ジョブ起動情報

配信前、配信後、または集信後にジョブ起動を行う場合に起動するジョブのJCLが登録されている場所を指定します。

登録方法は2通りあります。

(1) 項目一覧

以下の表の「省略」はHULFT管理画面で登録する場合の省略の可否です。バッチ登録の場合、省略の可否がHULFT管理画面とは異なる場合があります。

バッチ登録する場合の省略の可否については「各管理情報の登録、変更」を参照してください。

表2.4 ジョブ起動情報項目一覧

項目名

省略時の値

設定値

省略

備考

画面

ファイル

ジョブID

JOB

 

英数字

×

50バイト以内

JCLライブラリ

DSNAME

 

英数字

×

26バイト以内

メンバ名

MEMBER DEF
~DEFEND

 

英数字

×

8バイト以内

ジョブRC判定

JOB-RC

10

10~99

 

コメント

COMMENT

 

英数字、半角カナ

60バイト以内

:

省略可

×

:

省略不可

(2) 各項目の設定

ジョブ起動情報で設定する各項目について説明します。()内は管理情報バッチ登録プログラム使用時に指定する定義カードの項目名です。

ジョブID(JOB)

起動するジョブを認識するID

このジョブIDと配信管理情報および集信管理情報のジョブIDが関連づけされます。

JCLライブラリ(DSNAME)

メンバ名(MEMBER DEF~DEFEND)が格納されているJCLライブラリ名

MainframeのJCLライブラリの命名規約に従って指定します。

メンバ名(MEMBER DEF~DEFEND)

起動するジョブのメンバ名

ジョブRC判定(JOB-RC)

起動するジョブのリターンコードを正常とみなす最大値

メンバ名(MEMBER DEF~DEFEND)で指定したジョブを実行したときのリターンコードがジョブRC判定(JOB-RC)で指定した値以下の場合、正常終了とみなされます。

コメント(COMMENT)

起動ジョブに対するコメント

(3) 設定時の注意点

JCLライブラリ

指定できるJCLライブラリの編成は以下のとおりです。

  • 区分編成ファイル(PDS)

  • GEMファイル

また、設定するJCLライブラリはカタログされている必要があります。

JCLライブラリは「'」(シングルクォーテーション)で囲まないでください。

メンバ名

ジョブ起動情報に指定できるメンバ名の数は90メンバです。

メンバ名は「'」(シングルクォーテーション)で囲まないでください。

複数ジョブの指定

ジョブ起動情報に複数のメンバ名を指定した場合は、順番にジョブが起動されます。並列には起動されません。

ジョブのリターンコードがジョブRC判定(JOB-RC)に指定した値よりも大きい場合、それ以降のジョブは起動されません。

配信前ジョブのエラー

配信前ジョブのリターンコードがジョブRC判定(JOB-RC)に指定した値よりも大きい場合、配信要求はエラーとなり終了します。

メッセージの置換

  • 以下の項目に「&MSG0」~「&MSG5」または「&MSGL0」~「&MSGL1」を指定すると、配信要求時に指定したメッセージや送信されたメッセージに置き換えられます。

    • JCLライブラリ(DSNAME)

    • メンバ名(MEMBER DEF~DEFEND)

    = 備考 =

    JCLライブラリ(DSNAME)およびメンバ名(MEMBER DEF~DEFEND)にメッセージを指定するとき、複数のメッセージを続けて記述したり、固定値と組み合わせて使用することはできません。

    (誤)&MSG0.JCL

    (正)&MSG0

  • 相手ホストの言語設定によっては、メッセージの置換が正しく行われず、転送に失敗する場合があります。

    メッセージ送信の注意点については「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。