EBCDICユーザテーブルの組み込み

HULFTのEBCDIC変換を編集して、EBCDICユーザテーブルを登録する場合は、HULFT JCLライブラリ内のメンバ名「EBCSAMP」を参照してください。

EBCDICユーザテーブル雛形JCLを使用して、EBCDICユーザテーブルを作成します。EBCDICユーザテーブル雛形JCLは、HULFT JCLライブラリ内に表3.11 のメンバ名で格納されています。

ユーザテーブルを使用して、Win-UX系機種とXSPとの1バイトコード変換をする場合は、HULFTにEBCDICユーザテーブルを登録する必要があります。ユーザテーブルは3つまで登録できます。HULFTに登録されたユーザテーブルを、配信管理情報、集信管理情報のEBCDICセットに指定します。

EBCDICユーザテーブルを設定した場合、HULFTの常駐ジョブ(配信プログラム、集信プログラム、および要求受付プログラム)、およびHULFT管理画面を再起動してください。

コード変換についての詳細は、「コード変換 マニュアル」を参照してください。

注意
  • 変換するコードの組み合わせによっては、EBCDICユーザテーブルが使用できない場合があります。詳細は、「コード変換 マニュアル」を参照してください。

  • HULFT Ver.8未満の環境で使用していたEBCDICユーザテーブル雛形JCLは使用できません。

表3.11 EBCDICユーザテーブル雛形JCLメンバ名

適用する処理

変換コード

JCL

配信処理および集信処理

EBCDIC

ASCII(Shift-JIS)

XREBCASC

 

ASCII(Shift-JIS)

EBCDIC

XRASCEBC

 

EBCDIC

ASCII(EUC-JP)

XREBCEUC

 

ASCII(EUC-JP)

EBCDIC

XREUCEBC

結合ファイル分解

ASCII(Shift-JIS)

EBCDIC

XRSJSCNV

 

ASCII(EUC-JP)

EBCDIC

XREUCCNV

図3.1 は、EBCDIC英数カナ文字からASCIIへ変換するためのテーブルです。

0F  0. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. A. B. C. D. E. F. 
 X' 20 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D'   0 
 X' 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D'   1 
 X' 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D'   2 
 X' 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D'   3 
 X' 20 A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 2D 2E 3C 28 2B 7C'   4 
 X' 26 AA AB AC AD AE AF 2D B0 2D 21 5C 2A 29 3B 2D'   5 
 X' 2D 2F 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 7C 2C 25 5F 3E 3F'   6 
 X' 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 60 3A 23 40 27 3D 22'   7 
 X' 2D B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 BA 2D BB BC BD BE'   8 
 X' BF C0 C1 C2 C3 C4 C5 C6 C7 C8 C9 2D 2D CA CB CC'   9 
 X' 2D 7E CD CE CF D0 D1 D2 D3 D4 D5 2D D6 D7 D8 D9'   A 
 X' 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D 2D DA DB DC DD DE DF'   B 
 X' 7B 41 42 43 44 45 46 47 48 49 2D 2D 2D 2D 2D 2D'   C 
 X' 7D 4A 4B 4C 4D 4E 4F 50 51 52 2D 2D 2D 2D 2D 2D'   D 
 X' 24 2D 53 54 55 56 57 58 59 5A 2D 2D 2D 2D 2D 2D'   E 
 X' 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 2D 2D 2D 2D 2D 2D'   F 

図3.1 EBCDIC英数カナ文字からASCIIへの変換テーブル

 

テーブルの一番上の行と一番右の列にある0からFまでの16進数を組み合わせた数字が変換前の文字コードを表します。

テーブルの一番上の行と一番右の列にある0からFまでの16進数の交わったところが変換後の文字コードを表します。

たとえば、変換前のEBCDICコードの“0x40”(16進数)は、テーブルの一番右の列の「4」と、テーブルの一番上の行の「0」の交わったところにある“0x20”(16進数)に変換されます。