配信プログラムに関するメモリ使用量


<第8版からの改訂内容>

改訂日

改訂内容

2024年3月5日

新規追加


 

HULFTの配信プログラムに関するメモリ使用量の計算方法を以下に示します。

メモリ使用量の計算方法は、コード変換テーブルを展開する記憶域により異なります。

コード変換テーブルを展開する記憶域は、システム動作環境設定ファイル(HULPRM)の「コード変換テーブルの記憶域(CODE-CONVERSION-LOCATION)」で設定します。

詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

注意
  • ここで示す計算方法は目安です。また、運用環境により算出されたメモリ使用量と実際のメモリ使用量は異なる可能性があります。

  • ブロック長が“32760”の配信ファイルを使用してメモリ使用量の値を算出しています。

(1) コード変換テーブルを「31ビット・ストレージの記憶域」に展開する場合

 

配信プログラムのメモリ使用量(単位:KB)は、以下の式で計算します。

 

基本域(16メガバイトより下の領域)の計算式

配信プログラムの基本域(16メガバイトより下の領域)のメモリ使用量=a+b+c+d

 

拡張域(16メガバイトより上の領域)の計算式

配信プログラムの拡張域(16メガバイトより上の領域)のメモリ使用量=e+f+g+h

代入値はそれぞれ以下の式で計算します。

表D.1 基本域(16メガバイトより下の領域)の計算式の代入値

 

 

基本域(16メガバイトより下の領域)

備考

a

起動時

520KB

固定値

b

配信起動タスク

配信起動タスク数(TASK-CNT)×8KB

 

c

配信ファイルI/Oバッファ

0KB

 

d

ワークファイル転送

0KB

 

ダイレクト転送

0KB

 

表D.2 拡張域(16メガバイトより上の領域)の計算式の代入値

 

 

拡張域(16メガバイトより上の領域)

備考

e

起動時

2,842KB

固定値

f

配信起動タスク

配信起動タスク数(TASK-CNT)×240KB

 

g

配信ファイルI/Oバッファ

同時に配信が実行される数×配信用ファイルI/Oバッファ数(SNDBNO)×32KB

 

h

ワークファイル転送

(同時に配信が実行される数×256KB)+128KB

 

ダイレクト転送

(同時に配信が実行される数×480KB)+164KB

 

 

算出例

ワークファイル転送のみで下記の値の場合、配信プログラムのメモリ使用量の計算式は以下となります。

表D.3 算出例の値

項目

配信起動タスク数(TASK-CNT)

4

配信用ファイルI/Oバッファ数(SNDBNO)

5

同時に配信が実行される数

4

配信プログラムのメモリ使用量(基本域(16メガバイトより下の領域))

 

a:520KB

b:(4×8)KB

c:0KB

d:0KB

配信プログラムのメモリ使用量(拡張域(16メガバイトより上の領域))

 

e:2,842KB

f:(4×240)KB

g:(4×5×32)KB

h:((4×256)+128)KB

 

上記の計算の結果、配信プログラムに関するメモリ使用量は以下となります。

基本域(16メガバイトより下の領域)のメモリ使用量:a+b+c+d=552KB

拡張域(16メガバイトより上の領域)のメモリ使用量:e+f+g+h=5,594KB

 

(2) コード変換テーブルを「64ビット・ストレージの記憶域」に展開する場合

 

配信プログラムのメモリ使用量(単位:KB)は、以下の式で計算します。

 

基本域(16メガバイトより下の領域)の計算式

配信プログラムの基本域(16メガバイトより下の領域)のメモリ使用量=a+b+c+d

 

拡張域(16メガバイトより上の領域)の計算式

配信プログラムの拡張域(16メガバイトより上の領域)のメモリ使用量=e+f+g+h

代入値はそれぞれ以下の式で計算します。

表D.4 基本域(16メガバイトより下の領域)の計算式の代入値

 

 

基本域(16メガバイトより下の領域)

備考

a

起動時

520KB

固定値

b

配信起動タスク

配信起動タスク数(TASK-CNT)×8KB

 

c

配信ファイルI/Oバッファ

0KB

 

d

ワークファイル転送

0KB

 

ダイレクト転送

0KB

 

表D.5 拡張域(16メガバイトより上の領域)の計算式の代入値

 

 

拡張域(16メガバイトより上の領域)

備考

e

起動時

2,064KB

固定値

f

配信起動タスク

配信起動タスク数(TASK-CNT)×240KB

 

g

配信ファイルI/Oバッファ

同時に配信が実行される数×配信用ファイルI/Oバッファ数(SNDBNO)×32KB

 

h

ワークファイル転送

(同時に配信が実行される数×256KB)+128KB

 

ダイレクト転送

(同時に配信が実行される数×512KB)+80KB

 

 

算出例

ワークファイル転送のみで下記の値の場合、配信プログラムのメモリ使用量の計算式は以下となります。

表D.6 算出例の値

項目

配信起動タスク数(TASK-CNT)

4

配信用ファイルI/Oバッファ数(SNDBNO)

5

同時に配信が実行される数

4

配信プログラムのメモリ使用量(基本域(16メガバイトより下の領域))

 

a:520KB

b:(4×8)KB

c:0KB

d:0KB

配信プログラムのメモリ使用量(拡張域(16メガバイトより上の領域))

 

e:2,064KB

f:(4×240)KB

g:(4×5×32)KB

h:((4×256)+128)KB

 

上記の計算の結果、配信プログラムに関するメモリ使用量は以下となります。

基本域(16メガバイトより下の領域)のメモリ使用量:a+b+c+d=552KB

拡張域(16メガバイトより上の領域)のメモリ使用量:e+f+g+h=4,816KB