ファイルトリガ情報

ファイルトリガ情報を登録します。以下の登録方法があります。

注意

ファイルトリガ情報はHULFT8のServerグレードを導入している場合に使用できます。

(1) 項目一覧

以下の表の「省略」は、HULFT管理画面による登録の場合の値です。コマンド登録の場合、省略可否がHULFT管理画面とは異なる場合があります。

コマンド登録の場合の省略可否については、「管理情報バッチ登録コマンド」を参照してください。

表2.15 ファイルトリガ情報項目一覧

項目名

初期値

設定値

省略

備考

画面

ファイル

トリガID

TRGID

 

英大文字数字

×

50バイト以内

コメント

COMMENT

 

文字

60バイト以内

ディレクトリ名

DIRECTORYNAME

 

 

×

200バイト以内(*1)

ファイル名

TARGETFILENAME

 

文字

×

200バイト以内(*1)

ジョブID

JOBID

 

英数字

×

50バイト以内

サブディレクトリ監視

SUBDIRECTORY

しない(N)

Y、N

 

正規表現使用

REGEX

しない(N)

Y、N

 

作成監視

CREATE

する(Y)

Y、N

(*2)

削除監視

DELETE

する(Y)

Y、N

(*2)

変更監視

MODIFY

する(Y)

Y、N

(*2)

監視方法

TYPE

タイムスタンプ(T)

T、S

(*2)

ファイル操作確認

FILECHECK

する(Y)

Y、N

(*2)

ファイル操作確認待機

FILECHECKWAIT

する(Y)

Y、N

(*2)

監視間隔

INTERVAL

10

10~2678400

×

単位:秒

実行有無

EXECUTION

する(Y)

Y、N

(*2)

ユーザ名

USER

 

文字

20文字以内 (*3)

ドメイン名

DOMAIN

 

英数字

64バイト以内

パスワード

PASSWD

 

英数字

127バイト以内

:

省略可

×

:

省略不可

*1

:

ディレクトリ名(DIRECTORYNAME)ファイル名(TARGETFILENAME)の合計で200バイト以内です。

*2

:

HULFT管理画面の場合、プルダウンリストから設定値をクリックします。

*3

:

全角および半角を問わず、1文字と数えます。

(2) 各項目の説明

ファイルトリガ情報に設定する各項目について説明します。( )内はパラメータファイル使用時に指定する項目です。

トリガID(TRGID)

監視するファイルを認識するためのID

コメント(COMMENT)

ファイルトリガ情報に対するコメント

ディレクトリ名(DIRECTORYNAME)

監視対象となるファイルがあるフォルダ

絶対パスで指定します。

正規表現およびワイルドカードは使用できません。

ファイル名(TARGETFILENAME)

監視対象となるファイル

正規表現またはワイルドカードを使用すると、複数のファイルを同時に監視できます。

ワイルドカードを使用する場合、正規表現使用(REGEX)に“しない(N)”を指定する必要があります。

ジョブID(JOBID)

ファイルの作成、削除、または変更を検知したときに起動するジョブID

サブディレクトリ監視(SUBDIRECTORY)

サブフォルダの監視

サブフォルダを監視するか、監視しないかを指定します。

する(Y)

: サブフォルダを監視する

しない(N)

: サブフォルダを監視しない

省略すると“しない(N)”が設定されます。

正規表現使用(REGEX)

ファイル名を正規表現で指定

ファイル名の指定に正規表現を使用するか、使用しないかを指定します。

する(Y)

: 正規表現を使用する

しない(N)

: 正規表現を使用しない

省略すると“しない(N)”が設定されます。

作成監視(CREATE)

ファイルの新規作成を監視

ファイルの新規作成を監視するか、しないかを指定します。

  • する(Y)

  • しない(N)

省略すると“する(Y)”が設定されます。

削除監視(DELETE)

ファイルの削除を監視

ファイルの削除を監視するか、しないかを指定します。

  • する(Y)

  • しない(N)

省略すると“する(Y)”が設定されます。

変更監視(MODIFY)

ファイルの変更を監視

ファイルの変更を監視するか、しないかを指定します。

  • する(Y)

  • しない(N)

省略すると“する(Y)”が設定されます。

監視方法(TYPE)

変更監視時の定義

変更監視を行ったときに、何を変更と定義するかを指定します。

タイムスタンプ(T)

: ファイルのタイムスタンプで変更を判定する

ファイルサイズ(S)

: ファイルのサイズで変更を判定する

省略すると“タイムスタンプ(T)”が設定されます。

ファイル操作確認(FILECHECK)

ファイル操作の確認

ファイルが他のどのプロセスおよびアプリケーションからも使用されていないことを確認するか、しないかを指定します。

  • する(Y)

  • しない(N)

省略すると“する(Y)”が設定されます。

“しない(N)”を設定した場合、ファイル操作確認待機(FILECHECKWAIT)に“しない(N)”を指定する必要があります。

ファイル操作確認待機(FILECHECKWAIT)

ファイル操作確認の失敗時の動作

ファイル操作を確認できるまで待機するか、失敗した時点で終了とするかを選択します。

  • する(Y)

  • しない(N)

ファイル操作確認(FILECHECK)で“する(Y)”を指定した場合は、“しない(N)”および“する(Y)”のどちらかが設定できます。

ファイル操作確認(FILECHECK)に“しない(N)”を指定した場合は、設定は無効になり、“しない(N)”が自動的に設定されます。

省略すると、ファイル操作確認(FILECHECK)で“する(Y)”を指定した場合は“する(Y)”、“しない(N)”を指定した場合は“しない(N)”となります。

監視間隔(INTERVAL)

監視を行う間隔

監視を行う間隔を秒単位で指定します。

実行有無(EXECUTION)

登録しているトリガIDの実行有無

登録しているトリガIDを監視対象とするか、監視対象としないかを指定します。

  • する(Y)

  • しない(N)

省略すると“する(Y)”が設定されます。

ユーザ名(USER)

ジョブを起動するユーザ

前後の半角スペースは削除されます。

省略すると、ジョブは要求受付プロセスの実行ユーザで起動されます。

ドメイン名(DOMAIN)

ユーザが所属するドメイン名

前後の半角スペースは削除されます。

パスワード(PASSWD)

ユーザのパスワード

(3) 設定時の注意点

ユーザ名

以下の場合、ユーザ名を指定してジョブを実行しようとすると、正常に動作しないことがあります。

  • システム動作環境設定でアカウント情報を設定済みの場合

  • Windowsのサービス画面で、HULFTサービスに対してログオンアカウントを設定している場合

詳細は「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

設定した監視条件の反映方法

ファイルトリガ情報を新規、変更、削除しただけでは実際の監視情報は変更されません。

ファイルトリガ情報を反映させるためには、要求受付プロセスの再起動、またはファイルトリガ情報制御コマンドの実行が必要となります。

ファイル名

  • 以下のいずれかを使用して、複数のファイルを同時に監視できます。

    • 正規表現

      ファイル名に正規表現を使用する場合、正規表現使用に“する(Y)”を設定してください。

    • ワイルドカード

      ファイル名にワイルドカードを使用する場合、正規表現使用に“しない(N)”を設定してください。

      以下に、ワイルドカードを使用する例を示します。

      例)

      ディレクトリ名に指定したフォルダ内にある拡張子がtxtのファイルをすべて監視対象とする場合、ファイル名に“*.txt”と指定します。

  • ディレクトリ名ファイル名に指定したフォルダおよびファイル名の合計が200バイトを超えるファイルは監視されないので、正規表現またはワイルドカードのアスタリスク(*)を使用する場合は注意してください。