配信ファイルについて

本節では、HULFT for Mainframeで配信できるファイルについて説明します。

(1) ファイル編成

配信ファイルの編成を以下に示します。

  • 順編成ファイル

  • 拡張フォーマット・データ・セット

  • 区分データ・セット(PDS)

  • 拡張区分データ・セット(PDSE)

  • VSAM編成ファイル(ESDS、KSDS、またはRRDS)

注意

区分データ・セット(PDS)および拡張区分データ・セット(PDSE)は、必ずメンバー名を指定してください。

(2) レコード形式

以下のレコード形式のファイルが、配信ファイルとして扱えます。

順編成ファイル

: 固定長または可変長

拡張フォーマット・データ・セット

: 固定長または可変長

区分データ・セット(PDS)

: 固定長または可変長

拡張区分データ・セット(PDSE)

: 固定長または可変長

VSAM編成ファイル

: 固定長または可変長

(3) ブロック長

ファイル編成が以下の場合、ブロック長はトラック容量以下でなければなりません。

  • 順編成ファイル

  • 拡張フォーマット・データ・セット

  • 区分データ・セット(PDS)

  • 拡張区分データ・セット(PDSE)

VSAM編成ファイルの場合、CI長に制限はありません。

(4) レコード長

配信ファイルとして扱える1レコード長の最大は以下のとおりです。

バイナリ転送

バイナリ転送では、レコード長による制限はありません。ただし、RDW付配信をする場合、ファイルのレコード形式は可変長で、最大レコード長は32,752バイトです。

テキスト転送

配信側ホストでコード変換する場合、1レコード長の最大は、固定長形式、可変長形式ともに32,750バイトです。集信側ホストでコード変換する場合、またはコード変換しない場合、1レコード長の最大は、固定長形式が32,760バイト、可変長形式が32,756バイトです。ただし、後続文字カット(PAD)に“N”以外を指定した場合は、固定長形式、可変長形式ともに32,752バイトです。32,753バイト以降のデータはカットされるので注意してください。

フォーマット転送およびマルチフォーマット転送

固定長形式、可変長形式ともに19,997バイトです。

(5) ファイルサイズ

ファイルサイズに関する制限はありません。

また、ファイルサイズが0バイトのファイルも配信できます。

(6) フォーマット項目長と項目数

フォーマット転送時およびマルチフォーマット転送時の1項目長は表3.5 のとおりです。

また、1レコードに登録できる項目数は、1000項目までです。

表3.5 フォーマット項目長の一覧

項目タイプ

項目長(バイト)

備考

X

1~9999

 

M

1~9999

 

N

2~9998

偶数値しか扱えません

9

1~18

 

B

2、4、8

 

P

1~10

18桁までしか扱えません

S

1~18

 

F

4、8

 

I

1~9999

 

(7) サイン付10進数の符号部

扱えるサイン付10進数の符号部についての詳細は、「コード変換 マニュアル」を参照してください。

(8) その他の注意事項

  • 可変長スパン・レコードはサポートしていません。

  • パスワード付きファイルはサポートしていません。

  • マルチボリュームファイルも転送可能ですが、カタログされている必要があります。

  • MTの使用についての詳細は、「オペレーション マニュアル」を参照してください。