リビジョンアップの手順


<第4版からの改訂内容>

改訂日

改訂内容
2024年3月5日

「(5) 常駐プログラムにおけるメモリ使用量について」を追加


 

リビジョンアップの準備作業を終えた後、以下の手順に従ってリビジョンアップの作業を実施してください。

(1) 新リリースの復元

提供ファイル「HULFT8.INSTR.JCL.XSP.TXT」(下記の[JCL例])を参照し、JCLを作成してください。

ユーザ環境に応じて変更が必要な箇所は変更してください。

 

[JCL例1]

\         JOB  INSTALL,LIST=(A,JS)                                              
\INSTALL  EX   LIBE                                                             
\         FD   STEPCAT=DA,FILE=USERCAT                                          
\         FD   U01=DA,VOL=HUL001,FILE=HULFT.V8.JCL                              
\         FD   U02=DA,FILE=HULFT.JCL                                            
\         FD   LIST=DA,VOL=WORK,TRK=(10,10),SOUT=A                              
\         FD   COIN=*                                                           
/      RESTORE (REVUP,JCLMADD),IN=U01,OUT=U02,REP                               
/      FIN                                                                      
\         JEND                                                                  

FD名

項目名

説明

STEPCAT

USERCAT

カタログ簿データセット名

U01

HULFT.V8.JCL

HULFT JCLライブラリ(HULFT導入用ファイル)

U02

HULFT.JCL

HULFT JCLライブラリ(インストール先ファイル)

パラメータ名

項目名

説明

VOL

HUL001

ボリューム名

 

作成したJCL を実行すると、REVUPとJCLMADDが復元されます。

(2) 復元したJCLから「REVUP」の実行

復元したHULFT JCLライブラリからメンバ名「REVUP」を修正して、実行します。

[JCL例1]

\         JOB  REVUP,LIST=(A,JS)                                                
\PANEL    EX   LIBE                                                             
\         FD   STEPCAT=DA,FILE=USERCAT                                          
\         FD   U01=DA,FILE=HULFT.V8.PANEL                                       
\         FD   U02=DA,FILE=HULFT.PANEL                                          
\         FD   LIST=DA,VOL=WORK,TRK=(10,10),SOUT=A                              
\         FD   COIN=*                                                           
/    RESTORE  +,IN=U01,OUT=U02,REP                                              
/    FIN                                                                        
\MSG      EX   LIBE                                                             
\         FD   STEPCAT=DA,FILE=USERCAT                                          
\         FD   U01=DA,FILE=HULFT.V8.MSG                                         
\         FD   U02=DA,FILE=HULFT.MSG                                            
\         FD   LIST=DA,VOL=WORK,TRK=(10,10),SOUT=A                              
\         FD   COIN=*                                                           
/    RESTORE  +,IN=U01,OUT=U02,REP                                              
/    FIN                                                                        
\LOAD     EX   LIBE                                                             
\         FD   STEPCAT=DA,FILE=USERCAT                                          
\         FD   U01=DA,FILE=HULFT.V8.LOAD                                        
\         FD   U02=DA,FILE=HULFT.LOAD                                           
\         FD   LIST=DA,VOL=WORK,TRK=(10,10),SOUT=A                              
\         FD   COIN=*                                                           
/    RESTORE  +,IN=U01,OUT=U02,REP                                              
/    FIN                                                                        
\         JEND                                                                  

FD名

項目名

説明

STEPCAT

USERCAT

カタログ簿データセット名

U01

HULFT.V8.PANEL

HULFT PFDパネルライブラリ(HULFT導入用ファイル)

U02

HULFT.PANEL

HULFT PFDパネルライブラリ(インストール先ファイル)

U01

HULFT.V8.MSG

HULFT PFDメッセージライブラリ(HULFT導入用ファイル)

U02

HULFT.MSG

HULFT PFDメッセージライブラリ(インストール先ファイル)

U01

HULFT.V8.LOAD

HULFTロードモジュールライブラリ(HULFT導入用ファイル)

U02

HULFT.LOAD

HULFTロードモジュールライブラリ(インストール先ファイル)

注意
  • このJCLを実行すると、現在使用しているHULFTの環境が変更されます。以降の作業項目には、バックアップを使用して行う作業も含まれています。作業を行う前に、「HULFT Ver.8のバックアップ」に従いバックアップを必ず行ってください。

  • HULFTロードモジュールライブラリは、新規メンバが増える場合があるため、既存ライブラリで容量不足が発生する可能性があります。

(3) 外字テーブルの作成または復元

外字テーブルを使用している場合、リビジョンアップ後に外字テーブルを使用できるようにします。

以下のいずれかの方法で外字テーブルを使用可能にします。

  • バックアップしたHULFTロードモジュールから復元する方法(a)

  • 前回作成した外字テーブル生成用定義カードを使用する方法(b)

 

モジュール入れ替え作業で、以下のいずれかを行った場合、使用していた外字テーブルを復元または作成する必要があります。

  • HULFTロードモジュールライブラリを新規作成

  • HULFTロードモジュールライブラリ内のメンバを全削除

a) バックアップしたHULFTロードモジュールから復元する方法

リビジョンアップの準備作業で作成したHULFTロードモジュールのバックアップから、外字テーブルを復元してください。復元する外字テーブルについては、以下の外字テーブル一覧を参照してください。

表11.1 外字テーブル一覧

入力コード

出力コード

外字テーブル名

JEF

Shift-JIS

JTSTBL

JEF

EUC-JP

JTETBL

JEF

UTF-8

JTU8TBL

JEF

IBM漢字

JTITBL

JEF

KEIS

JTKTBL

JEF

NEC漢字

JTNTBL

Shift-JIS

JEF

STJTBL

EUC-JP

JEF

ETJTBL

UTF-8

JEF

U8TJTBL, U8TJTBL2

IBM漢字

JEF

ITJTBL

KEIS

JEF

KTJTBL

NEC漢字

JEF

NTJTBL

b) 外字テーブル生成用定義カードを使用する方法

リビジョンアップ前の環境で作成した外字テーブル生成用定義カードを指定して外字テーブル登録プログラム(XRECTBL)を実行してください。

(4) EBCDICユーザテーブルの再作成

リビジョンアップ前の環境でEBCDICユーザテーブルを作成していた場合は、EBCDICユーザテーブル雛形JCLを使用して新しくEBCDICユーザテーブルを作成してください。

EBCDICユーザテーブル雛形JCLには、リビジョンアップ前の環境でEBCDICユーザテーブルを作成した際に使用した変換テーブルを指定することができます。

詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

(5) 常駐プログラムにおけるメモリ使用量について

常駐プログラムのメモリ使用量についての詳細は、「常駐プログラムのメモリ使用量」を参照してください。

 

以上でリビジョンアップの作業は終了です。