操作ログの自動切り替え

ファイルアクセスログファイルまたはコマンド実行ログファイルが一定のサイズに達した場合、出力された内容が自動的にバックアップファイルとして保存されます。これにより、操作ログのディスク使用量が一定値以上にならないように抑えたり、定期的に操作ログをログサーバに収集したりする運用ができます。

ファイルアクセスログファイルまたはコマンド実行ログファイルへの書き込みは、それぞれ2つのVSAMファイルが交互に使用されます。操作ログが出力されるとき、ファイルが容量いっぱいで書き込めなかった場合、もう一方のVSAMファイルに出力先が切り替えられます。元のファイルは順編成の世代管理ファイルに内容がコピーされた後、初期化されます。

世代管理ファイルについての詳細は、OSのマニュアルを参照してください。

操作ログの自動切り替えを行うには、システム動作環境設定ファイルの以下のパラメータを指定します。

<必ず設定が必要な項目>

  • コマンド実行ログバックアップ出力先ボリューム名

  • ファイルアクセスログバックアップ出力先ボリューム名

  • 操作ログ出力先データセットのUNIT名

  • コマンド実行ログバックアップ出力先データセット名

  • ファイルアクセスログバックアップ出力先データセット名

  • 操作ログ自動切り替えジョブ名

  • 後続ジョブ付加ステップのSTEPCAT設定1

 

システム動作環境設定ファイルについての詳細は、「システム動作環境の設定について」を参照してください。

図2.40 操作ログの自動切り替え

1) サイズチェック

操作ログファイル1に操作ログのレコードが出力できる場合、操作ログファイルの切り替えは行われません。

2) 切り替え

操作ログファイル1の空き容量がなくなり出力できなかった場合、出力先が操作ログファイル2に切り替えられます。

操作ログファイル1の内容はバックアップされます。

3) 操作ログ出力

操作ログのレコードは操作ログファイル2に出力されます。

操作ログファイル1のログファイル制御情報レコードは初期化されます。