ジョブ起動の要求受付

HULFTの各システムはサブシステムとして起動させる必要があります。ただし、要求受付プログラムのみはJCLを記述して、ジョブとして起動させることが可能です。これは、HULFT Ver.4からのバージョンアップで、JCLなどの変更を行わずに移行することを目的に提供される機能です。

(1) 起動方法

プログラム名

XRACCPT

実行(PARA文)パラメータ

        a               b
[APPLNM=xxxxxxxx][,MAX-CON=999]

a.要求受付アプリケーション名

TISPの環境で設定した要求受付アプリケーション名を指定します(省略不可)。

英大文字で始まる8バイト以内の英数字で指定します。省略すると、“HULSRV”が設定されます。

b.最大同時要求受付数

同時に要求を受け付ける数を指定します(省略可)。

“1”~“100”の範囲で指定します。

省略すると、“16”が設定されます。最大値を超えて指定した場合は、“100”が設定されたときと同じ動作となります。

XRSYSIN定義カード

HULFTシステムの動作環境をXRSYSIN定義カードで設定します。設定内容の詳細は、「要求受付プログラムの起動方法」を参照してください。

JCL例

\         JOB  HULAPT                                                           
\XRACCPT  EX   XRACCPT,RSIZE=4096K                                              
\         PARA MAX-CON=3,APPLNM=HULAPT                                          
\         FD   STEPCAT=DA,FILE=USERCAT                                          
[\        FD   XREXTLIB=DUMMY]                                                  
\         FD   XRFILE=DA,FILE=HULFT.FILE,AMP=AMORG                              
\         FD   XRHOST=DA,FILE=HULFT.HOST,AMP=AMORG                              
\         FD   XRQUE=DA,FILE=HULFT.QUEUE,AMP=AMORG                              
\         FD   XRLOG=DA,FILE=HULFT.LOG,AMP=AMORG                                
\         FD   XRLOG1=DA,FILE=HULFT.LOG.PATH1,AMP=AMORG                         
\         FD   XRLOG2=DA,FILE=HULFT.LOG.PATH2,AMP=AMORG                         
\         FD   XRSYSIN=DA,FILE=HULFT.PARMLIB,MEMBER=HULPRM                      
\         FD   INDD=DA,FILE=HULFT.PARMLIB,MEMBER=HULAPT                         
\         JEND                                                                  

FD名

項目名

説明

STEPCAT

USERCAT

カタログ簿データセット名

XREXTLIB

DUMMY

DUMMYファイル(*1)

XRFILE

HULFT.FILE

集配信管理ファイル

XRHOST

HULFT.HOST

詳細ホスト情報ファイル

XRQUE

HULFT.QUEUE

配信制御ファイル

XRLOG

HULFT.LOG

集配信履歴ファイルIDキーファイル

XRLOG1

HULFT.LOG.PATH1

集配信履歴ホスト名キーファイル

XRLOG2

HULFT.LOG.PATH2

集配信履歴日付キーファイル

XRSYSIN

HULFT.PARMLIB(HULPRM)

システム動作環境設定ファイル

INDD

HULFT.PARMLIB(HULAPT)

要求受付定義ファイル

*1

:

外字テーブル利用時に設定が必要

= 備考 =

外字テーブルを利用する場合はXREXTLIBのFD行を定義してください。

(2) 停止方法

プログラム名

XRAPTSTP

XRSYSIN定義カード

HULFTシステムの動作環境をXRSYSIN定義カードで設定します。設定内容の詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」のシステム動作環境の説明を参照してください。

定義カードの形式

APPLNAME=要求接続アプリケーション名 (*1)
PORTNO=要求受付ポートNo. (*2)
HOST-NAME=自ホスト名 (*3)

*1

:

要求接続アプリケーション名には、TISPに登録した要求接続プログラムの応用アプリケーション名を指定します。

*2

:

要求受付ポートNo.には、TISPの環境で要求受付アプリケーションに登録したポート番号とあわせて指定してください。

*3

:

自ホスト名には、TISPの環境で設定した自ホストの名前を指定します。

JCL例

\         JOB  HULSTP                                                           
\         EX   XRAPTSTP,RSIZE=2048K                                             
\         FD   XRSYSIN=*                                                        
APPLNAME=HULCON                                                                 
PORTNO=31000                                                                    
HOST-NAME=HOST1                                                                 
\         JEND                                                                  

(3) ジョブとして起動した場合の制限事項

ジョブとして起動された要求受付プログラムは、以下のJALTコマンド、およびSTOPコマンドを受け付けません。

  • 要求受付プログラムに発行するJALTコマンド

    • 要求受付状態表示コマンド

    • 要求受付状況表示コマンド

    • 要求受付開始日時表示コマンド

    • 要求受付キャンセルコマンド

  • 要求受付に発行するSTOPコマンド

    • 要求受付プログラム終了コマンド