世代管理
HULFTでは、集信ファイルの世代を管理できます。これを「世代管理」と呼んでいます。
世代管理は、1日に何回も同一ファイルを非定期に受信し、保存するような運用の場合に有効です。
HULFTは、OSの機能である世代管理データ・グループ(GDG)を使用して世代管理します。HULFTで使用される世代管理データ・グループ(GDG)を「世代管理ファイル」といいます。世代管理ファイルの詳細は、OSのマニュアルを参照してください。
集信ファイルを世代管理するときは、集信管理情報で以下のように設定します。
-
カタログ処理(CATALOG)を“Y(世代管理)”
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登録モード(TRANSMODE)を“N(新規作成)”
世代管理を使用して集信するときに異常が起きた場合、配信側ホストから再配信を行っても、再配信されたデータは異常が起きたファイルには出力されません。集信ファイルが新規で作成されるので、注意してください。
(1) 世代管理するための前準備
集信ファイルを世代管理したい場合は、あらかじめ集信ファイルを世代管理ファイルとして定義しておく必要があります。集信ファイルを定義するJCL例を以下に示します。
【JCL例】
//GDGAMS JOB CLASS=A,MSGCLASS=B //STEP1 EXEC PGM=IDCAMS,REGION=2048K //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSIN DD * DEFINE GDG(NAME(HULFT.RCVFILE) LIMIT(5) SCR) /* //
パラメータ名 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
NAME |
HULFT.RCVFILE |
世代管理する集信ファイル |
JCLの詳細は、OSのマニュアルを参照してください。
(2) 世代管理ファイル名
世代管理ファイルの最新の世代番号は、「(0)」と設定されます。(0)以前の古い世代は、負の10進整数
「(-n)」で表されます。
世代管理ファイルを使用するには、ファイル名の後ろにかっこでくくった0または負の10進整数をつけます。
世代管理ファイルを配信する場合は、配信管理情報のファイル名にかっこつきで世代番号をつけた形式で指定します。
集信管理情報の汎用機DSN(DSNAME)に世代管理ファイルを指定する場合は、世代番号を指定しないで、集信ファイル名のみを指定します。
【例】集信ファイル名に「HULFT.RCV」を指定した場合
- 最新の集信ファイル
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: HULFT.RCV(0)
- 1つ前の集信ファイル
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: HULFT.RCV(-1)