HULFT Managerサービスの設定

HULFT ManagerによりWindowsパソコンからHULFT for MainframeのHULFTシステムを管理できます。要求受付プログラム(XRACCPT)の起動JCLが以下のように設定されていることを確認してください。

(1) 要求受付定義ファイル(FD名:INDD)

要求受付定義ファイルに以下の内容が記述されていることを確認してください。

HULADMIN,XRWINPC,70000,70000

(2) システム動作環境設定ファイル(FD名:XRSYSIN)

相手ホストにホスト名を認識させるための自ホスト名を指定してください。

HOST-NAME=自ホスト名

(3) HULFT Managerを使用するユーザの登録

HULFT Ver.7では、HULFT Managerから接続する際のユーザ認証に、RACF(Resource Access Control Facility)の機能を利用して、AIF(Advanced Interactive processing Facility)に登録したユーザID・パスワードを使用できるようになりました。

RACFとAIFは、OSIV/XSPから提供される機能です。

ユーザを登録すると、登録したユーザ単位に、セキュリティを目的とした使用権限を設定することもできます。ユーザの使用権限についての詳細は、「管理画面セキュリティの設定について」を参照してください。

ユーザ定義ファイルを使用したユーザ認証(FD名:XRPASSWD)

システム動作環境設定のユーザID・パスワードチェックで“0(HULFTユーザチェックを適用)”を設定している場合は、要求受付プログラムの起動JCLにユーザ定義ファイルの登録を記述してください。以下に示す記述形式で、HULFT Managerを使用するユーザのユーザIDとパスワードをユーザ定義ファイルに登録します。

ユーザ定義ファイルの形式

   a        b
xxxxxxxx,xxxxxxxx

ユーザ定義ファイルの内容

a.ユーザID

ユーザIDを任意の8バイト以内の文字列で指定します。

b.パスワード

パスワードを任意の8バイト以内の文字列で指定します。

注意
  • システム動作環境設定でHULFTユーザチェックの適用を設定しても、ユーザ定義ファイルのFD文に“DUMMY”を設定した場合、パスワードチェックは実行されません。

  • ユーザ定義ファイルは、1000ユーザ分のユーザIDを指定できます。複数のユーザを指定する場合は、1定義に1ユーザを指定してください。

HULFT マネジャー接続におけるユーザ認証機能拡張

システム動作環境設定のユーザID・パスワードチェックで“1(RACFユーザチェックを適用)”を設定している場合は、HULFT Managerを使用するユーザのユーザIDとパスワードをAIFに登録してください。ユーザ定義ファイルにユーザIDとパスワードを登録する必要はありません。

(4) JCL例

/         DEFINE HULSRV,RSIZE=16M                                               
\         CODE HLA                                                              
\         JOB  HULSRV,PSW=STAR                                                  
\HULSRV   EX   XRACCPT,RSIZE=\RSIZE,WTYP=2,CMND=(S,J),                 C                           
               KEY=ZERO,TIME=8388607,OPT=DUMP                                   
\*        PARA MAX-CON=16,APPLNM=HULSRV                                         
\         FD   STEPCAT=DA,FILE=USERCAT                                          
\         FD   XRFILE=DA,FILE=HULFT.FILE,AMP=AMORG                              
\         FD   XRHOST=DA,FILE=HULFT.HOST,AMP=AMORG                              
\         FD   XRLOG=DA,FILE=HULFT.LOG,AMP=AMORG                                
\         FD   XRLOG1=DA,FILE=HULFT.LOG.PATH1,AMP=AMORG                         
\         FD   XRLOG2=DA,FILE=HULFT.LOG.PATH2,AMP=AMORG                         
\         FD   XRQUE=DA,FILE=HULFT.QUEUE,AMP=AMORG                              
\         FD   XRSYSIN=DA,FILE=HULFT.PARMLIB,MEMBER=HULPRM                      
\         FD   INDD=DA,FILE=HULFT.PARMLIB,MEMBER=HULAPT                         
\         FD   XRPASSWD=*                                                       
HULFT,HULFT                                                                     
USER1,USER1                                                                     
USER2,USER2                                                                     
USER3,USER3                                                                     
\         FD LIST=DUMMY                                                         
\         FD SYSUDUMP=DA,VOL=WORK,TRK=(10,10),SOUT=A                            
\         FIN                                                                   
/         DEFEND                                                                

FD名

項目名

説明

STEPCAT

USERCAT

カタログ簿データセット名

XRFILE

HULFT.FILE

集配信管理ファイル

XRHOST

HULFT.HOST

詳細ホスト情報ファイル

XRLOG

HULFT.LOG

集配信履歴ファイルIDキーファイル

XRLOG1

HULFT.LOG.PATH1

集配信履歴ホスト名キーファイル

XRLOG2

HULFT.LOG.PATH2

集配信履歴日付キーファイル

XRQUE

HULFT.QUEUE

配信制御ファイル

XRSYSIN

HULFT.PARMLIB(HULPRM)

システム動作環境設定ファイル

INDD

HULFT.PARMLIB(HULAPT)

要求受付定義ファイル

= 備考 =

システム動作環境設定のユーザID・パスワードチェックで“1(RACFユーザチェックを適用)”を設定している場合は、ユーザ定義ファイル(FD名:XRPASSWD)で設定されている内容は無視されます。