送信要求API

該当ファイルIDに対して送信要求を行います。

APIを実行するときは、COBOLのランタイムルーチンが必要です。

= 備考 =

同期転送モードの送信要求はサポートしていません。

(1) 呼び出し形式(COBOL)

CALL 'XRRCVAP' USING パラメータエリア

パラメータエリア説明

項目

属性

長さ

入出力

説明

動作バージョン

キャラクタ

6

入力

パラメータエリアのバージョンを指定します。

以下のいずれかを指定してください。

  • V08L02

  • V08L04

どちらを指定しても動作は変わりません。

集信ファイルID

キャラクタ

50

入力

集信依頼するファイルIDを指定します。

TISP応用アプリ名

キャラクタ

8

入力

TISPの環境で設定した要求接続アプリケーション名

完了コード

バイナリ

2

出力

実行後、完了コードが設定されます。

詳細コード

バイナリ

2

出力

実行後、詳細コードが設定されます。

(2) 完了コード

完了コード

内容

0

正常に送信要求を実行しました。

1

集配信管理ファイルのオープンに失敗しました。

2

該当ファイルIDの集信管理情報は存在しません。

3

集配信管理情報の取得に失敗しました。

4

集配信管理情報に指定されている転送グループ情報は存在しません。

5

転送グループ情報の取得に失敗しました。

6

詳細ホスト情報の取得に失敗しました。

7

TISPとの接続に失敗しました。詳細コードに通信異常のコードが設定されます。「エラーコード・メッセージ」の通信エラーコード一覧を参照してください。

8

相手ホストとの接続に失敗しました。詳細コードに通信異常のコードが設定されます。「エラーコード・メッセージ」の通信エラーコード一覧を参照してください。

9

相手ホストとの通信に失敗しました。詳細コードに接続相手機種の完了コードが設定されます。相手機種の「エラーコード・メッセージ」を参照してください。

10

相手ホストとの要求接続に失敗しました。詳細コードに通信異常のコードが設定されます。「エラーコード・メッセージ」の通信エラーコード一覧を参照してください。

11

接続先製品との接続にて、バージョン不整合が発生しました。サポートバージョンを確認してください。

12

動作バージョンがサポートされていません。

13

通信対象のバージョンとの間で利用できない機能が指定されています。

  • ファイルIDに9バイト以上設定している

注意

実行するJCLに以下のFD文の記述をしてください。

  • JCL例

  • \         FD   XRFILE=DA,FILE=HULFT.FILE,AMP=AMORG                              
    \         FD   XRHOST=DA,FILE=HULFT.HOST,AMP=AMORG                              
    \         FD   XRSYSIN=DA,FILE=HULFT.PARMLIB,MEMBER=HULPRM                      
    

    FD名

    項目名

    説明

    XRFILE

    HULFT.FILE

    集配信管理ファイル

    XRHOST

    HULFT.HOST

    詳細ホスト情報ファイル

    XRSYSIN

    HULFT.PARMLIB(HULPRM)

    システム動作環境設定ファイル

(3) 使用例

COBOLで使用する場合

送信要求API(XRRCVAP)を利用して、送信要求を発行するサンプルプログラムです。

サンプルプログラムは、HULFT JCLライブラリ内のメンバ名「SMPRCVAP」です。

使用するデータ

集信管理情報の「ファイルID」

: FILEID

      *
      * HULFT SEND REQUEST API SAMPLE
      *
       IDENTIFICATION     DIVISION.
       PROGRAM-ID.        SMPRCVAP.
       ENVIRONMENT        DIVISION.
       DATA               DIVISION.
       WORKING-STORAGE    SECTION.
      *
      * XRRCVAP PARAMETER AREA
      *
       01  XRRCVAP-PARM.
           02 XRRCVAP-VER      PIC X(6).
           02 XRRCVAP-FILEID   PIC X(50).
           02 XRRCVAP-TISPAPL  PIC X(8).
           02 XRRCVAP-RTNCD    PIC 9(4)  COMP.
           02 XRRCVAP-ERRCD    PIC 9(4)  COMP.
      *------------------------------------------------*
       PROCEDURE          DIVISION.
      *
      * XRRCVAP PARAMETER AREA INITIALIZATION
      *
           INITIALIZE    XRRCVAP-PARM.
      *
      * ISSUE REQUEST FOR SEND REQUEST
      *
           MOVE 'V08L04'       TO XRRCVAP-VER.
           MOVE 'FILEID'       TO XRRCVAP-FILEID.
           MOVE 'HULCON'       TO XRRCVAP-TISPAPL.
           CALL 'XRRCVAP' USING XRRCVAP-PARM.
      *
           STOP RUN.