値

再配信処理番号リセットするためのしきい値を指定します。

HULCHARSET

: HULFTキャラクタセット

使用しているエミュレータのCCSIDの値を指定します。

CS4TRNSFR

: 転送コードセット

転送で使用するコードセットを指定します。

CONTROL-FILE

: システム制御ファイル名

システム制御ファイルは、HULFTが内部的に使用するファイルです。

システム制御ファイルのデータ・セット名を指定します。

INSTTRANSCMDQUE

: 簡易転送コマンド発行用配信制御ファイル

配信制御ファイル名を指定します。

注意
  • HULFT Ver.7からシステム動作環境設定に電文転送タイプ(PROCTRANSTYPE)が追加されました。電文転送タイプの詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

    HULFT導入時の電文転送タイプ(PROCTRANSTYPE)の初期値は、転送速度優先モードで動作する設定となっています。

    PROCTRANSTYPE=A

    初期値のままHULFTを動作させると、HULFT Ver.6 とは異なる転送方法となります。転送速度優先モードを使用せず、HULFT Ver.6 と同じ転送方法とする場合、電文転送タイプの設定を異常検知優先モードで動作する設定に変更してください。設定方法は以下となります。

    PROCTRANSTYPE=N

  • HULFT Ver.8からシステム動作環境設定にコンソールメッセージ出力選択(CNSSELECT)が追加されました。コンソールメッセージ出力選択の詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

    HULFT導入時のコンソールメッセージ出力選択(CNSSELECT)の初期値は、旧来型メッセージで表示する設定となっています。

    CNSSELECT=0

    初期値のままHULFTを動作させると、コンソールメッセージに表示されるIDは8バイトまでの表示となります。

    拡張された最大50バイトまでのIDで表示したい場合、コンソールメッセージ出力選択を拡張型メッセージで動作する設定に変更してください。

    設定方法は以下となります。

    CNSSELECT=1

  • 日本語で利用する場合は、HULFT動作言語(HULLANG)は“JPN(日本語)”を設定してください。それ以外の場合は“ENG(英語)”を設定してください。

  • HULFT Ver.8からシステム動作環境設定に環境変数の頭文字選択(INDOPTVAR)の項目が追加されました。

    項目の詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

     

    HULFT導入時、環境変数の頭文字選択(INDOPTVAR)は以下のように設定され、“0(0xE0)”で動作するようになっています(初期値)。

    INDOPTVAR=0

    ただし、頭文字の“0xE0”は、使用しているエミュレータのCCSIDの値によって表示が異なるため、“1(0x50(&))”を指定することを推奨します。

    “1(0x50(&))”を指定するには、以下のように設定します。

    INDOPTVAR=1