バージョンアップに伴うJCLの変更
改訂日 |
改訂内容 |
---|---|
2024年3月5日 |
|
HULFTの集信プログラム、配信プログラムおよび要求受付プログラムを起動するJCLの変更を行います。起動するJCLが複数ある場合は、すべて変更する必要があります。
バージョンアップに伴ってJCLの変更が必要になる個所を説明します。
(1) 操作ログ出力機能のための変更
HULFT7で操作ログ出力機能が追加されました。
操作ログ出力機能を使用する場合は、表9.3 のプログラムを起動する各JCLにXRSYSIN定義カードを追加してください。
処理 |
プログラム名 |
---|---|
結合ファイル分解 |
XRBREAK |
外字テーブル登録 |
XRECTBL |
フォーマット情報リスト出力 |
XRFMTLST |
詳細ホスト情報リスト出力 |
XRHSTLST |
管理情報関連表示 |
XRIDLST |
管理情報パラメータ生成 |
XRINFGEN |
結合ファイル内容表示 |
XRJINLST |
複数ファイル結合 |
XRJOIN |
集配信履歴削除 |
XRLOGDEL |
マルチフォーマット情報リスト出力 |
XRMFMLST |
集信管理情報リスト出力 |
XRRCVLST |
集配信履歴ファイルの再編成 |
XRREORG |
要求受付履歴リスト出力 |
XRREQLST |
集信履歴リスト出力 |
XRRLOGL |
要求受付履歴削除 |
XRRQLDEL |
再配信待ちキューの削除 |
XRRSNDDL |
配信履歴リスト出力 |
XRSLOGL |
配信管理情報リスト出力 |
XRSNDLST |
複数集信ファイル編集 |
XRSTORE |
管理情報削除 |
XRSYSDEL |
管理情報バッチ登録 |
XRSYSINF |
管理画面のセキュリティ |
XRUSRADD |
Ver.6で使用していたJCLにXRSYSIN定義カードを追加しないで実行すると、操作ログが出力されません。
また、実行結果は正常終了となりますが、ワーニングメッセージが出力されます。
既存のJCLを変更せずに操作ログ出力機能を使用したい場合は、システム動作環境設定初期値変更プログラム(XRPRMSET)を使用してシステム動作環境設定のファイル名を直接設定できます。
システム動作環境設定の初期値変更については、「システム動作環境の初期値変更について」を参照してください。
(2) 下位バージョンのHULFT 暗号オプションを使用していた場合の変更
下位バージョンのHULFT暗号・オプションライブラリは使用できません。
バージョンアップ後は、HULFTロードモジュールライブラリだけを使用してください。
HULFTロードモジュールライブラリとHULFT暗号・オプションライブラリを結合して使用していた場合は、結合しないようにJCLの定義を修正してください。
(3) XRHOSTまたはXRLOG2の定義の追加
HULFT for Mainframe Type XSP Ver.5未満では、JCLにXRHOSTとXRLOG2のFD文の定義がありません。
HULFT for Mainframe Type XSP Ver.6とHULFT7 for XSPでは、下位バージョンとの互換性を保つため、XRHOSTとXRLOG2のFD文が定義されていないJCLを実行する機能を提供しています。
HULFT8 for XSPでは、この機能が非推奨機能となりましたので、表9.4 に記載した各プログラムを起動するJCLに、XRHOSTおよびXRLOG2のFD文を定義することを推奨しています。
表9.4 のプログラムを起動するJCLにXRHOSTおよびXRLOG2のFD文を定義しないまま使用していた場合は、そのJCLにXRHOSTまたはXRLOG2のFD文を追加してください。
処理 |
プログラム名 |
XRHOST |
XRLOG2 |
---|---|---|---|
配信 |
XRSND |
○ |
○ |
集信 |
XRRCV |
○ |
○ |
要求受付 |
XRACCPT |
○ |
○ |
配信要求 |
XRSNDGO |
○ |
- |
送信要求 |
XRRCVREQ |
○ |
- |
リモートジョブ実行 |
XRRJOBEX |
○ |
- |
再送要求 |
XRRSNDRQ |
○ |
- |
ジョブ実行結果通知 |
XRSNDRC |
○ |
- |
システムファイルの初期化 |
XRCREATE |
○ |
○ |
システム管理情報コンバート |
XRFILCNV |
○ |
- |
履歴件数情報付加 |
XRLOGCNT |
- |
○ |
集配信履歴コンバート |
XRLOGCNV |
- |
○ |
集配信履歴ファイルの再編成 |
XRREORG |
- |
○ |
複数ファイル結合 |
XRJOIN |
○ |
- |
フォーマット情報リスト出力 |
XRFMTLST |
○ |
- |
詳細ホスト情報リスト出力 |
XRHSTLST |
○ |
- |
管理情報関連表示 |
XRIDLST |
○ |
- |
管理情報パラメータ生成 |
XRINFGEN |
○ |
- |
集配信履歴削除 |
XRLOGDEL |
- |
○ |
マルチフォーマット情報リスト出力 |
XRMFMLST |
○ |
- |
集信管理情報リスト出力 |
XRRCVLST |
○ |
- |
要求受付履歴リスト出力 |
XRREQLST |
- |
○ |
集信履歴リスト出力 |
XRRLOGL |
- |
○ |
要求受付履歴削除 |
XRRQLDEL |
- |
○ |
配信履歴リスト出力 |
XRSLOGL |
- |
○ |
配信管理情報リスト出力 |
XRSNDLST |
○ |
- |
管理情報削除 |
XRSYSDEL |
○ |
- |
管理情報バッチ登録 |
XRSYSINF |
○ |
- |
管理画面のセキュリティ |
XRUSRADD |
○ |
- |
○ |
: |
FD文の追加が必要 |
- |
: |
FD文の追加は不要 |
○ |
: |
FD文の追加が必要 |
- |
: |
FD文の追加は不要 |
非推奨機能であることを理解した上で、表9.4 のプログラムを起動するJCLにXRHOSTおよびXRLOG2のDD文を定義しないまま使用する場合は、「XRCREATEのFILESETパラメータについて」を参照してください。
配信プログラム(XRSND)、集信プログラム(XRRCV)、要求受付プログラム(XRACCPT)を除くHULFTの各プログラムを起動するJCLで、該当するプログラムのRSIZEが2048K未満の場合、プログラムが正しく動作しない場合があります。RSIZEを2048K以上に修正してください。
以上でバージョンアップの作業は終了です。