DNSまたはTCP/IPホストファイルを使用するための設定

DNSを使用する場合は、Communications Serverの環境設定でDNSが利用できることが前提です。DNSまたはTCP/IPホストファイルを使用するための設定方法を説明します。

= 備考 =

DNSを設定せずに、TCP/IPのHOSTS.LOCALにホスト名を記述することも可能です。

その場合は、「(2) HULFTの設定」の作業から実施してください。

(1) Communications Serverの設定

Communications Serverが使用しているTCPIP.DATAデータ・セットに以下の記述が定義されている必要があります。

;
DOMAINORIGIN YOUR.DOMAIN.NAME
NSINTERADDR 14.0.0.0
NSPORTADDR 53
;

環境設定の詳細は、IBMマニュアル「z/OS Communications Server: IP 構成ガイド」を参照してください。

(2) HULFTの設定

1. IPGETを削除します。

以下の行を、コメント行に変更するかまたは削除してください。

  • 配信プログラムの起動JCLなどのJCL内の、IPGETが定義されたDDステートメント

  • HULFT管理画面コマンドプロシージャー内の以下の行

    ALLOC F(IPGET) DA('IP管理ファイル') SHR

2. TCPIP.DATAデータ・セットを追加します。

TCPIP.DATAデータ・セットをHULFTで明示的に割り振る場合は、以下のように、各JCLにTCPIP.DATAデータ・セットを追加してください。

  • 配信プログラムの起動JCLに、DDステートメントのSYSTCPDを追加

  • HULFT管理画面コマンドプロシージャーに、以下の行を追加

    ALLOC F(SYSTCPD) DA('TCPIVP.TCPPARMS(TCPDATA)') SHR

  • HULFT管理画面コマンドプロシージャーのFREE内の「IPGET」を「SYSTCPD」に置き換え

[配信プログラムの起動JCL例]

//HULSND   JOB CLASS=A MSGCLASS=B,TIME=1440                                     
//HULSND   EXEC PGM=XRSND,REGION=4096K
//*             PARM='MODE=WARM'
//STEPLIB  DD DSN=HULFT.LOAD,DISP=SHR                                           
:                                                                               
:                                                                               
:                                                                               
//*IPGET   DD DSN=HULFT.HOSTS.LOCAL,DISP=SHR                                    
//SYSTCPD  DD DSN=TCPIVP.TCPPARMS(TCPDATA),DISP=SHR                             
//SYSPRINT DD SYSOUT=*                                                          
//                                                                              

DD名

項目名

説明

STEPLIB

HULFT.LOAD

HULFTロードモジュールライブラリ

IPGET

HULFT.HOSTS.LOCAL

IP管理ファイル(*1)

SYSTCPD

TCPIVP.TCPPARMS(TCPDATA)

TCPIP.DATAデータ・セット(*2)

*1

:

コメントアウトまたは削除

*2

:

追加記載

[HULFT管理画面コマンドプロシージャー例]

PROC 0                                                                          
CONTROL FLUSH MSG LIST                                                          
ALLOC F(XRFILE) DA('HULFT.FILE') SHR                                            
:                                                                               
:                                                                               
:                                                                               
ALLOC F(SYSTCPD) DA('TCPIVP.TCPPARMS(TCPDATA)') SHR                        
ISPEXEC SELECT PGM(XRMENU2)                                                     
FREE F(XRFILE XRHOST XRLOG XRLOG1 XRLOG2 XRQUE XRSYSIN [XREXTLIB] SYSTCPD)      
END                                                                             

ファイル名

項目名

説明

XRFILE

HULFT.FILE

集配信管理ファイル

SYSTCPD

TCPIVP.TCPPARMS(TCPDATA)

TCPIP.DATAデータ・セット