マルチフォーマット情報

配信するファイルが複数の異なるレコードフォーマットを持っている場合、マルチフォーマットを登録します。

最大20個までのキーと、フォーマットIDおよびデフォルトフォーマットIDを登録することができます。以下の登録方法があります。

(1) 項目一覧

以下の表の「省略」は、HULFT管理画面による登録の場合の値です。コマンド登録の場合、省略可否がHULFT管理画面とは異なる場合があります。

コマンド登録の場合の省略可否については、「管理情報バッチ登録コマンド」を参照してください。

表2.12 マルチフォーマット情報項目一覧

項目名

初期値

設定値

省略

備考

画面

ファイル

マルチフォーマットID

MFMT

 

英大文字数字

×

50バイト以内

コメント

COMMENT

 

文字

60バイト以内

デフォルトフォーマットID

DFMTID

 

英大文字数字

50バイト以内

キー開始位置

KEYSTART

 

1~19997

×

 

キー長

KEYLEN

 

1~20

×

 

キー値

MFORMAT DEF~
DEFEND

 

英数字

×

キー長

フォーマットID

 

英大文字数字

×

50バイト以内

:

省略可

×

:

省略不可

(2) 各項目の説明

マルチフォーマット情報に設定する各項目について説明します。( )内はパラメータファイル使用時に指定する項目名です。

マルチフォーマットID(MFMT)

登録したマルチフォーマットを認識するためのID

このマルチフォーマットIDと配信管理情報のマルチフォーマットIDが関連づけされます。

コメント(COMMENT)

マルチフォーマットに対するコメント

デフォルトフォーマットID(DFMTID)

データ内のキーと一致しなかった場合の初期値のフォーマットID

デフォルトフォーマットIDを指定しておくと、データ内のキーがマルチフォーマット情報に登録されたキーと一致しないとき、デフォルトフォーマットIDのフォーマットが使用されます。

指定しないと、キーと一致しなかった場合、変換エラーとなります。

キー開始位置(KEYSTART)

レコード単位に設定するキーの開始位置

キー開始位置とキー長を足した値が「19998」を超える値は設定できません。

キー開始位置をフォーマット情報の長さよりも大きくすると、キー値が正しく適用されません。

キー長(KEYLEN)

レコード単位に設定するキーの長さ

キー値(MFORMAT DEF~DEFEND)

レコード単位に設定するキー

キーはキー長と同じ長さの英数字で指定します。

キー値を設定する領域の項目タイプは、以下のいずれかを指定してください。

X

: キャラクタ

M

: 可変長文字

フォーマットID

キーが一致した場合に使用するフォーマットID

フォーマット情報に登録されているフォーマットIDを指定します。

キー値と同じ個数の登録が必要です。

キー値からフォーマットIDを識別し、データに適用します。

(3) 設定時の注意点

キー値が正しく適用されない場合

キー開始位置よりも前にフォーマット情報の項目タイプに“P(サイン付内部10進数)”または“S(サイン付外部10進数)”が設定されていると、キー開始位置がずれるため、正しいキー値が適用されない場合があります。

フォーマットの適用位置について

キー値と一致したフォーマット情報を適用する場合、フォーマット情報の開始位置は、キー開始位置に関係なくレコードの1バイト目から適用されます。