送信要求コマンド

集信側から相手ホストに送信を依頼するためには、送信要求コマンドを実行して相手ホストに配信を要求します。

送信要求コマンドを実行するには、あらかじめ集信プロセスおよび相手側の配信プロセスと要求受付プロセスを起動しておく必要があります。

また、相手ホストで配信を行うために必要な管理情報が正しく登録されている必要があります。

送信要求コマンド

utlrecv -f fileid [-h hostname]
             [-msg0 message] [-msg1 message] [-msg2 message]
             [-msg3 message] [-msg4 message] [-msg5 message]
             [-msgl0 message] [-msgl1 message]
             [-sync [-w time]]

パラメータ説明

-f fileid

集信を行うファイルID(省略不可)

50バイト以内の英数字で指定します。

-h hostname

送信を依頼する相手ホスト名(省略可)

68バイト以内の英数字で指定します。

省略すると、集信管理情報の転送グループIDに登録されているすべてのホストに送信を依頼します。

-msg0 message ~ -msg5 message

配信側へ送信するメッセージ(省略可)

50バイト以内で指定します。

メッセージ内にスペースやメタキャラクタを指定したい場合は、メッセージ全体をダブルクォーテーション(")で囲んでください。

省略すると、配信側にメッセージは送信されません。

メッセージは6つまで指定できます。たとえば、メッセージ0を送信する場合は、「-msg0」で指定します。

-msgl0 message ~ -msgl1 message

配信側へ送信する拡張メッセージ(省略可)

200バイト以内で指定します。

拡張メッセージ内にスペースやメタキャラクタを指定したい場合は、拡張メッセージ全体をダブルクォーテーション(")で囲んでください。

省略すると、配信側に拡張メッセージは送信されません。

拡張メッセージは2つまで指定できます。たとえば、拡張メッセージ0を送信する場合は、「-msgl0」で指定します。

-sync

同期転送要求(省略可)

省略すると、非同期の送信要求となります。

-w time

同期転送待ち時間(秒)(省略可)

同期転送時に処理結果を受け取るために同期をとる時間を、“10”~“259200”の範囲で指定します。

この時間に至ると、たとえ集信中であっても処理を戻します。その場合、転送結果はコマンドには戻りませんので注意してください。

このパラメータを指定する場合は、「-sync」を指定する必要があります。

省略すると、システム動作環境設定ファイルのソケットリードタイムアウトで設定した値になります。

注意事項

  • 「-h hostname」を指定して「-f fileid」を省略すると、再送要求になります。

    これは、下位バージョンとの互換のためです。

  • 「-msg0 message」~「-msg5 message」、および「-msgl0 message」~
    「-msgl1 message」を指定した場合、相手ホストの言語設定によっては、メッセージの置換が正しく行われず、転送に失敗する場合があります。

    メッセージ送信の注意点については「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。