集信キャンセルコマンド

集信処理をキャンセルできます。

(1) 集信キャンセルコマンド

JALT 集信プログラムのジョブ名,CANCEL,F=fileid[,H=hostname][,{FORCE|CLEAN|ABSTP}]

JALT 集信プログラムのジョブ名,CANCEL,NO=99999…999[,{FORCE|CLEAN|ABSTP}]

F=fileid

集信処理をキャンセルしたい集信中のファイルID（省略不可）

簡易転送の集信処理をキャンセルするには、ファイルIDに「_INSTANT_TRANSFER_」を指定します。

H=hostname

集信中の相手ホスト名（省略可）

省略した場合は、該当するファイルIDすべての集信をキャンセルします。

NO=99999…999

集信処理をキャンセルしたい集信中の集信処理番号（省略不可）

FORCE|CLEAN|ABSTP

集信処理のキャンセル方法（省略可）

FORCE

: 集信処理を強制的にキャンセルします。

CLEAN

: コネクションのみの接続を強制的にキャンセルします。

コネクションのみの接続とは、コンソールから集信状況表示コマンドを投入したとき、ファイルIDに「?」が、ホスト名にIPアドレスが表示される状態のことです。

ABSTP

: 集信タスクを強制的に終了します。

強制的にキャンセルした場合、相手ホストにキャンセルしたことを通知しません。

省略すると、相手ホストにキャンセルしたことを通知します。

注意

同一ホスト名、ファイルIDが存在する場合、該当するすべての集信処理がキャンセルされます。
キャンセルされた場合に集信後ジョブは起動しません。
以下のような場合、集信キャンセルを行って要求が正常に受け付けられても、実際に集信がキャンセルされるまでに時間がかかる場合があります。
- 配信側ホストの配信管理情報で転送間隔（INTERVAL）が大きく取られている場合
- 相手ホストからのデータ受信待ちの状態
- 異常時の処置（ABNORMAL）を“R（復元）”にしたときの集信ファイルのバックアップ中
“ABSTP”を指定してキャンセルを行うと、無通信状態の集信もキャンセルすることができます。ただし、“ABSTP”を指定した場合、配信側ホストとの終了処理を行わないため、配信側ホストでは通信異常が発生します。なお、配信側ホストが通信異常による自動再配信を行う設定となっていると、自動で再配信処理が行われます。

“ABSTP”は無通信状態で強制的にキャンセルする場合のみ指定してください。

無通信状態で強制的にキャンセルしない場合は、パラメータのいずれも指定しないでキャンセルしてください。
“FORCE”または“CLEAN”を指定してキャンセルを行うと、無通信状態の集信もキャンセルすることができます。ただし、“FORCE”または“CLEAN”を指定した場合、相手ホストにキャンセルを通知する場合と通知しない場合があります。相手ホストはキャンセルが通知されると転送のキャンセルを行いますが、キャンセルが通知されないと異常終了となります。

“FORCE”または“CLEAN”は無通信状態で強制的にキャンセルする場合のみ指定してください。

無通信状態で強制的にキャンセルしない場合は、パラメータのいずれも指定しないでキャンセルしてください。
集信ファイルのクローズ処理が開始されてしまうと、集信処理はキャンセルできません。